小劇場オペラ#16
フラ・ディアヴォロ

  • Daniel François Esprit Auber:Fra Diavolo
    全3幕【日本語上演】
  • 小劇場

今、新たに蘇る
浅草オペラ人気のフランス喜歌劇

上演機会の少ない作品に意欲的な手法で臨む小劇場オペラシリーズ第16作目は、19世紀前半に活躍したフランスの作曲家オベールの作品。イタリア南部の旅館を舞台に、盗賊団の首領フラ・ディアヴォロと間抜けな手下たちがくり広げる喜劇です。1919年日本初演、浅草オペラが華やかなりし頃の代表作品で田谷力三等人気テノール歌手が歌う「ディアヴォロの歌」が流行しました。2007年の「フラ・ディア・ヴォロ」の舞台は昭和40年代の日本の温泉宿です。どうぞご期待ください。

ものがたり

処は日本、売れない温泉旅館「呂馬(ローマ)温泉」の主マッテオは、娘ツェルリーナを人気旅館に嫁がせ生き残りを図るが、娘は刑事ロレンツォと恋仲にある。ある朝、警官達が呂馬温泉の庭で三億円事件の対策会議をしているところに、犯人である賞金付き指名手配中の強盗フラ・ディアヴォロ一味に襲われた資産家夫婦が逃げ込んでくる。そこへ、公爵に扮したディアヴォロや宿泊客を装った三人の手下も宿に到着し、強奪しそこなった金庫を狙う。旅館再建、恋愛成就、賞金獲得、誘惑、浮気・・・。各々の思惑が大騒動に発展し最後はハッピーエンドで幕となる。