理事長挨拶

 新国立劇場は、オペラ、バレエ、ダンス、演劇という現代舞台芸術のためのわが国唯一の国立劇場として、1997 年秋に開場いたしました。以来、現在まで、世界水準の公演を制作、上演し、広く国民の皆様に愛され親しまれてまいりました。

オペラパレス、中劇場、小劇場の特色ある3つの劇場を有し、年間280ステージの主催公演を実施、海外からのお 客様を含め約22万人の方々にお楽しみいただいております。また、他の芸術団体へ劇場施設を提供し、日本の舞台芸術の発展に寄与する貸劇場公演も年間340ステージ、約24万人のお客様にご来場いただいております。(※)

新国立劇場は社会との関わりを大事にしています。劇場の役割として、若い世代が優れた舞台芸術に触れる機会をつくる普及公演、全国各地での公演、そして、共同 制作をはじめとする国内外の劇場との提携も積極的に推し進めております。とりわけ近年は国際的文化交流が盛んになり、日本における文化発信拠点としてのグローバルな重要性はますます高まってまいりました。また、舞台を多角的に楽しんでいただくため、新国立劇場が保有する資料、舞台美術、衣裳などを活用した展示なども行っています。

同時に、現代舞台芸術に係る人材育成も重要な使命であり、劇場が制作上演する3部門の現代舞台芸術を将来にわたり支える次世代の芸術家を育成すべく、オペラ・バレエ・演劇の3つの研修所を擁し、充実した研修を実施しております。
新国立劇場は、日本を代表する国立の劇場として、お客様と感動を共にする高い水準の現代舞台芸術の創造、振興および普及に取り組み、社会に豊かな潤いをもたらす存在でありたいと考えております。今後ともなお一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

※平成30年度実績に基づく

公益財団法人新国立劇場運営財団
理事長 尾﨑元規

プロフィール

慶應義塾大学工学部 卒業

昭和47年花王石鹸株式会社(現・花王株式会社)入社。平成16年に代表取締役社長執行役員に就任。平成24年より取締役会会長ならびに公益財団法人花王芸術・科学財団理事長就任。平成26年3月花王株式会社取締役会会長退任、公益社団法人企業メセナ協議会理事長を務める。平成27年6月野村証券株式会社社外取締役就任。令和元年カシオ計算機株式会社社外取締役就任。令和3年3月公益財団法人花王芸術・科学財団理事長退任、同6月野村証券株式会社社外取締役退任。

新国立劇場運営財団では平成24年6月より理事を務め、平成26年6月理事長就任。