今宵は、クリスマス・イブ。
少女クララの家ではパーティーの準備で大忙し。
続々と招待客が訪れます。
一家の友人のドロッセルマイヤーと
彼の甥が到着し、
クララはそのハンサムな甥に
ほのかな恋心を抱きます。
ドロッセルマイヤーはクララに
くるみ割り人形を贈ります。

パーティーが終わり、
クララは眠りにつきます。
彼女の夢の中では、
くるみ割り人形とねずみたちとの
戦いが始まります。
人形は邪悪なねずみの王様に攻撃されて、
傷を負ってしまうのでした。

ドロッセルマイヤーがその場を収め、
人形はクララがひそかに憧れる
士官服姿の甥へと姿を変え、
クララと甥はロマンティックな
パ・ド・ドゥを踊ります。

しかし、ねずみの王様は
甥を人形の姿に戻してしまいます。


居間は、魔法にかかったかのように、
光り輝く雪片が降る
白銀世界に変わっていきます。
クララと人形は
ドロッセルマイヤーに救われて、
魔法の地へと気球に乗って
運ばれていくのでした。
そこにはねずみの王様の追跡の手が・・・。


魔法の地に到着したくるみ割り人形は、
ねずみの王様を遂に打ち負かし、
お菓子の国では、壮大な祝祭が始まります。
スペイン、中国、アラビア、ロシアなど
世界中のダンサーの様々な踊りが
繰り広げられます。




最後にクララはこんぺい糖の精となり、
王子になった甥とともに
美しいパ・ド・ドゥを踊ります・・・。

クララは突然、寝室で目覚めます。
兄のフリッツと一緒に
ドロッセルマイヤーと彼の甥を見送り、
クララは思います。
「これらは全て夢の中の
出来事だったのかしら?」

