さまよえるオランダ人

  • 2006/2007 Season Opera
    [New Production]
    R.Wagner
    DER FLIEGENDE HOLLÄNDER
    R.ワーグナー/全3幕【ドイツ語上演/字幕付】
  • オペラ劇場

ワーグナー芸術の真髄・・・愛による救済

ワーグナーが個性的な語法を確立した傑作。永遠に海をさまよい続けなければならない呪いを受けたオランダ人船長を、彼に魅せられた乙女ゼンタの愛が救うという物語で、この「愛と自己犠牲による救済」はワーグナー作品に共通するテーマとなっています。迫力満点のオーケストラや、輝かしいアリアと「水夫の合唱」など有名な合唱曲、演出家の解釈が注目される幕切れと、聴き所、見どころに溢れる作品です。

ものがたり

貞節を捧げる女性が現れるまで永遠に海をさまよい続けなければならない、悪魔の呪いを受けたオランダ人船長が乗る幽霊船が港に錨をおろす。7年に1度だけ許されている、上陸の機会に、オランダ人船長はダーラントの娘、ゼンタと出会う。宿命的な出会いを感じたゼンタは、彼女を愛するエリックの求愛をも振り切り、船に戻るオランダ人の後を追って海中に身を投じる。ゼンタの永遠の愛によって呪縛が解けた幽霊船は轟音とともに沈み、オランダ人とゼンタの魂は救いを得るのだった。