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2008年8月14日

本番まであとわずか!
「DANCE EXHIBITION 2008」大特集!

本番までいよいよ1ヶ月を切った「DANCE EXHIBITION 2008」。
パフォーマンスを見せてくれるのは新国立劇場での作品の発表が初めてとなる気鋭の6組!
日本のみならず、世界を舞台に活躍する日本の精鋭ダンサーたちの作品が一挙に見られる、刺激的で贅沢な公演となっています。
今回はこの話題のダンス公演を紹介いたします!


●世界が注目するダンサー梅田宏明、新国初登場!

Aプロに登場するのは、梅田宏明、二見一幸、山田うんの3組。

Aプロの目玉は、梅田宏明。
2000年にカンパニー<S20>を立ち上げてより、数々の作品を発表し、世界中のフェスティバルで絶賛されている彼は、かつてフィリップ・ドゥクフレ(アルベールビルオリンピック開会式の演出・振付で有名)にも認められた実力の持ち主。いまや一年の大半を海外で過ごし、日本で公演することの稀な彼が、新国立劇場に初登場します。
今回は日本初演となる『Accumulated Layout(蓄積された記憶)』を上演。これは2007年にパリのシャイヨー国立劇場で発表され、独創的なビジュアル感覚で大好評を得た作品。
ミニマルかつ先端的、繊細かつ暴力的なその世界は、振付・出演だけでなく、音響・映像・照明デザインまで手がける梅田自身のアーティスティックな感性のなせる業。これはもう、見逃せません!

梅田宏明
photo:Dominique Laulanne

 

●二見一幸、山田うん 注目の最新作!

二見一幸は、多くのカンパニーにダンサーとして、また振付家として客演する実力派。
マシュー・ボーンが来日した際は、レッスンの講師を務めたほど、その身体能力の高さには定評があります。
今回はデジタル技術を駆使して作り上げる最新作『“形が”“人が”語り始めると』を上演。二見独自の美意識が、カレイドスコープの面々の肉体を通じて作り上げるその成果にご期待ください!

山田うんは、日常の何気ない振る舞いを基に、機知に富んだ振付で、ダンス界のみならず、演劇、音楽等、ジャンルを超えて幅広く活躍しています。
今回は最新作『カッコウ』を上演。クリヤ・マコトのピアノのライブ演奏にあわせて、彼女のユーモアと知性がどのような世界を見せてくれるのか注目です。

二見一幸 ダンスカンパニーカレイドスコープ
photo:塚田洋一

山田うん
photo:塚田洋一

 

●多彩なBプロの面々を見逃すな!

Bプロは川口ゆい、加賀谷香、上島雪夫という多彩な3組。

ベルリン在住で活躍中の川口ゆいは、世界のフェスティバルで精力的に新作を発表し続けています。
今回上演する『REM−The Black Cat』はエドガー・アラン・ポーの小説「黒猫」をモチーフにした、音楽・舞台装置・照明・映像とダンスとのコラボレーション作品。
美しく魅力的で、独特の存在感を示す彼女のソロメディアダンスパフォーマンスをお見逃しなく!

加賀谷香は、しなやかな肉体とバランス感覚に優れ、ジャンルを問わず、多くのカンパニーに出演。存在感のあるダンサーとして、多くの振付家の絶大な信頼を得ています。
今回は最新作『パレードの馬』を上演。CM・映画などの音楽を数多く手がける奇才・太田恵資の奏でるヴァイオリンの音色にのせて、しなやかな身体から紡ぎだされる世界。音楽とダンスが邂逅するライブ感を堪能してください。

Bプロの最後を飾るのは、「ジキル&ハイド」「ダンスオブヴァンパイア」「オケピ!」「テニスの王子様」など、数多くのミュージカル、ダンス公演の振付・演出を手がけ、多くのファンを持つ上島雪夫。
今回は若手ダンサー5人を引き連れて、最新作『Flush(ほとばしる)〜生き急ぐ時間たち〜』を上演。マイルス・デイビスをはじめ、さまざまな曲に乗せて、彼らのエネルギッシュな身体が疾走する。多彩なダンスのボキャブラリーを駆使して描く、決して止まらない身体。上島雪夫の“一番やりたいこと”がたっぷりと詰まった、スリリングな時間を体験してください。


夏の猛暑が続く中、“熱い”リハーサルが連日続けられています。
さまざまなスタイルが入り乱れ、多様な可能性を見せてくれるコンテンポラリーダンスの世界。
選ばれた6組は、スタイルのオリジナリティ、作り出す世界観の斬新さ、パフォーマンスのクオリティの高さ、どれをとってもトップクラスの面々。
この秋、新国立劇場で新たなダンスの可能性が花開くことでしょう。
ダンスファンのみならずとも、必見の価値あり。
チケットのお求めはお早めに!

公演の詳細はこちらから


(左から)上島雪夫 加賀谷香 川口ゆい
photo:大洞博靖(加賀谷香) Julia von Vietinghoff(川口ゆい)