ものがたり

中世のイタリア、パルマ。
勉学に優れ、人格的にも非の打ち所がないと将来を嘱望されるジョヴァンニは、尊敬する老修道士に、類まれな美貌の妹アナベラを女性として愛していると告白し、修道士の忠告も聞かずにアナベラに気持ちを伝えてしまう。
愛するがゆえに、ついに道ならぬ恋に身を委ねる二人。
兄妹の運命は、いかに......。
あわれ彼女は娼婦 | 新国立劇場
ページ内を移動するためのリンクです
イギリスの劇作家、ジョン・フォードが
1620年ごろに執筆した彼の代表作であり、
シェイクスピアや
クリストファー・マーロウなど
名立たる劇作家を輩出した
エリザベス朝演劇の終盤を代表する名作戯曲です。
純粋にお互いを愛するがゆえに
あやまちを犯してしまうジョヴァンニと
アナベラ兄妹を中心に、
二人を取り巻く人々の欲望が
壮絶に描かれるこの愛憎劇を、
新国立劇場で数々の名舞台を創りだした
演出家・栗山民也がどのように舞台に立ち上げるか
興味はつきません。
兄妹に浦井健治、蒼井優に加え、
若手からベテランまで実力と存在感を兼ね備えた
俳優陣で贈る話題の舞台を、是非、お見逃しなく!
中世のイタリア、パルマ。
勉学に優れ、人格的にも非の打ち所がないと将来を嘱望されるジョヴァンニは、尊敬する老修道士に、類まれな美貌の妹アナベラを女性として愛していると告白し、修道士の忠告も聞かずにアナベラに気持ちを伝えてしまう。
愛するがゆえに、ついに道ならぬ恋に身を委ねる二人。
兄妹の運命は、いかに......。
ジョン・フォードの生涯について分かっている事は少ない。1586年4月17日、デヴォンシャーで受洗(生後3~5日目)。オックスフォードのエクセター・カレッジに学び、1602年11月にはミドル・テンプル(四法学院の一つ)のメンバーになったが、17年に退会するまで弁護士の資格はとらなかった。20歳の頃から詩や散文を書き始め、1621年以後はジョン・ウェブスターやトマス・デカーと共作して劇作家としての地歩を固めた。24年以降は独立して戯曲を書いたが、単独作7本の創作年代も順序も不明である。『あわれ彼女は娼婦』も24年から33年までの間に初演された、ということしか確定できない。1576年に初めてロンドンに劇場が建てられてから、1642年ピューリタン革命によって劇場が閉鎖されるまでの、いわゆるエリザベス朝演劇において、フォードはその掉尾を飾る劇詩人であり、「エリザベス朝演劇の白鳥」と呼ばれるに相応しい作品を歌い上げた。
早稲田大学文学部演劇科卒業。主な演出作品に『GHETTO/ゲットー』『きらめく星座』『海をゆく者』『組曲虐殺』『スリル・ミー』『ピアフ』『藪原検校』『デスノート The Musical』などがある。紀伊國屋演劇賞、読売演劇大賞最優秀演出家賞、毎日芸術賞千田是也賞、朝日舞台芸術賞、芸術選奨文部科学大臣賞などを受賞。新国立劇場では『今宵かぎりは...』『ブッダ』『キーン』『夜への長い旅路』『欲望という名の電車』『ピカドン・キジムナー』『夢の裂け目』『ワーニャおじさん』『櫻の園』『浮標』『夢の泪』『涙の谷、銀河の丘』『世阿彌』『胎内』『喪服の似合うエレクトラ』『箱根強羅ホテル』『母・肝っ玉とその子供たち』『夢の痂』『CLEANSKINS/きれいな肌』『氷屋来たる』『まほろば』『雨』『マニラ瑞穂記』、オペラ『夕鶴』『蝶々夫人』を演出。著書に『演出家の仕事』。新国立劇場演劇芸術監督を7シーズン務め、また2005年4月から16年3月まで新国立劇場演劇研修所所長を務める。13年春、紫綬褒章受章。
浦井健治
(ジョヴァンニ)
東京都出身。ドラマ『仮面ライダークウガ』でデビュー。『エリザベート』のルドルフ皇太子役に抜擢され、以後、ミュージカル、ストレートプレイなど舞台を中心に活動。最近は映像での活躍もめざましい。
最近の主な舞台に『トロイラスとクレシダ』『デスノート The Musical』『ボンベイドリームス』『アルジャーノンに花束を』『タイトル・オブ・ショウ』『THE BIG FELLAH ビッグ・フェラー』『シャーロック・ホームズ~アンダーソン家の秘密』『MIWA』『二都物語』『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックⅢ』などがある。他にはテレビ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』『ニーチェ先生』『MOZUスピンオフ 大杉探偵事務所』など。
新国立劇場では『星ノ数ホド』『リチャード三世』『ヘンリー六世』三部作に出演。
2006年第31回菊田一夫演劇賞、2009年第44回紀伊國屋演劇賞個人賞、2010年第17回読売演劇大賞杉村春子賞、2015年第22回読売演劇大賞最優秀男優賞受賞。
蒼井 優
(アナベラ)
福岡県出身。ミュージカル『アニー』でデビュー。以後、映画、テレビ、CMと幅広く活躍。最近は舞台の出演も多い。
最近の主な舞台に『スポケーンの左手』『三人姉妹』『かもめ』『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックⅢ』『サド侯爵夫人』『その妹』『南へ』『楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~』『オセロー』『シブヤから遠く離れて』などがある。他には映画『家族はつらいよ』『東京家族』『Vampire』『るろうに剣心』『たまたま』『洋菓子店コアンドル』『雷桜』『FLOWERS』『おとうと』『フラガール』、テレビ『若者たち 2014』『最も遠い銀河』『ダブルフェイス 偽装警察編』『贖罪』『龍馬伝』『おせん』など。
2006年『フラガール』にて、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞・新人俳優賞、ブルーリボン賞主演女優賞、キネマ旬報映画賞助演女優賞など多数受賞。
伊礼彼方
(ソランゾ)
幼少期はアルゼンチンで過ごし、その後横浜へ。これまでに舞台を中心に、ミュージカル、ストレートプレイ、朗読などジャンルや役柄を問わず幅広く活躍。
最近の主な舞台に『グランドホテル』(本年4月-5月)『ピアフ』『星の王子さま』『End of the RAINBOW』『嵐が丘』『ヴェローナの二紳士』『スリル・ミー』『朝日のような夕日をつれて2014』『Paco~パコと魔法の絵本~fromガマ王子vsザリガニ魔人』『ジャンヌ』『キフシャム国の冒険』『アンナ・カレーニナ』『ハムレット』『システィーナ歌舞伎GOEMON』『港町純情オセロ』『今は亡きヘンリー・モス』『エリザベート』などがある。
新国立劇場では『テンペスト』に出演。
大鷹明良
(ボナヴェンチュラ)
春海四方
(ドナード)
佐藤 誓
(ポジオ)
西尾まり
(プターナ)
浅野雅博
(リチャーデット)
横田栄司
(ヴァスケス)
宮 菜穂子
(ヒポリタ)
前田一世
(グリマルディ)
野坂 弘
(バーゲット)
デシルバ安奈
(フィロティス)
川口高志
頼田昂治
寺内淳志
峰﨑亮介
坂川慶成
鈴木崇乃
斉藤綾香
髙田実那
大胡愛恵
石田圭祐
(フローリオ)
神奈川県出身。早稲田大学在学中に文学座附属演劇研究所入所、1981年座員となる。
主な舞台に『奇跡の人』『女の一生』『泣き虫なまいき石川啄木』『マリー・アントワネット』『トロイアの女たち』『闇に咲く花』『ルーマーズ』『ガリレイの生涯』『ジャンヌ』『フランケンシュタイン』『明治の柩』などがある。
新国立劇場では『リア王』『夢の裂け目』『櫻の園』『浮標』『世阿弥』『夢の泪』『花咲く港』『夢の痂』『アルゴス坂の白い家』『オットーと呼ばれる日本人』『雨』『長い墓標の列』『十九歳のジェイコブ』『桜の園』に出演。
中嶋しゅう
(枢機卿)
東京都出身。これまでに舞台、映画、テレビと幅広く活躍。最近は演出も手掛ける。
最近の主な舞台に『ETERNAL CHIKAMATSU』『スポケーンの左手』『夜想曲集』『狂人なおもて往生をとぐ』『炎』『ボビー・フィッシャーはパサデナに住んでいる』『マクベス』『ジャンヌ』『帰郷』『千に砕け散る空の星』『炎の人』『エディットピアフ』『恐るべき親たち』『今は亡きヘンリー・モス』『BLUE/ORANGE』『ニュルンベルク裁判』などがある。他には映画『日本のいちばん長い日』『最後の命』『47RONIN』『バイバイ・マラーノ』『くじけないで』『ラーメンガール』『まあだだよ』『夢』『乱』『影武者』、テレビ『風の峠~銀漢の賊』『ロンググッドバイ』など。
新国立劇場では『効率学のススメ』『ヘンリー六世』三部作、『氷屋来たる』『母・肝っ玉とその子供たち』『欲望という名の電車』に出演。
2011年第46回紀伊國屋演劇賞個人賞受賞。
マリンバ:中村友子
6/17(金)、18(土)13:00公演は収録のため場内にカメラを設置いたします。
開場は開演の30分前です。
開演後のご入場は制限させていただきます。
新国立シアタートーク
(入場無料。ただし満席の場合、制限有)
日時:6月14日(火)公演終了後 中劇場
出演:浦井健治、蒼井 優、宮田慶子 司会:中井美穂
入場方法:本公演のチケットをご提示ください。
マンスリープロジェクト
(入場無料・要申込み)
演劇講座 「ジョン・フォードとエリザベス朝演劇」
6月11日(土) 18:00 中劇場
講師:河合祥一郎(英文学者・東京大学大学院教授)
〒151-0071 東京都渋谷区本町1丁目1番1号
TEL : 03-5351-3011(代表)
京王新線(都営新宿線乗入)「初台駅」中央口(新国立劇場口)直結。
前売開始
2016年4月2日(土)10:00~
TEL:03-5352-9999
JTB・近畿日本ツーリスト・日本旅行・東武トップツアーズ ほか
グループでのお申し込み:10名以上でのご観劇の場合はこちらをご参照いただくか、新国立劇場営業部(TEL:03-5351-3011)までお問い合わせください。
お申し込みの際、割引ご利用の旨をお知らせください。(Z席は対象外)
ページの終わりです