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2012年9月14日

芸術参与(次期芸術監督予定者)着任のご挨拶

9月に着任した飯守泰次郎芸術参与および大原永子芸術参与の着任のご挨拶をお届けいたします。


新国立劇場オペラ部門芸術参与着任のご挨拶

新国立劇場を愛する皆様、オペラがお好きな皆様、そして音楽を愛するすべての皆様、私はここに新任のオペラ部門芸術参与として心から御挨拶申し上げます。

このような大役を私が仰せつかるとは全く予想もしていなかったことで、これほど驚いたことはありません。私はこれまで、ただひたすらに演奏の現場に賭けてきた者であり、新国立劇場のような大きな組織に関わることは初めてになります。しかし、理事会の皆様の熱意と、実績豊かで優秀な新国立劇場運営財団のスタッフの皆様のお力を信じ、私がこれまでヨーロッパのオペラハウスで積み重ねてきた音楽家としての経験でお役に立てるならば、と思い切ってお引き受けする決断をした次第です。

オペラをはじめとして西洋音楽が人間に与える豊かさを日本の文化の中で活かしていくこと、そしてまた日本人の作品をさらに世界に浸透させていくことは、私の変わらぬ務めであり喜びです。新国立劇場の15年にわたる豊かな実績と国際的な名声をふまえ、国民の皆様のご期待に応えるべく、このたび私に与えられた使命の重さを痛感すると同時に、この務めを全うする決意を新たにしております。
オペラ・ファンの皆様に、そしてこれからの新たな聴衆の皆様に、素晴らしい公演と優れたラインナップをお届けできるよう、2014年のオペラ部門芸術監督就任に向けて、全力で準備を進めてまいります。

飯守泰次郎

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新国立劇場舞踊部門芸術参与着任のご挨拶

この度、新国立劇場舞踊部門 芸術参与(次期監督予定者)の就任にあたり、その重責に身の引き締まる思いがすると共に、新国立劇場バレエ団が更なる高みを目指す一助を、微力ながらも担うことができるのは大変光栄に思います。

新国立劇場バレエ団は、歴代の芸術監督の信念と指導のもと大きく発展してきています。私自身、1999年から当バレエ団のバレエミストレスとして、2010年からは監督補として、その成長を目の当たりにしており、非常に頼もしく、嬉しく思っておりました。レパートリーも50作品を超え、ダンサーたちは次々と新しい作品、役に取り組んでいます。これまで蓄積されたものを大切にしながら、ダンサーの中に眠る才能を引き出し開花させ、新国立劇場バレエ団のさらなる飛躍のために貢献してまいりたいと思います。

感動と興奮をお届けしながら、新しい試みをご紹介できる新国立劇場のバレエ、ダンスでありたいと願っています。ぜひ、劇場へ足をお運びください。

大原永子