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2012年1月18日

2011/2012シーズンオペラ『沈黙』（新制作）のリハーサルが始まりました。
神の存在と信仰の意義を問う、遠藤周作の不朽の名作『沈黙』をもとに、遠藤周作原作の映画「深い川」や、ストレートプレイ、ミュージカル等の音楽も手がけた作曲家松村禎三が台本・作曲に13年という歳月をかけて完成させた名作です。遠藤周作本人を始め、周囲の人々の意見を取り入れ、何度も台本の改訂を重ねた力作で、生前の松村禎三は（2007年没）、「ドラマと音楽が掛け算となった時に、大きな力が生まれます。これがオペラの中で生まれた時には、計り知れないすばらしいものになるはずだと思った」と、精神的なものが空洞化している今の世の中で、神に対する＜愛＞を私達に語りかけました。
93年に日生劇場にて世界初演、新しい日本オペラの傑作として大きな話題となり、2000年には新国立劇場で新演出上演、ザ・カレッジ・オペラハウスによる関西初演（03年）と新国立劇場での地域招聘公演（05年）など、繰り返し上演されています。
今回は、将来を嘱望される実力派指揮者の下野竜也が新国立劇場初登場、演劇芸術監督の宮田慶子がオペラ初演出する話題のプロダクションです。03年の関西公演に出演して以来、主要レパートリーとしている小餅谷（ロドリーゴ）、石橋（オハル）による熱演にもご期待ください。

公演情報ページは下記をご参照下さい。
新国立劇場2011/2012シーズンオペラ「沈黙」公演情報☛

『沈黙』　集合写真

1月18日の初稽古では、関係者が一堂に会した顔合わせに続き、下野竜也による音楽稽古、宮田慶子による演出説明がありました。

【福地茂雄理事長】
宮田芸術監督、尾高芸術監督とお二人が揃い、全員日本人によるプロダクションに大いに期待しています。

【指揮者：下野竜也】
松村先生の作品を指揮できることに身の引き締まる思いです。
チームプレイを大切に、良い作品を創りあげましょう。

【演出家：宮田慶子】
2010/2011シーズンの演劇のテーマでもあった“JAPAN MEETS…日本と西洋の出会い”にも通じるとても興味深い内容の作品。オペラは初演出ですので、コミュニケーションを大切に皆さんで作品に取り組んでいきたいと思います。

【尾高忠明芸術監督】
私達にとって本当に大切なのは、日本の作品です。日本語を大切にして、このドラマを美しくわかりやすい言葉で感動させてください。

左より：尾高芸術監督、宮田芸術監督（演出）、 下野竜也（指揮）

音楽稽古風景

【宮田慶子による演出説明】
“信じることの美しさ”に加えて“人間の強さ、弱さ”について描いていきたい。歌手の皆さんには、音楽を大切にしつつ、演劇的な動きやリアクション、極限に追い込まれた人間の状態など可能な限り身体表現してもらいたい。また、“弱さの代表”でもあるキチジローの内面の葛藤、のたうちまわるような苦しみなど、キチジローの目線をそこここに配してドラマに奥行きを与えたいと思っている。

下野竜也指揮による音楽稽古を 見守る尾高芸術監督

演出説明風景

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下野竜也、宮田慶子出演によるオペラトーク開催！

公演を前に、より深く作品を理解し、今公演の見どころを
掴んでいただくためのトークイベントです。

さらに下野、宮田のトークに加え、聴きどころの生演奏を、
本公演2日目と4日目に出演する期待のキャスト
小原啓楼（ロドリゴ役）と石橋栄実（オハル役）がお届けします。
公演をご覧になる前に、ぜひお越しください。

オペラトークご案内
https://www.nntt.jac.go.jp/release/updata/20001796.html


また、オペラトークの模様はUSTREAMでも配信致します。
会場にお越しいただけないお客様も、ぜひご覧ください！

【配信チャンネルURL（共通）】
http://www.ustream.tv/channel/nntt-silence
※生配信終了後もアーカイブでご覧いただけます。

【配信時間】
2012年1月21日(土)11:30〜

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