プロフィール

【振 付】ボリス・エイフマン Choreography : Boris Eifman
現代演劇界の第一人者であり、サンクトペテルブルグ国立アカデミー・バレエ劇場を創設し、その芸術監督を務める。エイフマンの実り多い創作活動の年月で約50本の作品が制作されたほか、作品を素材にしたバレエ映画や、エイフマンの芸術活動をテーマにしたテレビ番組が数多く制作された。劇場のレパートリーに対応するように肉体による思想表現を行う特異なバレエ団が形作られてきた。ダンサーはクラシックバレエも現代舞踊も自在にこなし、演出家の意図を絶妙に具現する集団である。エイフマンは新たな演技集団を形成する中で、バレエ芸術を精神的なプロセスであると定義している。現在、エイフマンが率いる劇場はロシア内外で常に人気を博し、世界的な名声を誇り、ヨーロッパ、アジア、アメリカ、アフリカで公演を続けている。「舞踊とは精神の感情の営みを実体化できる特異な芸術形態なのです」とエイフマンは語る。エイフマンは自らの作品の中で人間存在の最重要な問題に挑み、人間の心理の秘密に奥深く迫ろうとする。現代が抱える問題が彼の不安を駆り立てる。彼の演出作品は舞踊展開の新しいフォルム、新しい原則を発見する総合的なショーなのである。それは開放された感情体験の劇場なのである。

【ダンサー】ニーナ・ズミエヴェッツ
Dancer : Nina Zmievets

キエフ(ウクライナ)生まれ。
2000年、キエフ国立舞踊学校卒業後、ボリス・エイフマン・サンクトペテルブルグ国立アカデミー・バレエ劇場にソリストとして招かれる。その後、インターナショナル・バレエ・シアター(アメリカ)ソリスト(2003年〜)、ウクライナ国立歌劇場ソリスト(2004年〜)として活躍した後、2006年、再び、ボリス・エイフマン・サンクトペテルブルグ国立アカデミー・バレエ劇場ソリストとなる。国際バレエ・コンクール入賞。
ボリス・エイフマン・バレエ劇場では妖精(『ピノキオ』)、ミリュコーワ、フォン・メック夫人(『チャイコフスキー』)、キトリ(『ドン・キホーテ、もしくは狂人の幻想』)、グルーシェンカ(『カラマーゾフ』)、バレリーナ(『赤いジゼル』)、皇女(『ロシアのハムレット』)、マドレーヌ(『ドン・ジュアン、もしくはモリエールの情熱』)、子猫(『ムサゲット』)、アンナ(『アンナ・カレーニナ』)、アルカーディナ(『かもめ』)、タチヤーナ(『オネーギン』)などを演じた。

【ダンサー】オレグ・マルコフ
Dancer : Oleg Markov

レニングラード生まれ。
1998年、ワガノワ記念ロシア舞踊アカデミー卒業後、ボリス・エイフマン・サンクトペテルブルグ国立アカデミー・バレエ劇場にソリストとして招かれる。
ボリス・エイフマン・バレエ劇場ではカラバス(『ピノキオ』)、青年、老人(『レクイエム』)、チャイコフスキー(『チャイコフスキー』)、ドン・キホーテ(『ドン・キホーテ、もしくは狂人の幻想』)、鳩(『ピノキオ』)、フョードル・パヴロヴィチ・カラマーゾフ、イワン(『カラマーゾフ』)、教師(『赤いジゼル』)、継承者の父の亡霊(『ロシアのハムレット』)、騎士団長(『ドン・ジュアン、もしくはモリエールの情熱』)、ビル(『Who’s who』)、バランシン(『ムサゲット』)、カレーニン(『アンナ・カレーニナ』)、トリゴーリン(『かもめ』)、将軍(『オネーギン』)などを演じた。

【ダンサー】オレグ・ガブィシェフ
Dancer : Oleg Gabyshev

ヴォルゴグラード生まれ。
2003年、ノヴォシビルスク舞踊学校卒業。2004年、ボリス・エイフマン・サンクトペテルブルグ国立アカデミー・バレエ劇場ソリストとなる。
《ゴールデン・ボーダー》賞受賞。
ボリス・エイフマン・バレエ劇場では分身(『チャイコフスキー』)、男(『レクイエム』)、ドン・ジュアン(『ドン・ジュアン、もしくはモリエールの情熱』)、バジル(『ドン・キホーテ、もしくは狂人の幻想』)、ドミートリー(『カラマーゾフ』)、パートナー(『赤いジゼル』)、ヴロンスキー(『アンナ・カレーニナ』)、トレープレフ(『かもめ』)、オネーギン(『オネーギン』)などを演じた。

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