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2011年9月26日

新国立劇場2011/2012シーズンオペラ
「イル・トロヴァトーレ」 出演者変更のお知らせ

新国立劇場2011/2012シーズンオペラ『イル・トロヴァトーレ』出演者変更のお知らせに関して、
下記のようにお知らせいたします。

2011/2012シーズンオペラ公演『イル・トロヴァトーレ』(2011年10月2日【日】初日)に、レオノーラ役で出演を予定していたタケシャ・メシェ・キザールは、プロダクションの稽古に初日(9月4日)より参加しておりましたが、その後の体調不良により出演できなくなりました。代わって、タマ―ル・イヴェーリが 出演いたします。なお、この変更に伴う払い戻しはありません。

新国立劇場2011/2012シーズンオペラ「イル・トロヴァトーレ」公演情報☛
新国立劇場2011/2012シーズンオペラ「イル・トロヴァトーレ」特設ページ☛

タマ―ル・イヴェーリ

2009/2010シーズンオペラ オープニング公演『オテロ』より

〜〜〜〜〜〜〜〜 新キャスト・プロフィール 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

タマ―ル・イヴェーリ (ソプラノ/ レオノーラ役)     Tamar Iveri  
グルジア出身。トビリシ音楽院で声楽を学ぶ。1998年ブッセートでの“ヴェルディの声”コンクールで第2位、1999年にはザルツブルクのモーツァルト・コンクールで第1位受賞。
短期間に収めた多くの公演実績には、『ドン・カルロ」(ボン市立歌劇場)、『シモン・ボッカネグラ』(ベルリン・ドイツ・オペラ)、『ラ・ボエーム』(ウィーン国立歌劇場)、『シモン・ボッカネグラ』『ドン・ジョヴァンニ』(英国ロイヤルオペラ)、『オテロ』(ヴェネチアのフェニーチェ歌劇場)などがある。2004年ザルツブルク音楽祭に『コジ・ファン・トゥッテ』の新制作にフィオルディリージ役でデビュー、翌年はメトロポリタンオペラ『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・アンナ役で初登場。その後ヒューストン・オペラに『ファウスト』で、ヴェローナ野外劇場に『ラ・ボエーム』でデビュー。さらにバイエルン州立歌劇場に『エウゲニ・オネーギン』でデビュー。2008年にはパリ・オペラ座に『ドン・カルロ』エリザベッタ役でデビュー後、『イドメネオ』エレットラ、『ラ・ボエーム』 ミミ、『修道女アンジェリカ』タイトルロールなどでも出演。今後も、ウィーン国立歌劇場 『道化師』ネッダ、スカラ座『ルイザ・ミラー』タイトルロールなど多くのオペラ公演に出演を予定している。
日本には2003年ポーランド国立歌劇場、ミラノ・スカラ座の来日公演で、いずれも「オテロ」デズデーモナを歌っている。新国立劇場には2009/2010シーズン開幕公演「オテロ」デズデーモナで初登場。繊細な表現力で、純真さとほとばしる激情を巧みに使い分け、運命に翻弄されるヒロインを熱演、大好評を博した。

〜〜〜〜〜〜〜〜 尾高忠明芸術監督より 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

10月の新シーズン開幕を間近に控え、『イル・トロヴァトーレ』にキャスト変更が出てしまいました。皆様もご存じの通り、来日を恐れている海外からの音楽家が多い事は、事実です。そういう方々に対して、劇場スタッフは日本の現状をよく説明し、快く来日して頂けるよう日々配慮を怠らず、努力を続けています。この様な状況はしばらく続くとは思いますが、これからも当初のプラン通りのスタッフ、キャストで上演できることを願っております。
この度のキャスト変更は、ご本人の体調不良という原発の影響とはまったく別な理由によるもので、致し方ありませんでした。大変残念でしたが、新たに素晴らしい方をキャスティングすることができました。
多忙なスケジュールの中で来日可能な日程を捻出してくださるレオノーラ役のタマ―ル・イヴェーリさんは、『オテロ』(2009年)の時もピンチヒッターとして新国立劇場に登場し、デズデーモナを見事に演じてくださいました。今回も素晴らしい歌唱を聴かせて下さるでしょう。
『イル・トロヴァトーレ』には、物語の口火を切るフェルランド役の妻屋秀和さんや、本年5月の演奏会形式『コジ・ファン・トゥッテ』で実力を発揮してくれた小野和歌子さん、鈴木 准さんなど素晴らしい日本人歌手が揃っています。また、カバーの出来田三智子さん、中島郁子さん、成田博之さん、村上敏明さんも先日のオペラトークでの歌唱などで、お客様の心にその印象を確実に焼き付けていました。
『イル・トロヴァトーレ』が素晴らしいプロダクションになるであろうことを確信しています。
2011/2012シーズン新国立劇場オペラにどうぞご期待ください。
                                             新国立劇場オペラ芸術監督
                                             尾高忠明