ジェシカ・ラングはNYジュリアード音楽院を卒業後、トワイラ・サープ・ダンス・カンパニーに入団、1999年から振付家としての活動を開始し、アメリカ国内のみならず、海外でも活躍、まれに見る大成功を収めている世界的な振付家である。
英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ、ジョフリー・バレエ、などに作品を提供しており、2008年と2011年には、ABTが彼女の作品でNYメトロポリタン歌劇場の「Splendid Isolation Ⅲ」に出演。また2013年バーミンガム・ロイヤル・バレエは彼女の振付作品「Lyric Pieces」で、名高いマンチェスター劇場賞にノミネートされた。
彼女の作品の特徴の一つに、ダンサーの身体とセットや衣裳の動きを見事に融合させて、独創的な世界を創りあげることや、その非常に美しいフォルム、古典的といってもいいくらいの優雅さ、豊かな音楽性などが挙げられる。
今回新国立劇場バレエ団のために、オリジナル新作を振り付ける。ジェシカ・ラングという稀有な才能に出会うことで、新国立劇場バレエ団の新たな魅力が大きく引き出されるに違いない。