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2013年3月18日

マンスリー・プロジェクト トークセッション「福田善之の世界」を開催しました

3月のトークセッション「福田善之の世界」が、16日(土)に小劇場で開催されました。

『長い墓標の列』の作者である福田善之氏を迎え、演劇評論家の扇田昭彦氏の進行で行われたトークセッション。前半では、福田氏が『長い墓標の列』の主人公・山名教授のモデルである河合栄治郎氏の家に実際にお世話になった思い出や、本作執筆・発表の経緯、早大劇研での初演や翌年のぶどうの会/関西芸術座での上演、そして劇団青芸での公演についてなど、作品の背景がわかる貴重なエピソードが扇田氏によって次々と引き出された。
 後半は、福田氏幼少時の歌舞伎体験、『真田風雲録』誕生秘話、ミュージカル『ピーターパン』上演までの苦労話、英雄より敵役に惹かれる理由、同時代の作家や演劇仲間の逸話、そして福田氏と扇田氏の意外な接点、執筆中の最新作についてなど、話は多岐にわたり、様々なジャンルで活動を続ける福田氏の類稀な世界観とその影響力が垣間見られる対談となった。

お客様からは、「扇田氏のナビゲーションで福田氏の引き出しをうまくあけていて、味わいのある対談だった」「福田氏の生の声が聞けてよかった」「同時代の作家の話も山盛りでとても贅沢な時間だった」などの感想をいただきました。
   
※なお、『長い墓標の列』は3月24日まで小劇場で上演しております。
    

福田善之氏

扇田昭彦氏

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「マンスリー・プロジェクト」は、リーディング、講座、トークなど多彩なプログラムで、直近の演劇公演を、さまざまな角度からお楽しみいただくための催しです。 参加は無料です。(※事前申し込みが必要です)。ぜひご参加ください。
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