白鳥の湖

  • 2006/2007 Season Ballet
    [New Production]
    SWAN LAKE
  • オペラ劇場

装いも新たにお届けする清新な愛のドラマ

湖に降り立った一羽の白鳥が、夜の訪れとともに気高く美しい女性へと変容する――その清新なイメージを通じて人間の愛と死を象徴的に描いた『白鳥の湖』。チャイコフスキーの劇的な音楽と、クラシック技法の粋を集めたプティパ/イワーノフの巧みな振付が結実して、今ではバレエの代名詞と言われるほどに世界中で絶大な人気を誇る不朽の名作です。
新国立劇場でも1998年の初演以来ほぼ毎シーズン再演されてきました。定番中の定番としてお客様から幅広いご支持をいただいておりましたが、この度、装置・衣裳を一新、牧阿佐美芸術監督の監修・演出により新制作いたします。美術を手がけるのは『ラ・シルフィード』『リラの園』で木々の緑も瑞々しく味わい深い物語世界を現出したカザレット。時代性をことさらに強調せず、オデットと王子の愛の物語を浮き出させる新演出に沿った、幻想的な魅惑の舞台が誕生します。
シーズンスペシャルゲストのザハロワをはじめ高いテクニックと個性の光るダンサーたちが競演。新たな感動とともに生まれ変わる新国立劇場の『白鳥の湖』にどうぞご期待ください。

ものがたり

王子ジークフリードは夜の湖でオデット姫に出会い、恋に落ちる。悪魔ロートバルトによって白鳥に変えられた彼女を救おうと決意するが、舞踏会に現れたオデットそっくりな悪魔の娘オディールに愛を誓ってしまう。王子はオデットに赦しを乞い、運命と闘って最後には二人の愛が悪魔の呪いを打ち破る。