プロフィール

【作】鄭 義信(ちょん・うぃしん)
1993年に『ザ・寺山』で第38回岸田國士戯曲賞を受賞。その一方、映画に進出して、同年『月はどっちに出ている』の脚本で、毎日映画コンクール脚本賞、キネマ旬報脚本賞などを受賞。98年には、『愛を乞うひと』でキネマ旬報脚本賞、日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第一回菊島隆三賞、アジア太平洋映画祭最優秀脚本賞など数々の賞を受賞した。さらに平成13年度芸術祭賞大賞を受賞した『僕はあした十八になる』(01/NHK)などテレビ・ラジオのシナリオでも活躍する一方、エッセイ集『アンドレアスの帽子』なども出版。
現在も、文学座、こんにゃく座ほかに戯曲を提供する傍ら、自身も作・演出を努めるユニット〈海のサーカス〉に参加している。2007年10月には新国立劇場『たとえば野に咲く花のように ―アンドロマケ―』の脚本を手がけた。そして08年の新国立劇場『焼肉ドラゴン』では、第16回読売演劇大賞優秀演出家賞、第12回鶴屋南北戯曲賞、第43回紀伊國屋演劇賞個人賞、第59回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。10年は初めて翻訳劇の演出に取り組んだ、あうるすぽっと『Duet For One』がある。

【演出】孫 桭;策(そん・じんちぇく)
1947年生まれ。韓国の伝統芸能の手法を現代劇創作に生かした演出家として国内外で知られる。ソラボル芸術大学で演劇を専攻後、劇団民芸の旗揚げに参加し、84 年『ソウル・マルトゥギ』で演出家デビュー。82年にはロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで1年間研修。86年には自身の劇団美醜を旗揚げし、数々の作品を演出する。そのほか、88年ソウル・オリンピック文化芸術祝典「漢江祭」総監督、2002年日韓共催ワールドカップ開幕式総合演出など、国家的なイベントも手がける。また、演出家としてだけでなく、フェスティバル・ディレクターとしての才能も発揮し、各種舞台芸術フェスティバルの芸術監督も務める。新国立劇場では、04年に『THE OTHER SIDE/線のむこう側』を演出。現在、財団法人国立劇団代表・芸術監督。

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