演劇研修所第2期生試演会A
「テネシー・ウィリアムズの世界」

  • 6月に岸田國士の短編集を上演した新国立劇場演劇研修所の第2期生が、今度はテネシー・ウィリアムズの短編に挑戦します。上演作品は「バーサよりよろしく」「しらみとり夫人」「ロング・グッドバイ」。今回はダブルキャストを組み、研修生は複数の役柄を演じます。研修生たちの更なる飛躍にご期待ください。

    演劇研修所のホームページはこちら

  • 小劇場

入場無料(予約申込制)
申込みは締め切りました。

ものがたり

◇ バーサよりよろしく
   セントルイスの場末の私娼窟。年増の娼婦バーサは具合が悪く、この二週間働いていない。女主人のゴールディは家賃の滞るバーサを追い出そうとするが、バーサは出て行こうとしない。とうとうゴールディが病院へ連絡したと聞いたバーサは、助けを求めようと昔の恋人チャーリーに手紙を出そうとする・・・。

◇ しらみとり夫人
   ニューオリンズのフレンチ・クォーターにある下宿屋。女主人のワイア夫人が部屋代を徴収しに、ハードウィック=ムーア夫人の部屋を訪れるが、ゴキブリと部屋代を巡って押し問答となる。その騒ぎを聞きつけた別の部屋を借りている作家が仲裁に入るのだが・・・。

◇ ロング・グッドバイ
   小説家志望のジョーは、今日まさに生まれ育った街を出て南米へ行こうとしている。友人のシルヴァは政府の失業対策事業の仕事を勧めるが、ジョーの決心は変わらない。そこへ運送屋がやってきて、次々と家具を運び出していく。病院に支払いが出来ないのを苦に自殺した母、母の死後堕落し家を出ていった妹のマイラ、そして行方不明の父・・・さまざまな思い出がジョーの胸をよぎる。やがて空になった部屋に別れを告げ、ジョーはゆっくりと出て行く。