2010/2011シーズンのオープニングを飾るこの公演は、時代を超えて感動を生み続ける20世紀の傑作バレエを斬新にセレクトしたトリプル・ビル(3本立て)です。20世紀を代表する振付家バランシンによる『シンフォニー・イン・C』に続き、初演から100年を迎え、バレエリュスの代表作ともいえるフォーキンの『火の鳥』、そしてビントレーの『ペンギン・カフェ』という豪華な3作品。
演出・ダンスの妙はもとより、すばらしい音楽もご堪能いただけることでしょう。それぞれの作品の持つ魅力を見事に表現する新国立劇場バレエ団の多様多彩な魅力をどうぞお楽しみください。
ビントレー振付によるとってもおしゃれな作品。80年代に一世風靡したペンギン・カフェ・オーケストラの音楽に触発されて、生み出されました。ウェイター姿で登場するペンギンをはじめ、ねずみ、羊が次々に踊りだします。でもこの陽気なダンスを披露している動物は実は絶滅あるいは絶滅危惧種ばかりなのです。楽しいなかにも、ちくりと現代を風刺する珠玉の傑作バレエです。
20世紀の最も偉大な振付家バランシンによる『シンフォニー・イン・C』は、物語のないアブストラクト・バレエ(抽象バレエ)でダンサーの身体の美しさ、動きの美しさをご堪能いただきます。 オペラ『カルメン』で名高い作曲家ビゼーの交響曲に合わせた4楽章編成で創られており、美しい音楽に見事に調和したこの作品は聴覚・視覚の饗宴と言えるでしょう。
バレエ・リュスの創始者ディアギレフの依頼でストラヴィンスキーが作曲、フォーキンが振りつけたという豪華な作品。 ロシアの民族色濃い物語と音楽に、フォーキンもロシアの民族舞踊の要素をふんだんに取り入れています。気高く孤高の火の鳥、魔王カスチェイの手下たちのダイナミック踊りなど、短い作品ながら緊張感あふれる踊りをお楽しみください。
新国立劇場〒151-0071東京都渋谷区本町1丁目1番1号TEL:03-5351-3011(代表)アクセスの詳細はこちら