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2007年1月22日

2月2日「眠れる森の美女」で主役デビューの
川村真樹、リハーサル現場でインタビュー!

川村真樹は、95年ローザンヌ国際バレエコンクールでスカラシップ受賞後、英国ロイヤルバレエ学校に留学した経歴の持ち主。その後新国立劇場バレエ団に入団し、「眠れる森の美女」のリラの精や「ジゼル」のミルタ、「シンデレラ」の仙女など数々の大役を踊ってきたが、今回「眠れる森の美女」で主役デビューする。

初の主役に臨みリハーサルを重ねている川村真樹に舞台への抱負を聞いた。

■「眠れる森の美女」のリハーサルはどうですか?
―「眠れる森の美女」は音楽も内容も大好きな作品なので、とても楽しいです。リハーサルを重ねるごとに日々自分が進歩していくのが分かるのも楽しく感じる要因かもしれません。
また、十代のころコンクールに出るために「眠れる森の美女」の第一幕のヴァリエーションをものすごく練習したこともあって、私にとっては思い入れのある作品です。最近その頃のこと懐かしく思い出します。その時は実年齢もオーロラ姫と同じ十代でしたから、今とは全く違います。ただその時よりは経験を重ねた分、今は表現力も付いてはいると思うので、十代の初々しさを見ていただけると思います。

■前回の「眠れる森の美女」ではリラの精を踊りましたね。
―はい。リラの精はオーロラ姫と対照的なキャラクターを持った役でした。オーロラ姫は物語の進行とともに成長、変化していきます。第一幕はまだ初々しい少女、第二幕はデジレ王子の夢の中での幻影、第三幕では結婚式を挙げる幸せいっぱいの大人の女性、という風に。一方リラの精は登場の最初から完成された女性のキャラクターを持っていますので、オーロラ姫とは全く対照的です。
さらに、リラの精は妖精たちを引っ張っていく役柄でもあり、物語の進行役を担う側面も持っていますので、初役だったこともあり「責任重大!」とプレッシャーは感じました。
本番では無我夢中でしたので、実はその時のことを自分ではよく覚えていないんです。ただ、この時のリラの精をご覧いただいた方から「舞台でとても華やかだった」と言っていただいて、とても嬉しかったです。

■「眠れる森の美女」の中で特に好きな場面はどこですか?
ー私が好きなのは第三幕です。オーロラ姫とデジレ王子の結婚式にいろいろな童話の登場人物たちがお祝いに集まるところはとても楽しいシーンです。
また、最終シーンでリラの精を真ん中に噴水が噴き上がって、オーロラ姫とデジレ王子が向き合ってポーズを決めるところなどは、豪華で感動的です。
とても素敵なバレエですので、ぜひたくさんの方々に見ていただきたいと思います。

▲川村真樹

▲「眠れる森の美女」リハーサル風景。
右から牧阿佐美芸術監督、川村真樹(オーロラ姫)、貝川鐵夫(デジレ王子)

 

▲川村真樹&貝川鐵夫

▲「眠れる森の美女」リラの精を踊る川村真樹

 

▲最終シーン。噴水の前にいるのは
リラの精・川村真樹

▲「シンデレラ」仙女を踊る川村真樹。
仙女は川村が好きな役のひとつ。