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2006年3月13日

「運命の力」ゲネプロ見学会
ジ・アトレ会員のご感想

ヴェルディ中期の傑作オペラ「運命の力」が15日プレミエを迎えます。それに先立ち12日(日)、ジ・アトレ会員によるゲネプロ見学会を開催しました。今回は抽選で20名様のジ・アトレ会員と、新入会のジ・アトレ会員20名様をご招待いたしました。その一部をご紹介いたします。なお、次回は「こうもり」で同様の見学会を行う予定です。詳しくは会員情報誌「ジ・アトレ」6月号で発表いたします。

■「運命の力」公演情報

<ゲネプロ見学会 ご感想>


●ともかく声のすごさに圧倒された。シャファジンスカヤのレオノーラ、D.スミスのドン・アルヴァーロ、ロバートソンのドン・カルロ・・・普段はこれだけそろった歌はめったに聞くことはできないもの・・・ただただ新国立劇場に感謝です。井上道義指揮の東響もなかなかの出来で、3時間、歌と音にどっぷりとつかっての幸福なひとときでした。(60代 男性)

●素晴らしい出来栄えだと思います。すべてが練りに練られていて、しかも丁度いい塩梅なのです。エミリオ・サージさんの演出に歌手の方も合唱団ももちろんオーケストラも見事に、各々が匠の技を誠実に出し切っていると感じました。舞台美術も最高。本公演は2回来る予定ですが、絶対見逃すべきではない作品だと思いました。(40代 男性)

●オペラを観たのは今回が初めてです。吸い込まれるように見入ってしまいました。途中、中断することもあるのかと思っていたのですが、本番同様に流れていったので、とてもストーリーがわかりやすく感激いたしました。教会の場面でろうそくを使う演出は雰囲気がうまく醸し出されとってもきれいでした。ほかにもいろいろありますが書ききれません。レオノーラの声に心震え、涙が出てきました。今後オペラを観る機会が増えそうです。(30代 女性 新入会員)

●序曲からたっぷりと音楽を聞かせました。井上さんの指揮は、オペラでの期待が薄かったのですが、なかなか良かった。あとは場数を踏むとさらに良いものが期待できそうです。オケも合唱も歌手も総合的に良かった。歌手はレオノーラ、ドン・アルヴァーロ共にすばらしい声で大満足。求心力のある歌唱と全体のバランスを高く評価したい。新国立劇場オペラの個性ある舞台と受け止めました。一見の価値大いにあります。(50代 男性)

●オペラのファンになったばかりですが、とても素敵なオペラだと思いました。劇的な音楽が印象的でした。ストーリーに引き込まれました。(50代 女性)

●先ず装置と照明が渾然と溶け合っていてすばらしい空間をかもし出していました。さすがレオノーラ、ヒロインの声量には、西洋人の声帯は構造が違う・・・ときいていたのが、なるほどとうなづけました。オーケストラも井上道義指揮による素晴らしい迫力に満ちていたと思います。それにしてもゲネプロというので演出のダメだしで途切れ途切れ演ずるのだとばかり思っていましたが、本番どおりで通したのには有難いやらびっくりでした。(70代 女性)

●ヴェルディの曲らしくアリアがとてもきれいでした。シャファジンスカヤ、D.スミス、ロバートソン、坂本さん、すべて素晴らしく本番さながらで感激いたしました。本番をもう一度見られると思うと大感激です。(60代 女性)

●歌手も合唱もとてもよかったです。ユルキ・コルホーネンさんのプロフォンドの声は素晴らしかったです。男声が充実していました。ヴェルディは男心を描くのがさすがです。もっとヴェルディのオペラを取り上げてほしいです。舞台装置の赤い色に違和感がありましたが、四角い枠はしゃれていました。(50代 女性)

●井上道義のキビキビした筋肉質な、加えてデリケートな音楽作りにシンプルで力強い赤い壁(血と運命に常に囲まれる)の演出は良く合っていてモダンな感じがした。歌手も主要な役には実力派をそろえ、好感が持てた。最後のレオノーラの、ここでの生活は私に心の平安をもたらさなかった、という独白が印象的。このオペラが宗教は人を救うのかという深い問いに支えられ、作品に深みをもたらすことが解った。(40代 男性)

●全体的にまとまりが良かった。D.スミスの声がワルキューレの時より感情表現が良くできて演技も良かったし、美しい声だった。今シーズンで一番の出来になるのでは・・・。簡単な装置だったが生きたサージの舞台演出もカルメン(モンテカルロ)を見ていたので楽しみにしていました。(60代 女性)

●ゲネプロというものを初めて見ました。もう少し未完成なものかと思っていたので、少し意外でした。もっと途中で止まって演出を直すなど“稽古”なのかと思っていたのです。これを無料で見せていただけるのはとってもお得、という感じ。本番を見る予定ですが、、本日のものとどこがどう違うのか−特に歌手の部分−を見つけ、感じながらオペラが楽しめそうです。舞台装置(紗幕の使い方など)、照明はいつもながらさすが新国立劇場と思いました。(40代 女性)

●最後の雪(?)のシーンが特に美しかった。それまでの暗めの舞台とのコントラストが鮮やかでした。少し全体的に照明が暗く、見づらい気がしました。メインの歌手たちはとてもよかったです。舞台装置も素敵でした。(50代 女性 新入会員)

●10代の頃、G.ディ・ステファノのナポリターナに魅せられて以来、オペラの魅力の虜になりました。LPの時代、運命の力はディ・ステファノ、ミラノフらRCAのレコードと、デル・モナコ、テバルディ、バスティアニーニのデッカのレコードを聴いておりましたが、CDの時代になり、昔のライブ録音が復元される様になってから、ディ・ステファノが非常に数多くの「運命の力」のライブ録音を残してくれていたことを知りました。きっと彼はこのオペラが好きだったのですね。それ以後一段と「運命の力」が好きなオペラとなりました。
クラブ・ジ・アトレに入会しゲネプロ招待にその好きな「運命の力」で当選したことを非常にうれしく思いました。また、偶然、明日から手術で入院することになりました。入院の前日に「運命の力」のゲネプロを楽しむことが出来ることに幸運を感じます。退院して4月の「カヴァレリア・ルスティカーナ」「道化師」は是非、観に来たいと思っております。素晴らしいオペラをありがとうございました。(60代 男性 新入会員)