プロフィール

【振 付】ジョージ・バランシン Choreography : George Balanchine
1904年、サンクトペテルブルグ生まれ。帝室バレエ学校に学ぶ。24年バレエ・リュスに入団し29年に同バレエ団が解散するまで『アポロ』『放蕩息子』など10作品を振り付けた。33年に渡米、リンカン・カースティンらとニューヨークでスクール・オブ・アメリカン・バレエを開校する。48年に発足したニューヨーク・シティ・バレエを終生の活動拠点とし、アブストラクト・バレエを主体とするスピード感溢れる清新なスタイルを確立した。アメリカを代表する振付家であるだけでなく20世紀の最も重要な振付家の一人。83年ニューヨークにて死去。

【作 曲】ジョルジュ・ビゼー Music : Georges Bizet
1838年、パリ生まれ。9歳でパリ音楽院に入学し、フランソワ・マルモンテル、シャルル・グノー、ジャック・アレヴィらに師事してピアノ、ソルフェージュ、オルガン、フーガで一等賞を獲得した。17歳で『シンフォニー・イン・C』を作曲、19歳でカンタータ『クローヴィスとクロティルデ』でローマ大賞を獲得。歌劇などの劇音楽を作曲の中心とし、25歳のときの歌劇『真珠採り』でオペラ作曲家の地位を確立する。その後フランス人の作家アルフォンス・ドーデの劇『アルルの女』の付随音楽や、歌劇『カルメン』などを作曲。

【振 付】ミハイル・フォーキン Choreography : Mikhail Fokine
1880年、サンクトペテルブルグ生まれ。帝室バレエ学校に学び、卒業後はマリインスキー劇場バレエのソリストとして活躍。ロシアを訪れたイサドラ・ダンカンの踊りに大きな衝撃を受け、振付表現の統一された、心理的な意味づけのある「新しいバレエ」を提唱した。『シェヘラザード』『薔薇の精』『レ・シルフィード』『ペトルーシュカ』などバレエ・リュスの初期の作品のほとんどを振付けた。1918年以降はロシアを出てフリーの振付家として活動し、各国に招かれてバレエ・リュスのレパートリーを広めた。42年ニューヨークにて死去。

【音 楽】イーゴリ・ストラヴィンスキー Music : Igor Stravinsky
1882年ロシア・ロモノソフ生まれ。作曲家。指揮者、ピアニストとしても活動。20世紀を代表す
る作曲家の1人として知られ、20世紀の芸術に広く影響を及ぼした音楽家の1人である。生涯に
作風を次々に変え続けたことで知られ、創作の分野は多岐にわたった。さまざまな分野で多くの
名曲を残しているが、その中でも初期に作曲された3 つのバレエ音楽『火の鳥』『ペトルーシュカ』
『春の祭典』が名高く、特に原始主義時代の代表作『春の祭典』は、音楽史上の最高傑作の1 つにも
数えられている。2010年は世界デビューとなった『火の鳥』が作曲されて100年になる。

【振 付】デヴィッド・ビントレー Choreography : David Bintley CBE
英国ハダースフィールド生まれ。英国ロイヤルバレエ学校に入ったが、当時英国ロイヤルバレエでは、マーゴ・フォンティン、ルドルフ・ヌレエフ、アンソニー・ダウエルなど世界的なダンサーが活躍していた黄金時代であり、フレデリック・アシュトンやケネス・マクミランが最高傑作を生み出す同時代に居合わせていた。1976年サドラーズ・ウェルズ・バレエ(現バーミンガム・ロイヤルバレエ)に入団し、瞬く間に秀逸なキャラクター・ダンサーとしての頭角を現した。アシュトン振付の『ラ・フィユ・マル・ガルデ』のアランやシモーヌ、『真夏の夜の夢』のボトム、『シンデレラ』の意地悪な姉などを演じている。15歳で、最初の振付作品『兵士の物語』(ストラヴィンスキー作曲)を創る。入団後2年も経ずにピーター・ライトに振付家としての才能を見出され、プロとしてサドラーズ・ウェルズ・バレエのために『アウトサイダー』を振り付けた。この作品には既に人物への鋭い洞察、知的で刺激的な音楽の選択などビントレーの資質が現れていたが、ここではジョージ・バランシンなどのアメリカの影響とアシュトン、チューダー、マクミランなどのイギリスの伝統的系譜がともに見て取れる。82年に3ヶ月間アメリカとドイツのダンスシーンを視察、この経験は間違いなくビントレーのイマジネーションを拡げ、ビントレーが持っていたイギリス的アプローチの本質に確信を与えることになった。86年から93年の間、サドラーズ・ウェルズ・バレエや英国ロイヤルバレエの振付家として活躍。93年にフリーランスになった時には世界中の7カンパニーから新制作依頼が殺到した。ピーター・ライトを引き継いで95年からバーミンガム・ロイヤルバレエ芸術監督。2008年9月から新国立芸術舞踊芸術参与。2010年から新国立劇場舞踊芸術監督に就任予定。両劇場の兼務となる。ビントレーの見事な振付はアシュトンやマクミランの継承者にふさわしいものである。05年新国立劇場で『カルミナ・ブラーナ』、07年に『アラジン』が上演され高い評価を得た。
■芸術監督任期(予定):平成22(2010)年9月1日〜平成25(2013)年8月31日

S.ジェフェスとペンギン・カフェ・オーケストラ
4人から数十人で構成され、主要メンバーとして活躍していたS.ジェフェスが、幼少の頃よりカナダやヨーロッパ各地を転々とした経験や知識、そして音楽に対する情熱を最大限に活かし、クラシック音楽、ミニマル音楽、民族音楽、現代音楽などの要素を取り入れた多様なジャンルをクロスオーバーした音楽となっている。ビントレーがこの『ペンギン・カフェ・オーケストラ』から、インスピレーションを得てそれぞれの絶滅寸前の動物とそのイメージに合った曲を選びS.ジェフェスがオーケストラ用にアレンジし、この約40分のバレエ『ペンギン・カフェ』が誕生した。

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