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2011年6月24日

こどものためのオペラ劇場『パルジファルとふしぎな聖杯』リハーサルがはじまりました!

こどもたちに優れた生の舞台芸術を鑑賞する機会を提供することによって芸術文化を普及し、理解を深めることを目的とする新国立劇場こどものためのオペラ劇場。2004年夏にワーグナーのオペラ作品『ニーベルングの指環』から生まれたオリジナル作品『ジークフリートの冒険』で初登場。2006年にはイタリアオペラの巨匠プッチーニのオペラ『トゥーランドット』をアレンジした『スペース・トゥーランドット』を上演し、夏休み恒例企画として大好評を博しました。
今年は、ワーグナーの『パルジファル』と『ラインの黄金』をベースにした『パルジファルとふしぎな聖杯』が7月22日に新制作初日を迎えます!
本日、6月24日にスタッフ・キャストが一同に集まり、リハーサル開始となりました。

演出の三浦安浩から作品全体を通して伝えたいメッセージや、舞台装置模型を使った演出コンセプトの説明がありました。
「舞台中央に、“輪”があります。これは、“和”をイメージしているのです。私たちが心の中にもつ傷も、みんなの輪に包まれ、その中で癒されていき、経験を積んで、それが輝かしい未来につながっていく。どこかの時代、どこかの星の、神話のような話に登場する人物が、悩み、困難を乗り越え、かけがえのない人と出会っていきます。これを見たこどもたちも、勇気をもって困難に立ち向かい、未来を切り開いていってほしいというメッセージが、この作品の音楽にも台本にも込められています。」

「完成まで約2年を要した」という三澤洋史は、こどもオペラ3作目。第1作目の『ジークフリートの冒険』は、ウィーン版としてヴァージョンアップされて、2007年にウィーン国立歌劇場 特設劇場で上演され、大絶賛を博しました。演出家からのリクエストで追加された“グレール(聖杯)・ダンス”は、聖なる杯を守り、感謝を捧げると同時に、ふしぎなパワーの出る踊りです。公演当日、ご来場いただいた皆さんも、一緒に踊って、オペラの楽しさをそのままお持ち帰りください。グレール・ダンスは、事前に新国立劇場ホームページでご覧いただけます(7月上旬掲載予定)。
新制作『パルシファルとふしぎな聖杯』にどうぞご期待ください。

公演情報ページは下記をご参照下さい。
☛『パルジファルとふしぎな聖杯』公演リリース

☛『パルジファルとふしぎな聖杯』特設サイト

リハーサル初日 集合写真

終始和やかなムードで、演出家の説明を受けました

白鳥から王女に変身するマグダレーナ
(左より:國光、渡邉)と
お姉キャラのグルネマンツ(大久保)

邪悪な魔法使い クリングゾールも真剣!
(左より:峰、大森)