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2011年4月8日

2010/2011シーズン 「ばらの騎士」 

ゲネプロ(最終舞台稽古) 無事終了!

4月7日、オペラ劇場で「ばらの騎士」のゲネプロ(最終舞台稽古)が行われました。
2007年、ジョナサン・ミラー演出によるプレミエから4年。舞台をこの作品が初演された第一次世界大戦前
の1912年ウィーンに設定し、「時のうつろい」や「滅びゆく美」、迫りくる「時代の大変動」を予感させた、
あのプロダクションが新国立劇場に蘇りました。

公演情報ページは下記をご参照下さい。
2010/2011シーズンオペラ「ばらの騎士」



撮影:三枝近志

■崔文洙(チェムンス) 
新日本フィルハーモニー交響楽団 コンサートマスター
「新国立劇場のオーケストラピットの音響はすばらしく、ここでオペラを演奏できることは、とても刺激的で
幸せなことです。マエストロとは初めての共演ですが、「ばらの騎士」の音楽を熟知していらして、ご自身
がウィーンのご出身でもあることから、3拍子のワルツの、2拍めをちょっと早くする“ウィーンスタイル”
での演奏をリハーサルで何度も説明してくれました。ウィーンで育った人の体に染みついたウィーンの
ワルツは、私たち日本人にとって少し難しいのですが、オーケストラ全員で努力して、少しでもウィーン
の雰囲気が出せればと思っています。とても楽しく共演させていただいています。」

左より:マイヤーホーファー(指揮)/崔文洙(コンサートマスター)

■フランツ・ハヴラタ
「ヨーロッパはじめ、世界各地で大震災チャリティーコンサートが開かれています。でも、私にとっては、遠く
離れたところで歌うのではなく、日本に来て、歌うことが本当のチャリティーなんです。」

2011/2012シーズン「ローエングリン」公演の演出プラン・プレゼンテーションで、ドイツから来日していた
マティアス・フォン・シュテークマンが、ハヴラタの楽屋へ応援に立ち寄りました。

左より:「ローエングリン」演出のマティアス・フォン・シュテークマンとハヴラタ

■井坂 惠
「今回の大震災により深く傷ついた日本を励ます為、来日下さったマエストロ・ハヴラタ氏、ベーンケ
氏を中心にキャスト・スタッフ一丸となって稽古してきました。素晴らしい方々と共演出来る機会に
感謝し、この公演が復興への第一歩となります様、精一杯務めさせていただきます。」

■小林由樹
「大震災後の悲しみの中、何も出来ないもどかしさを感じていましたが、この度ファーニナルの代役を
頂き、神様から芸術家としての使命を与えられた思いです。素晴らしい共演者と共に、全身全霊で役
目を全うする所存です。」

■安井陽子
「私は約十年前「ばらの騎士」のオーディションを受けた事がありました。役名は
「ゾフィー」。長い時を経てついにゾフィーを歌う機会を与えていただきました。
日本がひとつになるこの時期にあらためて「未来を信じる」ことの大切さを感じています。」
             

左より:安井陽子(ゾフィー)/井坂 惠(オクタヴィアン)/小林由樹(ファーニナル)