プロフィール

【作】オーウェン・マカファーティー(Owen McCafferty)
妻と三人の子供達とともにベルファストに在住。今秋ベルファストで劇団プライム・カット(Prime Cut)による新版『アンティゴネ』の構成台本・演出を手がけた。最近のほかの作品に、ナショナル・シアターのロフト・シーズン上演作品『クロージング・タイム(Closing Time)』(2002年)、そしてナショナル・シアター、コッテスロー劇場で上演された『シーンズ・フロム・ザ・ビッグ・ピクチャー(Scenes From The Big Picture)』(2003年)がある。この作品でジョン・ホワイティング賞、マイヤー・ウィットワース賞、イブニング・スタンダード賞の新人劇作家部門チャールズ・ウィンター賞を受賞。また、同作はベルファストで劇団プライム・カットがリバイバル公演を行ったほか、アメリカでも何度か上演されている。
2005年に新しく書き下ろしたJ.P.ミラー作『酒とバラの日々』の舞台版は、ピーター・ギルによる演出でドンマー・ウェアハウスにて初演、アンヌ=マリー・ダフとピーター・マクドナルドが主演し、大成功を収めた。この作品はその後も何度か上演されている。2003年、マンチェスターのロイヤル・エクスチェンジ・シアターにてイギリス初演となった『シュート・ザ・クロウ』は、2005年、ジェームズ・ネズビット、コンレス・ヒル、ジム・ノートン主演でトラファルガー・スタジオにて上演され、ロンドン進出を果たした。ロバート・デラメアの演出によるこの公演は、各種劇評で非常に高く評価された。
現在は、ロンドンのソニア・フリードマン・プロダクション(Sonia Friedman Productions)にマリヴォー作『奴隷島』の新版を書き上げたほか、ダブリンのアビー・シアターより委嘱された2作、ドストエフスキー作『賭博師』の脚色と、オリジナル作品『アンフェイスフル(Unfaithful)』に取り組んでいる。
これまでの作品に、自身の演出でベルファスト公演を成功させ、ロンドンのフリンジでも上演した『コールド・コンフォート(Cold Comfort)』、イヨネスコ作『椅子』の脚色、『ノー・プレイス・ライク・ホーム(No Place Like Home)』、『コート・ルームNo1(Court Room No 1)』(以上3作はベルファストのティンダーボックス・シアター・カンパニー(Tinderbox Theatre Company)公演)、『モジョ・ミキボー(Mojo Mickybo)』(カボシュ・シアター・カンパニー(Kabosh Theatre Company)公演)などがある。また、ラジオドラマ作品に『ザ・イラスティシティ・オブ・サプライ・アンド・ディマンド(The Elasticity of Supply and Demand)』と『ザ・ロー・オブ・ディミニッシュト・リターンズ(The Law of Diminished Returns)』がある。
『モジョ・ミキボー』は、テリー・ローン監督により映画化されている。
1961年生まれ、北アイルランド出身。

【演出】田村孝裕(たむら・たかひろ)
劇作家・演出家。1976年生まれ。1998年より劇団ONEOR8を主宰、全公演の脚本・演出を担当。近年は三田村周三プロデュース『猿股のゆくえ』(脚本・演出)、ラサール石井プロデュース『なかよし』・『悩み多きものよ』(演出)、トムプロジェクト『東おんなに京おんな』(演出)など、外部公演の演出、脚本も多く手がけている。2007年は椿組花園神社野外劇『花火、舞い散る』の演出やPARCO「LOVE30『箪笥の行方』」の脚本、アミューズ『ラムネ』の演出など。映像脚本も多数あり主にはフジテレビ『ほんとにあった怖い話』『世にも奇妙な物語』『モンスターペアレンツ』など。2008年の舞台作品にネルケ&よしもとクリエイティブ『ブルーシーツ』(脚本・演出)、アミューズ歌謡シアター『ラムネ』(脚本・演出)、ONEOR8『莫逆の犬』(脚本・演出)、プリエールプロデュース『おしるし』(脚本・演出)がある。青山円形劇場『思い出トランプ』(田村脚本・演出/向田邦子原作/田中麗奈主演)では特に好評を得、演出力も高く評価されている。

板尾創路(いたお・いつじ)
大阪府生まれ。吉本総合芸能学院を経て1986年にほんこんとコンビ130Rを結成。91年より「ダウンタウンのごっつええ感じ」にレギュラー出演し、人気を博す。近年はテレビドラマや映画、舞台など俳優としても活動し、その独特な存在感が活躍の場を広げている。
主な舞台に『GOD DOCTOR』『みんな昔はリーだった』『狐狸狐狸ばなし』『ウィー・トーマス』など。映画に『東京タワー  オカンとボクと、時々、オトン』、テレビに『Room Of King』『着信御礼!ケータイ大喜利』など。『板尾日記』(1、2、3、4巻)などの著作本やCD『ミュージック』発売で多才ぶりを発揮している。

柄本佑(えもと・たすく)
東京都生まれ。2001年、オーディションに合格し、映画『美しい夏キリシマ』(公開03年)で主演デビュー。同作でキネマ旬報ベスト・テン新人男優賞、日本映画批評家大賞新人賞を受賞。その後、『17歳の風景』『子宮の記憶』などで主役を務めた。他、映画『ラッシュライフ』『守護天使』(共に6月公開予定)『ラストゲーム 最後の早慶戦』『グミ・チョコレート・パイン』『檸檬のころ』『チェケラッチョ!!』『疾走』、テレビ『東京タワー』『世界の中心で、愛をさけぶ』などに出演。舞台は08年12月に、KERAMAP『あれから』に出演。

阿南健治(あなん・けんじ)
大分県生まれ。大衆演劇笑々座、蜷川スタジオをへて、東京サンシャインボーイズに参加。三谷幸喜作品の常連として人気を得る。主な舞台に『12人の優しい日本人』『ラヂオの時間』『彦馬がゆく』『第32進海丸』『恐れを知らぬ川上音二郎一座』『太鼓たたいて笛ふいて』など。映画に『我が人生最悪の時』『GTO』『ザ・マジックアワー』など。テレビに『ごくせん』『新選組!』読売テレビ『夢をかなえるゾウ』NHK連続テレビ小説『だんだん』など。新国立劇場へは初めての出演。

平田満(ひらた・みつる)      
愛知県生まれ。早稲田大学在学中につかこうへい氏と出会い演劇の道へ。舞台『熱海殺人事件』『蒲田行進曲』などに出演。1982年、映画『蒲田行進曲』で、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞をはじめ、数多くの映画賞を受賞。その後も舞台、映画、テレビとあらゆるジャンルで活躍を続けている。近年の主な作品に、テレビ『イノセント・ラヴ』『ラストフレンズ』『パンドラ』『SP』、映画『おと な り』(09年初夏公開予定)『私は貝になりたい』『続・三丁目の夕日』、舞台『学おじさん』『海と日傘』『うそつき弥次郎』など。また06年よりアル☆カンパニーを立ち上げ、精力的に活動している。新国立劇場『こんにちは、母さん』と『ART』で、読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞。

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