オペラ
バレエ&ダンス
演劇
貸し劇場公演
バックステージツアー
新国立劇場Webボックスオフィス
ボックスオフィス
グループでのお申し込み

「キーン或いは狂気と天才」稽古場通信

第4号  9月27日



 「キーン 或いは狂気と天才」の立ち稽古も佳境に入って来ました。

 木の地肌むき出しの、稽古用の大道具。仮の稽古着に仮の小道具。それぞれに確固たる存在理由もなく、息吹がありません。稽古場の始まりは、何となくモノトーンの世界です
。  やがて全体を通して稽古したり、改めて各場面を丁寧に何度か繰り返し、芝居がじっくりと練られていきます。演出家の狙いもそれぞれの俳優に伝わり、稽古場にも本番用の衣裳・小道具が続々と集まり、様々なモノが絶妙に組み合っていきます。
 俳優の中に新たな人格が生まれていき、俳優はもちろんスタッフが扱う小道具・衣裳にも命が吹き込まれていき、それぞれの場所でちゃんとその存在理由を自己主張をし始めます。

 しかし一方では、はたしてそれがイメージ通りなのか、実際に使ってみて不都合がないか、全体のトーンにちゃんと調和しているか、そんなことを各部署のスタッフが、確かめています。

         


 音楽もできあがりました。演奏者はそれに熟練し、芝居の要求にいつでも応えられるようになってます。音響関係のスタッフは、それに合わせて、客席のどこでもちゃんと聞こえるように、仕掛けを考えています。
 遠く離れた大道具の工場では、突貫工事で大道具が作られていっています。デザイナーが現場で、細かく指示を出しています。

 衣裳も揃ってきました。実際に着る人間に合わせて変更や、生活感を出すための工夫があったり、ぎりぎりま作業が続きます。衣裳に合わせた髪型も決まれば、衣裳に合わせ装身具もあります。

 目に見えて、急に稽古場が色つき始めました。
 
「キーン」稽古場通信員
桂屋桂丸
 
 さて、「稽古場通信」は主に裏から見た芝居の作り方で、アプローチしていますが、これに出演している俳優さんたちから直に、この作品について聞くことが出来ます。それは10月10日(日)、13日(水)の両日、公演終演後に、その日のチケットをお持ちになっていれば、ご覧いただけます。どんな思いで作品に取り組んだか、何にこだわったか、生の声で俳優さんから見た「キーン」が伝えられます。江守徹さんのほか、峰さを理さん、渡辺梓さんが登場の予定です。
to be continued

 ご意見・ご感想をお寄せ下さい。知りたい情報のリクエストもお待ちしています。むろん、叱 咤(は控えめに)激励(はたくさん)もお寄せ下さい。
E-mail katiraya@nntt.jac.go.jp

キーン稽古場通信
絵日記 公演情報 おまけ