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2012年2月24日

愛による救済、音楽が紡ぎだすカタルシス…!
ワーグナーの魅力全開 『さまよえるオランダ人』(3/8初日)リハーサル開始。

2011/2012シーズンオペラ『さまよえるオランダ人』(2007年初演)のリハーサルが始まりました。
数々の名作オペラ誕生への幕開けとなった28歳のワーグナーによる大傑作。永遠に海をさまよい続けなければならない呪いを受けたオランダ人船長を、彼に魅せられた乙女ゼンタの愛が救うという物語で、この“愛と自己犠牲による救済”は以後のワーグナー作品に共通するテーマとなっています。2004年こどものためのオペラ劇場『ジークフリートの冒険』の新企画挑戦で見事なチームワークを見せたM.v.シュテークマン(演出)、堀尾幸男(美術)、ひびのこづえ(衣裳)のタッグで取り組んだプロダクション。2007年の初演は、音楽に織り込まれたメッセージに正面から向き合った明解な舞台運びで、愛と死と救済のドラマを現代に蘇らせました。2008年には『魔弾の射手』の新演出もこのチームで大成功を収めています。
2月23日より指揮・歌手ほか関係者全員が新国立劇場に集まりリハーサルを開始。3月8日の初日に向けて、プロダクションも意気揚々と船出しました。

公演情報ページは下記をご参照下さい。
新国立劇場2011/2012シーズンオペラ「さまよえるオランダ人」ダイジェスト動画付き特設サイト

マティアス・フォン・シュテークマン(演出)&ひびのこづえ(衣裳)両氏によるトーク・セッションUSTREAM配信のご案内。
USTREAM配信(2/27)「さまよえるオランダ人」トーク・セッション!

世界の一流歌劇場で活躍し、本年ワーグナーの聖地・バイロイト音楽祭でも
オランダ人役で出演するヘルデンバリトン ニキティン。
来年のMET「パルジファル」クリングゾール役も決定。新国立劇場初登場です。

劇場では、ソリストと合唱のリハーサルが2つの稽古場で同時進行しています。
一方、衣裳合わせも行われています。ひびのこづえの立ち合いのもと、衣裳合わせを済ませたゼンタ役のJ.ウィルソンは、「衣裳も靴もヘアスタイルも、これ以上望めないくらいにフィットしていて大満足です。良い演技をするために、大変重要な事なので、デザインのひびのさん、準備を進めて下さった皆さんに感謝いたします。」と語りました。 ウィルソンは本年5月にはウィーン国立歌劇場でもゼンタ役で出演します。
上演時間が短く、ワーグナーは初めてという方にもおすすめの演目です。俊英ネトピルの指揮や、ワーグナー歌手たちの熱唱、迫力満点のオーケストラ、「水夫の合唱」にもご期待ください。

左より:シュテークマン(演出)、ウィルソン(ゼンタ)、ひびのこづえ(衣裳)