私が初めてこのバレエ団と仕事をしたのは2005年のことで、もうかれこれ8年になります。このバレエ団だけではなく、東京周辺のバレエ団の公演等を見る機会に恵まれて、バレエ団への印象は大きく変わりました。新国立劇場バレエ団は私の作品等に触れることで変わった部分もあるでしょう。確実に言えることはバレエ団がより私が与えた課題、レパートリーへの挑戦を繰り返し、より強固なバレエ団に成長したと思います。彼らは多様性を身につけ、ネオ・クラシックのスタイルも自分たちのものにしています。(ダンサーの)技術もとても高いものがあり、上達した結果なのか、ましてや私が来てから変わったのか、といったことは、私が語るべきものではありませんが、私の納得する踊り方になったことは確かです。