「JAPAN MEETS…」のテーマを冠してお贈りする『三文オペラ』。日本の演劇史に深く刻まれることとなった作品です。
日本での 『三文オペラ』 は、かの千田是也が劇団俳優座にて翻訳、演出を行ったことで知られ、市原悦子さんが1962年新劇演技賞を受賞しました。また1973年には劇団青年座にてより上演され、その成果により第28回芸術祭優秀賞を受賞しました。
近年では蜷川幸雄さん、宮本亜門さん、白井晃さんなどなど多くの演出家たちの心を掴み、ロック調からオペラまで幅広く演出されてきました。ひょっとするとデーモン小暮閣下の記者会見など、記憶に新しいかもしれませんね(笑)
そして昨年、びわ湖ホール自主制作『三文オペラ』が新国立劇場の地域招聘作品として夏に上演されました。こちらはびわ湖ホール声楽アンサンブルの方々によって上演され、オペラティックな『三文オペラ』でありましたが、やはり多くのご来場を頂きました!
そうそうたる方々により上演が繰り返され、数々の賞賛を浴びてきた作品。演出の自由度が高く、同じ演目でも全く異なる味付けになる。それも名作たるゆえんかもしれません。
さてさて、新国はといいますと・・・「素朴でパワフル」なヴァイルとブレヒトの匂いがたっぷりのオリジナルに近い楽曲、そして宮田慶子の演出をどうぞお楽しみに!
9月、新国立劇場でぜひ名作に触れてみてはいかがでしょうか?