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2008年1月22日

平成19年度新国立劇場地域招聘公演
ナクソス島のアリアドネ
マエストロ・飯守 泰次郎氏に
ショートインタビュー!!

関西二期会 リハーサル風景

 

2008年1月22日(火)平成19年度地域招聘公演 関西二期会 オペラ「ナクソス島のアリアドネ」大阪での最終リハーサルを行いました。あとは、新国立劇場で最終舞台リハーサルを行なって、2008年1月25日(金)に公演初日を迎えます。

リハーサルを終えたばかりのマエストロ・飯守 泰次郎氏にショートインタビューを行ない、東京公演の意気込みを語っていただきました。

Q.今回の新国立劇場地域招聘公演「ナクソス島のアリアドネ」の最終のリハーサルが終了しましたが、この公演に対する意気込みなどをお聞かせください。
飯守 泰次郎氏(以下、A.と表記):この曲はね、去年の10月にも大阪で上演していますが、また新しく、新国立劇場で上演できるということは、とてもは励みになっております。このオペラは、アンサンブルの面白み、というすばらしい魅力があるので、何回も演奏できることは私達にとって本当にやりがいがあると思っております。本番に向け、とても盛り上がって最後の練習を終えたところですよ。

Q.今回の出演者は、関西二期会・関西フィルハーモニー管弦楽団という飯守さんにもゆかりのある団体ですが、この関西で最も注目されている組み合わせでの初の東京公演になるのですね。
A.私は関西フィルハーモニー管弦楽団とは10年以上のお付き合いがありますし、関西二期会とは2000年の「パルジファル」、2007年の「ナクソス島のアリアドネ」や、また関西フィルハーモニー管弦楽団のオペラ定期(演奏会形式)では何回もご一緒しています。ですので、心が通じ合い理解し合えている仲間とのオペラを、東京の皆様に聴いていただけることがとてもうれしいです。
関西二期会も関西フィルハーモニー管弦楽団も、今、大きく飛躍しようとしている団体です。このような時に東京公演ができることは、また大きな発展に繋がることではないでしょうか。

Q.マエストロは特にドイツオペラに造詣がお深いですが、指揮者から見たR.シュトラウスの音楽、このオペラはいかがでしょうか。
A.僕は今、シュトラウスの才能にすっかり魅了されています。R.シュトラウスはワーグナーの後継者として、「サロメ」「エレクトラ」のような大掛かりな曲が知られていますが、今回のこのオペラには、彼のもう一つの面の才能が発揮されています。喜劇と悲劇が一緒になり、楽しく軽い笑いと、深い人生の生き方に関わる内容が、手品のように融合されています。しかも格調高く。また、温かい人生の笑い、死の予感、存在と非存在、創造の秘密、等、一見ストーリーからは想像しにくい要素も隠されており、ホフマンスタールの台本に刺激されたR.シュトラウスのすばらしい才能が光っているのです。
オーケストラは、室内オーケストラ編成です。おそらく「エレクトラ」の編成の3分の1くらいの人数ではないでしょうか。なので、声と言葉が大変はっきり皆様の耳の届くはずです。声に無理を要求する必要がなく、新鮮に耳に届く、これもこのオペラの特別な魅力の1つですね。

Q.関西二期会の歌手陣についてどのような印象をお持ちですか。
A.非常に個性豊かなすばらしいソリスト達が集まっています。アンサンブルは楽しい雰囲気に溢れています。私は、関西の方々は結構オペラの表現に合っているのではないかと思うのですね。関西の皆さんの豊かな感情表現は劇的な表現が多いオペラにぴったりですし、今回のオペラで言いますと、序幕にはとてもおしゃべりが多いのですよ!楽しくコミカルなおしゃべりにのせて、舞台裏のドタバタが披露されます。オペラの特徴に合った性格の方々が関西には多いと思いますよ。

Q.最後に一言お願い致します。
A.とにかく楽しいオペラです。笑ったり泣いたりできます。文句なしに楽しめる歌と言葉と笑いと踊りと涙、皆様の感じるままに楽しんでいただけたらと思います。そして、お好きなものを心に持ち帰ってください。それでは劇場でお会いしましょう。皆様のご来場を心からお待ちしております!

 

平成19年度地域招聘公演 関西二期会 オペラ「ナクソス島のアリアドネ」
公演日程は2008年1月25日(金)19:00/27日(日)14:00開演の2回公演です。

1月25日(金)に良席あり!! 27日(日)残席僅少!!
お早めにボックスオフィス(03−5352−9999)に是非お問い合わせ下さい。

前回の公演写真より

前回の公演写真より