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「キーン或いは狂気と天才」稽古場通信

第3号  9月17日



 「キーン 或いは狂気と天才」の主人公、キーンが活躍した劇場。それは「ドルリー・レーン劇場」です。

 もちろんロンドン最古の劇場で、劇場街で有名なウエストエンドにあります。今のドルリー・レーン劇場は1663年に建てられてから、数えて4代目。それでも、随所にその時代を即座に連想させるデコレイションを見ることができます。今は「ミスサイゴン」を‘85年からずっとずっとやってますが・・。
 ドルリー・レーンと言えば、「Xの悲劇」の名探偵の名前でもあります。ミステリー作家エラリー・クイーンは、その劇場から名前をとったのでしょうか。

 「キーン」のすごいところは、そのドルリー・レーン劇場の周囲の通りに「KEAN ST.」、つまり「キーン通り」がある、そうやって名前が残ってるということからもわかります。他にもさまざまな時代の名優の名前を冠したストリートがあります。しかし、そうした名前は誰がつけるのでしょうね。以前にはその通りは別な名前があったに違いありませんが、そうした名前に変わってしまったのは、たとえばキーンがしょっちゅう酔いつぶれてたとか、キーンが大往生を遂げたとか、何かしらいわれがあるとは思うのですが・・。

 さて、当時の劇場がどんなものだったか、徹底的にリサーチしました。正確に言うと、舞台美術の河童さんが、自分の助手(たまたまロンドンにいる用事があった)に、お願いしたのですが。
 それは何故かっていうと、キーンの舞台俳優としてのシーンがあるからで、それは当時の劇場での公演だからで、よって劇場を再現する必要があるからなのです。

 河童さんの美術案のスケッチは前回に見ていただきましたが、河童さんが、ご自身で描いた道具帳を一枚だけ借りてきました。


 そう、これは「ドルリー・レーン劇場」の緞帳です。この奥でキーンのさまざまな営みが行われていくのです。幕が上がると、そこにはどんな出来事が待っているのやら・・。
「キーン」稽古場通信員
桂屋桂丸

to be continued

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