演劇公演関連ニュース

マンスリー・プロジェクト1月 演劇講座「演劇人サルトル」を開催いたしました!

2014年第1回目となるマンスリー・プロジェクトとして演劇講座「演劇人サルトル」を開催いたしました。

2月19日から上演を開始する『アルトナの幽閉者』。作者のジャン=ポール・サルトルに関連して、サルトル研究で著名な山縣煕氏を講師としてお迎えいたしました。

山縣氏は、パリ第10大学に留学後に神戸大学、大阪芸術大学で教授職等を歴任され、現在においても同大学で名誉教授そして芸術研究科科長として教鞭を取られています。

今回のプロジェクトは、募集時から大変多くのお客様からお問い合わせを頂き、その注目度の高さがうかがえました。

マンスリー・プロジェクト第4シーズンで2回めの情報センター開催となった今回。

2日間に渡って行われた本プロジェクトは、200名近いお客様にご来場頂きました。

 

講座は、4つの項目に分けて解説されました。

一つは、「サルトルについて」。ここでは、サルトルだけの話に終始するのではなく、氏とサルトルの出会いなど、難解だと思われがちなサルトルの導入について分かりやすくレクチャー。

二つめは、「劇作家としてのサルトル」です。1905年に生まれたサルトルは、1980年に死去するまでに10の戯曲を残しています。講座レジュメには、年代別のサルトル戯曲の成立、そして作劇法の特徴などが詳細にかかれており、普段馴染みの少ないサルトルの戯曲がぐっと身近になりました。

三つめは、「アルトナの幽閉者」をめぐって。前述のとおり2月19日から上演される『アルトナの幽閉者』ですが、サルトルの「幽閉」とは何を指し、どのような意味合いを持つのか。このような疑問について、「幽閉」に関する様々な様態を引用し、詳しく解説していきます。

最後に、ここまでの総括として「幽閉」が持つ現在的意義について解説され約1時間30分の講座が終わりました。

 

大変内容の濃い講座にも関わらず、氏の柔和な語り口や分かりやすい解説など、サルトル作品への理解を深められる貴重な講座となりました。

  

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お客様からコメントを頂きました!

「アルトナの幽閉者を観るので少しでも参考になればと思い参加しました。今日のレクチャーは、先生の優しい雰囲気で"難しいもの"という枠を外すことが出来たような気持ちです。楽しかったです。」

「サルトルに対する情熱を感じられる講座で面白かったです。」

「舞台を観たことがなく、劇場にも初めて入りました。大変良いきっかけになりました。哲学的なテーマで固い内容だと思いましたが、聞きやすく分かりやすかったです。」

「アルトナの幽閉者を観るので、今日のお話を参考にしてより深く芝居を観ることができそうな気がします。」

「「幽閉」についての解説をいただき、とても舞台を観たいと思いました。」

「とても興味深かった。是非とも2月公演を観たいと思った。」

「先生のこぼれるような教養と、愛らしいお人柄に楽しい時間を過ごさせていただきました。」

「大変面白かった。素晴らしい講座でした。

「ここでしか聴けないお話に加えて、山縣氏自身の話を通してのサルトルの人物象などとても楽しく、また、すごく勉強になりました。このような講座を続けて欲しい。」

「先生の解説が大変分かりやすく、また、時に思いがけない発見があり、とても面白く、興味深く聞けました。他の回のマンスリー・プロジェクトでも山縣先生に登壇していただきたい。」

たくさんのコメントありがとうございました!

                                                                                                      

マンスリー・プロジェクトは、4シーズン目にはいり、ますます多彩、さらに充実!

入場は無料!皆様をお待ちしています!

新国立劇場でしか聞けない演劇講座にトークセッション、そして参加型のワークショップも2回と充実、リーディング公演も見逃せません。

演劇公演をより楽しんでいただくために、お気軽にマンスリー・プロジェクトへお越しください!

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お問い合わせ:新国立劇場情報センター「マンスリー・プロジェクト」受付係 電話03-5351-3011(代)