Ktai Style マニュアル

はじめに

プラグイン配布サイト: http://wppluginsj.sourceforge.jp/ktai_style/

※以前からのユーザーさんは、少なくとも「↓以前のバージョンからの更新方法」と「改版履歴」には目を通しておいてください。

概要

Ktai Style は、あなたの WordPress ウェブログを日本の携帯電話対応 (5キャリアおよびスマートフォン対応) にするプラグインです。WordPress + Ktai Style で、携帯ブログが構築できます。

動作サンプルとしては、作者のサイト「Yuriko.Net」または「Yuriko.Net 旅行記」をご覧ください。ただし、開発中のバージョンを使っていたり、カスタマイズを行なっているため、標準機能と動作が異なります。その他の採用サイトも参考にしてみてください。

よくある質問と答え」を用意しました。当ドキュメントと合わせてご覧ください。

対応環境

設置方法

  1. プラグインをダウンロードして展開し、ktai-style フォルダーごとサーバーのプラグインディレクトリー (wp-content/plugins/) に転送します。
    ※ただし、README などの txt, html ファイル、DOCUMENTS ディレクトリー、および screenshot-NN.png は転送しなくて構いません。
    ** 重要 **
    ウェブログ管理機能を使わない場合は admin フォルダを転送しないでください。
  2. WordPress の管理パネルより Ktai Style プラグインを有効にします。
  3. 好みに応じて、サイト管理画面の携帯表示でテーマやオプションを変更します。たいていはデフォルトのままで構いません。
  4. 本プラグインの更新は WordPress の標準機能で可能となりました。「JSeries Notifier」は不要です。

wp-content もしくは wp-content/plugins ディレクトリーを標準の位置以外に移設する場合

WordPress 2.6 以降で可能になった、wp-content ディレクトリーや wp-content/plugins ディレクトリーを標準の位置以外に移設する場合は、以下の手順で行なってください。

  1. プラグインのインストール時、ktai-style ディレクトリーにウェブサーバーから書き込み可能な権限を与えておきます。つまり、パーミッションを 757 や 777 にしておきます。
  2. プラグインを有効化します。このとき、ktai_style ディレクトリー直下に wp-load-conf.php ファイルが自動的に作られれば、設定 OK です。
  3. 作られない場合は、手動で ktai_style/wp-load.php を編集してください。
    20行目にある $wp_root 変数を変更して、WordPress インストールディレクトリーへの絶対パスを示すようにしてください。
    例: WordPress ディレクトリーが /home/foo/public_html/wp-core/ で、wp-content ディレクトリーが /home/foo/public_html/wp-content/ の場合
    $wp_root = dirname(dirname(dirname(dirname(__FILE__)))) . '/wp-core/'; とします。

WP Suer Cache と併用する場合

gDonncha 氏による WP Super Cache を併用した場合、そのままではさまざまな不具合が発生します (携帯電話に PC 向けのキャッシュされた内容を出力する/携帯電話出力が文字化けする etc)。このため、携帯電話閲覧時はキャッシュプラグインを動作させないようなアドオンを用意しています。以下のようにして組み込んでください。(WP-Cache の場合は以下の「WP-Cache と併用する場合」を参照のこと)

  1. ktai_style/patch-supercache-ktaistyle.php ファイルを WP Super Cache 配下の plugins ディレクトリーに配置します。通常は wp-content/plugins/wp-super-cache/plugins/ というパスです。
  2. Ktai Style および WP Super Cache を有効にします。
  3. WP Super Cache の設定画面で、一番下の方にある「Ktai Style Support」を Enabled にします。
  4. 引き続いて、WP Super Cache の設定画面で Mobile Device Support をオンにします。もしくは、Mobile Device Support をオフにして、Mod Rewrite Rules を設定します。以下の2行のコードが含まれているのを確認してから「Update Mod_Rewrite Rules」ボタンを押してください。
    RewriteCond %{HTTP_USER_AGENT} !^(DoCoMo/|J-PHONE/|J-EMULATOR/|Vodafone/|MOT(EMULATOR)?-|SoftBank/|[VS]emulator/|KDDI-|UP\.Browser|emobile/|Huawei/|IAC/|Nokia|mixi-mobile-converter/)
    RewriteCond %{HTTP_USER_AGENT} !(DDIPOCKET;|WILLCOM;|Opera\ Mini|Opera\ Mobi|PalmOS|Windows\ CE;|PDA;\ SL-|PlayStation\ Portable;|SONY/COM|Nitro|Nintendo)
  5. iPhone, iPod, Android にも Ktai Style を適用させる場合は、以下の行を上の2行に追加してください。
    RewriteCond %{HTTP_USER_AGENT} !(iPhone;|iPod;|Android)
  6. ログアウト状態、かつ、クッキーを削除した状態の PC で閲覧して、リロードしたとき、XHTML ソースの末尾に 「Cached page generated by WP-Super-Cach」の表示があることを確認する WP Super Cache の動作確認)
  7. 携帯電話で同じページを閲覧して、携帯向け表示になっていることを確認します。PC 表示だったり文字化けしていたら失敗です (PC 向けブラウザーでユーザーエージェント偽装しての確認だとうまくいかないことがあります)。
  8. 再度 PC で同じページを見て、携帯向け表示になってないことを確認します (携帯ページがキャッシュされてないかの確認)。

WP-Cache と併用する場合

gallir 氏による WP-Cache プラグインを併用する場合は以下のようにして組み込んでください。(WP Super Cache の場合は上の「WP Super Cache と併用する場合」を参照のこと)

  1. WP-Cache をこれからインストールする場合は、wp-cache-config-sample.php をコピーして wp-cache-config.php ファイルを作ります。
  2. wp-cache-config.php の19行目付近、すなわち $cache_rejected_user_agent を設定する直後に、以下のコードを追加します。(追加場所がよく分からなければ、末尾の ?> の直前で構いません)
    if (file_exists(ABSPATH. 'wp-content/plugins/ktai-style/patches/wpcache.php')) {
            include ABSPATH. 'wp-content/plugins/ktai-style/patches/wpcache.php';
    }
    ※wp-content/ ディレクトリーもしくは plugins ディレクトリーを移動させている場合は、pache-wpcache.php へのパスを適切に変更してください。
  3. wp-cache-config.php ファイルを wp-content/ 直下に配置し、キャッシュプラグインを有効にします。
  4. ログアウト状態、かつ、クッキーを削除した状態の PC で閲覧して、リロードしたとき、XHTML ソースの末尾に 「Cached page served by WP-Cache」の表示があることを確認する (WP-Cache の動作確認)
  5. 携帯電話で同じページを閲覧して、携帯向け表示になっていることを確認します。PC 表示だったり文字化けしていたら失敗です (PC 向けブラウザーでユーザーエージェント偽装しての確認だとうまくいかないことがあります)。
  6. 再度 PC で同じページを見て、携帯向け表示になってないことを確認します (携帯ページがキャッシュされてないかの確認)。

以前のバージョンからの更新方法

  1. まず、プラグインを無効にしてください。
  2. サーバー上で自作テーマ/古いテーマの修正が必要です。
  3. WP Super Cache を利用している場合、バージョン 1.81 で WP Super Cache への対応方法が変更になりました。wp-content/wp-cache-config.php の修正は不要になったので、該当する3行は削除してください。それから、上記の「WP Super Cache と併用する場合」を読んで、その手順に従ってください。
  4. サーバーにファイルを転送します。(バージョン 0.97 以降で) 自作テーマを利用している場合、サーバー上の themes ディレクトリーにある自作テーマを消さないよう注意してください。(WordPress 本体をアップグレードするとき wp-content の中身を消さないようにするのと同じ要領です)
  5. プラグインを有効にしてください。プラグインを一度無効にしてから有効にしないと、管理画面へのログインができません (ログインセッションを生成できない、というエラーになります)。
  6. 必要に応じて管理画面でテーマを選択します。(自作テンプレートを ktai-themes ディレクトリーに移動した場合など)
  7. 環境設定の確認をしてください。1.60 からは、「去年以前の日時」「今年の日時」に時刻フォーマットも含める必要があります。したがって、そのままでは、「去年以前の日時」「今年の日時」を表示するとき、時刻が出なくなります。従来と同じ出力にしたいならば、それぞれ「Y-m-d H:i」ないし「n/j H:i」という指定に直してください。
  8. バージョン 1.82 以前からのアップグレードの場合、「ktai_style」というディレクトリー名の旧プラグインが残ってしまいますので、これは FTP/SFTP ツールで手動で削除してください。WordPress の削除機能を使うとオプション値が消えてしまいます。

プラグインの撤去

プラグインの使用を中止して撤去するに、プラグインを無効にし、WordPress のプラグイン管理パネルでプラグインの「削除」を行なってください。これがうまく動かない場合は以下の手順に従ってください。

  1. 管理画面の「携帯表示」→「オプションの削除」で、一番下にある「オプション値をデフォルトに戻す」をクリックします。
  2. プラグインを無効にします。これにより、セッション管理用テーブルが削除されます。
  3. FTP ツール等で、wp-content/plugins から ktai-style ディレクトリーを丸ごと削除します。wp-content/ktai-themes ディレクトリーがあれば、これも削除します。
  4. wp-content/uploads ディレクトリー配下などにある、携帯電話向けサムネール (*****.ktai.jpg などのファイル名の画像) は残ってしまいます。そのままでもウェブログの表示に影響はありませんが、気になる場合は、FTP ツールで削除するか、シェルログインして find コマンド等で削除してください。
    $ cd wp-content/uploads
    $ find . -name '*.ktai.jpg' -or -name '*.ktai.png' -or -name '*.ktai.gif' -exec rm {} \;

携帯サイトの調整

携帯サイトの見た目は、PC での管理画面による設定、およびテンプレートの改造により、お好みに調整できます。管理画面では以下の設定が可能です (デフォルトテーマ以外では無効の場合があります)。詳細は「サイト設定およびテンプレートの改造について」を参照してください。

なお、PC 向けテーマと携帯テーマは連動していませんので、PC 向けテーマで利用している機能 (ウィジェットやブログパーツ等) は原則として使えません。携帯テーマのテンプレートをカスタマイズすれば、ウィジェットの機能を再現できるかもしれません (できないこともあります)。

機能詳細

制限事項

管理機能の制限事項もお読みください。

MobilePressNEO との相違点

Mobile Eye+ との相違点

今後の予定

実装しない予定の機能

携帯サイトの URL を PC 向けと分離する
実装するには技術的にやや困難なことと、今後のウェブサイトは「同じ URL でさまざまなデバイスに対応する」ことが望ましいことから、実装する予定はありません。
端末識別情報を使って簡単ログインができるようにする。
セキュリティーホールになりやすいことと、クッキーに対応した端末ならば「ログインしたままにする」機能で十分なことから、実装する予定はありません。

著作権について

Ktai Style のライセンスは GPL v2 or later とし、著作権は作者である IKEDA Yuriko が保有します。ただし、ソースコードのいくつかの部分は WordPress の本体コードを流用したものがあり、その部分は WordPress 開発者が著作者です。

pics/SA/ フォルダー以下の画像252枚は、シックスアパートが制作したもので、ライセンスは GPL を適用しています。同じ画像が以下の URL で入手できます。
http://start.typepad.jp/typecast/

以上