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2013年5月19日

演劇「アジア温泉」のシアター・トークが開催されました
公演は5月26日(日)までです。

5月14日(火)、演劇「アジア温泉」の公演終了後、宮田慶子演劇芸術監督と出演者によるシアター・トークが開催されました。
 
(左から)中井美穂(司会)、勝村政信、
キム・ジンテ、成河、宮田慶子

演劇「アジア温泉」は「With―つながる演劇―」シリーズの韓国編として、劇作家鄭義信の新作に韓国国立劇団芸術監督ソン・ジンチェクが演出を加え、日韓両国俳優によって上演されています。

まず、新国立劇場演劇芸術監督の宮田慶子より「With―つながる演劇―」シリーズ全体についての話があった後、出演者も加わって作品への思いを述べました。
 
たくさんのお客様にご参加いただきました
勝村政信さん
舞台で韓国の俳優と共演するのは初めての経験。日本と韓国の「組み合わせ」によって新しいものが生み出せたのではないかと思っている。自分にとっても大きな一歩でした。キム・ジンテさんという韓国の大俳優と共演できたことも大変光栄に思います。

成河さん
日韓合同でやったことにより、演出のソン先生がおっしゃったように日本人と韓国人の「同じところ」よりもむしろ「違うところ」を認識して、違いを認めることから始められたことで、できたことがある。これからも回を重ねるごとにより良いものになっていくはず。

キム・ジンテさん
最初は、日本語字幕が出るということで、演技と反応のずれを心配していたが、そのずれを感じさせなかった。日本の観客の水準の高さを感じた。演劇は観客とのコミュニケーションであり、観客の皆様によって演劇は生きてくる。観客の皆様にも、ぜひこの「祝祭劇」に参加していただけたらと思う。

宮田慶子芸術監督
成河さんのお話にもあったように、「同じところ」を見つけることだけでなく、「違いがあるんだ。違っているものなのだ」という意識を持つことができたのはとても大切なことだった。「With―つながる演劇―」シリーズはそこまで深く入り込むことができたのだなと思っている。キャストとスタッフの方々の努力に感謝したい。

観客の皆様も巻き込んだ、大好評の演劇「アジア温泉」は5月26日(日)まで上演いたします。ホワイエに出現した温泉屋台街もお見逃しなく!

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