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2013年1月30日

人気テノール、シラグーザの魅力全開!
オペラファン必見の「愛の妙薬」明日初日です。

明日1月31日(木)、ドニゼッティ「愛の妙薬」が初日を迎えます。
2010年4月の初演以来、新国立劇場では約3年ぶりのプロダクション。その間、高校生のためのオペラ鑑賞教室(関西公演)で2回公演され、ポップな色彩とウィットに富んだ舞台で関西の高校生を魅了しました。

今回の新国立劇場公演では、世界最高のベルカント・テノール、アントニーノ・シラグーザが待望のネモリーノで登場!!シラグーザは、新国立劇場でもこれまで伝説を作ってきました。

 
名アリア「人知れぬ涙」を歌う
アントニーノ・シラグーザ
シラグーザの新国立劇場デビューは2002年10月「セビリアの理髪師」。
2幕終盤のアルマヴィーヴァ伯爵の超絶技巧アリア「もう逆らうのをやめろ」を完璧なテクニックで朗々と歌い切り、興奮さめやらぬ客席からのカーテンコールが20分以上鳴り止みませんでした。さらに、公演中に体調を崩したダブルキャストのテノールの突然の降板により想定外の2夜連続アルマヴィーヴァ伯爵出演を果たし、全てを歌い終わって楽屋に戻って来た彼の温かい笑顔に満ちた表情を忘れることができません。

次は2009年6月「チェネレントラ」のドン・ラミーロ。
タイトルロールのカサロヴァをはじめとする錚々たるキャストの中でも常にリーダー役としてプロダクションを牽引。2幕のアリア「そう、誓って彼女を見つけ出す」では、客席から“Bis!!(もう1回)”の声が飛び交い、その場で異例のアンコール。1回目を上回る出来栄えでアリアを披露し、満場の喝采を浴びました。

そして今回、待望の「愛の妙薬」ネモリーノ。
シラグーザのオペラ・デビューの役でもあり、明るさの中にも憂いを湛えたネモリーノ役は、ロッシーニ作品とはまた一味違うシラグーザの魅力を浮き立たせます。
1幕で見せる陽気でお茶目な演技で笑わせたあと、2幕では後半になるにつれネモリーノの内面性をどんどん描き出し、名アリア「人知れぬ涙」では、その歌声のみならず佇まいにも涙を誘われます。


 
   アディーナ:ニコル・キャベル
共演するニコル・キャベルは美しい歌声に加え、頼れるお姉さん風のアディーナ。
 
  ドゥルカマーラ:レナート・ジローラミ
レナート・ジローラミのコミカルだけれどなぜか包容力ある嘘つき薬売りドゥルカマーラの存在感も必見です。
(アシスタントの謎の美女ふたりにもご注目!)
 
今年の「愛の妙薬」ではどんな伝説が作られるでしょうか。
どうぞご期待ください!
写真:1月29日リハーサルよりⓒ三枝近志

シラグーザのインタビュー記事も公開中!
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