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2009年4月17日

閉ざされた家族の愛憎をめぐる、現代海外作品の秀作を日本初演。


テキストの繊細さに挑む丁寧で細やかなアプローチ

各地から桜が満開との便りが伝えられた4月初頭から、シリーズ・同時代【海外編】の棹尾を飾る「タトゥー」の稽古が始まりました。
心の微妙な揺れが込められた戯曲とあって、リアルな言語や独自の身体表現で評価の高い岡田利規の冴えた演出が、早くも随所で披露されています。きめ細かいせりふ回しや身のこなし方を、何度となく反復する出演者。役柄を練り上げるためのひたむきな作業が、根気よく繰り返されていきます。

本読み稽古の様子

この舞台では、ベルリン在住の現代美術家、塩田千春が舞台美術を手がけるのも話題のひとつ。登場人物の深層心理が乱反射する物語を象徴するような、想像力にあふれた美しい装置は、鮮烈なインパクトをもって客席を魅了することでしょう。
海外の現在を映す最先端の演劇として注目される「タトゥー」に、どうぞご期待ください。

「シュート･ザ･クロウ」上演中の小劇場ロビーに展示されている、塩田千春作品

塩田千春　展覧会（出品）情報
4/ 7（火）−6/21（日）　資生堂ギャラリー（銀座）　「椿会展2009 Trans-Figurative」　
4/29（祝）−8/30（日）　金沢21世紀美術館（石川県金沢市）　「愛についての100の物語」　
5/14（木）−6/27（土）　ケンジタキギャラリー （西新宿）　個展
5/30（土）−9/ 6 （日） 発電所美術館（富山県）　個展