作:泉鏡花

1873(明治6)ー1939(昭和14)。明治後期から昭和初期にかけて活躍した小説家。戯曲や俳句も手がけた。金沢市に生まれ、17歳で上京、尾崎紅葉に師事、『夜行巡査』『外科室』で認められ、以後、『草迷宮』『歌行燈』『婦系図』など。大正から昭和にかけて自然主義やプロレタリア文学が起こるなか、文壇とは遠いところで、幻想と怪異をもち、独特の文体美に支えられた偏奇性の強い文学を書き続けた。 生地の金沢市に泉鏡花記念館がある。