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2012年4月18日

『ドン・ジョヴァンニ』明日4月19日初日!
新国立劇場で最高のドン・ジョヴァンニをご覧ください。

2011/2012シーズン『ドン・ジョヴァンニ』公演が明日4月19日に初日を迎えます。2008年初演の本プロダクションは、設定を18世紀後半のヴェネツィアとして、ドン・ジョヴァンニ像を18世紀に実在した稀代の色男カサノヴァに重ね合わせた演出です。情景や登場人物の心理を雄弁に語る音楽としっかり結びついた舞台は好評を博しました。

『ドン・ジョヴァンニ』 (最終舞台稽古より)
撮影:三枝近志

今回の再演で、先ず注目されているのが、現在望みうる最高のドン・ジョヴァンニといわれるクヴィエチェンの新国立劇場初登場です。ドン・ジョヴァンニ役は、10年前の小澤征爾音楽塾でロールデビューとなり、今回の新国立劇場公演で記念すべき100回目を迎えます。クヴィエチェンは初日直前インタビューでこう語っています。

“ドン・ジョヴァンニ役を演じるにあたり、常にエネルギーに満ちているように心がけています。この役にとっては重要なことです。そして、若く。おそらく、5〜7年後には、ドン・ジョヴァンニ役を歌うのを止めると思います。45歳より年をとったドン・ジョヴァンニは考えられませんから。この役には、若いエネルギー、強いエネルギーが求められるのです。エネルギーに加え、インスピレーション、良い演出家が僕には必要です。この役を様々に演じるアイデアをくれる演出家です。”
☛最新インタビュー動画:ドン・ジョヴァンニ役 マリウシュ・クヴィエチェン

騎士長:妻屋 秀和 ドン・ジョヴァンニ:マリウシュ・クヴィエチェン
撮影:三枝近志

マリウシュ・クヴィエチェン
撮影:三枝近志

また、08年新国立劇場初演でドンナ・エルヴィーラを好演したミコライが今回はドンナ・アンナで登場。透明な美声で注目され、映画『ラ・ボエーム』(ネトレプコ主演)でムゼッタを好演し2013年1月『愛の妙薬』で新国立劇場再登場が予定されているアメリカの新星キャベル、ウィーンで活躍する平野和、マリインスキー劇場所属のシュトーダなど、世界で活躍する注目の若手歌手陣が勢揃いしています。タクトを握るのは、歌声をこよなく愛するイタリア人指揮者マッツォーラ。きびきびとした歯切れのよい音楽創りをご期待ください。

『ドン・ジョヴァンニ』公演は4月29日まで上演しております。是非、ご来場ください。

公演情報ページは下記をご参照下さい。
☛;新国立劇場2011/2012シーズンオペラ「ドン・ジョヴァンニ」ダイジェスト動画付き特設サイト