新国立劇場からのおしらせ

夏のこども劇場セット 制作発表記者会見が開催されました

 

新国立劇場初!3ジャンル横断のファミリー向け企画

3作品の合同制作発表記者会見が劇場内で開催されました。



4月6日(月)、新国立劇場のリハーサル室には、テレビや雑誌を含めた多くの報道陣が集まりました。新国立劇場として初めてバレエ・ダンス・演劇のジャンルに跨った企画、「夏のこども劇場セット」3作品の合同制作発表。 

6月~7月に続けて上演される、ダンス 森山開次『サーカス』演劇『かがみのかなたはたなかのなかに』こどものためのバレエ劇場『シンデレラ』の主要な出演者・スタッフが勢ぞろいし、それぞれの作品に対する抱負を語りました。

 

このセット券は、3作品すべてを観ることができるフルセットだけでなく、

2作品を選べる「あこがれの舞踏会セット」「おとぎの国のトラベラーセット」「フシギのトビラのカギセット」という個性的な名前がついたセット券もあります。

 

期間中は劇場全体がファミリー向けのイベントや展示などで溢れ、ワクワク感が詰まったフェスティバルとなるこの新たな企画に、記者の方々からも驚きの声があがっていました。

今回の作品はこども向けのわかりやすい作品をお見せするものではなく、良質な"ほんもの"を上演することに拘ったものばかり。

大人でも退屈することなく、本格的な劇場の雰囲気をお子様と一緒に味わっていただきたいと思っています。



夏のこども劇場セットは、4月11日(土)10時より、一般発売開始です。

お申込みは新国立劇場ボックスオフィス(03-5352-9999)まで。

 

子ども劇場セット専用サイトはこちら別ウィンドウで開きます



登壇者

「サーカス」から、 

演出・振付・アートディレクション・出演:森山開次

美術・衣裳:ひびのこづえ

音楽:川瀬浩介

 

「かがみのかなたはたなかのなかに」から、

作・演出・出演:長塚圭史

振付・出演:近藤良平

出演:首藤康之

 

こどものためのバレエ劇場「シンデレラ」から、

シンデレラ役:小野絢子、米沢唯、長田佳世、細田千晶

 


作品紹介と企画意図

森山

『からだであそぼ』というテレビ番組に出演したことをきっかけに、ずっとこどもに向けて作品を作ってきたので、またこうしてファミリーに向けて作品を作れることを楽しみにしている。『サーカス』というタイトルだが、曲芸ではなく、ダンスという表現の中で、いろんなアイディアを出してこどもから大人まで楽しめる作品を作っていきたい。

 

長塚

2年前に新国立劇場で上演した『音のいない世界で』と同じメンバーで制作します。劇場の中に大人とこどもが一緒にいるというのは、大人にとって豊かな時間で、こどもにとっては新しいものと出会ったり、新鮮な驚きが得られるいい体験だと思う。今回は夏なので楽しいだけではなく、ちょっとぞくっとする部分も作りたい。また、前回は近藤さんと首藤さんのお二人がほとんど踊らなかったので、今回はめちゃくちゃ動いてもらおうと思う。

 

小野

こどもバレエの『シンデレラ』は、短い時間の中にバレエの全幕ストーリーが凝縮され、美しい音楽、ものがたり、美術、そして"踊り"そのものといったクラシックバレエの醍醐味を味わえる作品になっているので、ぜひお楽しみに。

 


こどもの頃の舞台の思い出や作品への意気込み

森山

小さい頃は盆踊りの輪にも入れないこどもで、舞台やダンスに全く接点がなかった。学校の芸術鑑賞は一番後ろで寝ていた(笑)。だから今回は寝かさないぞ、と思っています。幼稚園の時に『赤ずきんちゃん』でオオカミを演じた時に、赤ずきんちゃん役が僕の好きな子で、脅かせられなかったのが初舞台の思い出。そんな自分が今こうして舞台で踊っているのが不思議。

 

ひびの

森山氏と川瀬氏とは『LIVE BONE』という作品を、大人もこどもも楽しんで貰いたいと願って作ってきた。決して「こどもだから可愛いものを」とか決めつけず「私たちが見たいと思うのを見たいのでは」という思いで作りたい。日生劇場の舞台がこどもの時の思い出で、その中の最後の歌は今でも口ずさむ。

 

川瀬

舞台の思い出は、小学校6年生の時に母に連れて行ってもらったQUEENの来日公演。野球場の野外コンサートで行われたが、あのスケール感が好き。あまり内容はよく覚えてないが、お客さんがすごく楽しんでいる様子は良く覚えている。

 

長塚

よく舞台を見る環境にありましたが、強烈に覚えているのは別役実さんの『雰囲気のある死体』。怖かったが、こどもはあぁいうものを見ても充分反応するんだと思う。変に目線を下げすぎずに、遊び心満載で作ることが本当に大切じゃないかと思う。いわゆる「こども向け」にとどまらず、大人の眠っている感覚を引き出せたらいいなと思う。

 

近藤

昨日娘が遊園地に行ったんですが、この3公演セット(6,800円)よりもっとお金使いましたよ(笑)。こうした会見の席に並ぶと横のつながりができて、お互いに応援したくなる気持ちが沸いた。前回『音のいない世界で』ではセリフが多かったが、今回はダンスでもなくセリフでもなく"舞台"として見せたい。こどもの時は「ドリフターズ」を見て、そのライブ感にワクワクしたのを覚えている。

 

首藤

9歳の誕生日に『屋根の上のバイオリン弾き』のチケットを母がプレゼントしてくれた。当日、客席に入り、緞帳が上がると、全く別世界が舞台上で繰り広げられた。そのとき、一生この劇場空間で生きていきたいと思った。今回来てくれたこどもたちが、舞台だけじゃなく新国立劇場の空間で色々感じ、その体験が未来に繋がっていってくれたら嬉しい。

 

小野

バレエを客席で観ると自分が登場人物になっているような感覚で、一週間くらいその人物になり切っているこどもだった。「こどもバレエ」はもう4,5年やっているが、こどもはつまらないと気持ちが離れてしまうので実は怖い観客。でも楽しいと会場があたたかくなり、とても勇気を貰えるお客様。

 

米沢

両親にとても多くの舞台に連れて行って貰った。よく覚えている舞台は、マルセロ・マルソーのパントマイム。舞台には何もないのに花が咲いたり女の人と愛を語らったり・・・舞台には存在しないのに、いろいろなものが見えてきた。私もそうやって覚えていただけるような舞台を作りたい。

 

長田

『くるみ割り人形』という作品を初めて観た後に、「私もバレリーナになる!あんな舞台に立ちたい、あんな衣裳を着てみたい!」と母に頼んで、習わせもらった。この夏、一人でも多くのこどもに、バレエや芸術に触れ、何かを感じてほしい。

 

細田

こどもの頃は、2か月に1回くらい舞台を見ており、この職業に就いたのも、その時の体験が影響している。クラシック音楽も聴いていたので、バレエが好きになったことに繋がっているし、今回のような企画でいろいろなジャンルの作品を見ていただき、感性や個性を引き出して、将来の可能性を拡げることに繋がっていければと思う。

 

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左より、森山開次「サーカス」より 川瀬浩介(音楽)、ひびのこづえ(美術・衣裳)、森山開次
こどものためのバレエ劇場「シンデレラ」より 長田佳世、小野絢子、米沢 唯、細田千晶
演劇「かがみのかなたはたなかのなかに」より 長塚圭史、首藤康之、近藤良平