プロフィール

【作】ヘンリック・イプセン
ノルウェーの劇作家。1828年生まれ。近代リアリズム演劇を確立したイプセンは現代演劇の父とも言われ、シェイクスピア以後、世界でもっとも盛んに上演されている劇作家とも言われる。50年に第1作目『カティリーナ』を発表。代表作に『ペール・ギュント』『人形の家』『野鴨』『幽霊』『ロスメルスホルム』『海の夫人』『ヘッダ・ガーブレル』『小さなエイヨルフ』などがある。生涯26編の戯曲と詩集を1篇残している。1906年没。

【翻 訳】アンネ・ランデ・ペータス
演劇研究家、翻訳家。ノルウェー人。神戸生まれ。宣教師である親とともにノルウェーと日本の間を往来して育つ。翻訳に三島由紀夫『近代能楽集』のノルウェー語版、ヨン・フォッセ『僕は風』の日本語版がある。早稲田大学およびライデン大学にて「落語における女性」の博士論文を執筆中。現在、夫と子供三人とともにベルギー在住。

【翻 訳】長島 確(ながしま・かく)
ドラマトゥルク、翻訳家。立教大学フランス文学科卒。ピーター・ブルック作品の字幕操作を機に、戯曲の翻訳に取り組み始める。現在、日本でまだ数少ないドラマトゥルクとして、コンセプトの立案から上演テキストの編集・構成まで、身体や声とともにあることばを幅広く扱う。ベケットやサラ・ケイン、ヨン・フォッセらの戯曲の翻訳のほか、さまざまな演出家や劇団の作品に参加。参加作品に『アトミック・サバイバー』(阿部初美演出)、『死のバリエーション』(A・コーベ演出)、『44マクベス』(中野成樹演出)、『4.48サイコシス』(飴屋法水演出)ほか多数。訳書にベケット『いざ最悪の方へ』。2008年、阿部初美らと創作レーベル「ミクストメディア・プロダクト」を始動。東京藝術大学、立教大学、京都造形芸術大学非常勤講師。

【演 出】宮田慶子(みやた・けいこ)
1957年生まれ、東京都出身。
80年、劇団青年座(文芸部)に入団。83年青年座スタジオ公演『ひといきといき』の作・演出でデビュー。
翻訳劇、近代古典、ストレートプレイ、ミュージカル、商業演劇、小劇場と多方面にわたる作品を手がける一方、演劇教育や日本各地での演劇振興・交流に積極的に取り組んでいる。
新国立劇場演劇研修所講師・サポート委員。社団法人日本劇団協議会常務理事、日本演出者協会副理事長。
2008年9月1日より新国立劇場演劇芸術参与、10年9月新国立劇場演劇芸術監督就任予定。
主な受賞歴に、1994年第29回紀伊國屋演劇賞個人賞(『MOTHER』青年座)、97年第5回読売演劇大賞優秀演出家賞(『フユヒコ』青年座)、98年芸術選奨文部大臣新人賞(新国立劇場公演『ディア・ライアー』)、2001年第43回毎日芸術賞千田是也賞、第9回読売演劇大賞最優秀演出家賞(『赤シャツ』『悔しい女』青年座、『サラ』松竹)など。
上記以外の主な演出作品に、『ブンナよ、木からおりてこい』『妻と社長と九ちゃん』『千里眼の女』(青年座)、『愛は謎の変奏曲』『恋の三重奏』『ガブリエル・シャネル』(松竹)、『ノイゼズオフ』『エレファントマン』『ペテン師と詐欺師』(ホリプロ)、『ふたたびの恋』『LOVE30』(パルコ)、『伝説の女優』(アトリエ・ダンカン)など。
新国立劇場では上記『ディア・ライアー』のほか、『かくて新年は』『美女で野獣』『屋上庭園』を演出している。
■ 芸術監督任期(予定):平成22(2010)年9月1日〜平成25(2013)年8月31日

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