【作】前田司郎（まえだ・しろう）
作家・劇作家・演出家
1977年、東京都品川区生まれ。1997年五反田団を旗揚げ、主宰。以後全作品の作・演出をつとめる。2004年『家が遠い』で京都芸術センター舞台芸術賞受賞。2005年『いやむしろわすれて草』、2006年「」キャベツの類』、2007年『さようなら僕の小さな名声』と３年連続で岸田國士戯曲賞候補となり、2008年『生きてるものはいないのか』で第５２回岸田國士戯曲賞受賞。今回の企画「シリーズ・同時代」で初めて外部に新作を書き下ろす。2008／2009シーズンの三島由紀夫・作「近代能楽集」の『綾の鼓』の演出も決まっている。小説家としても注目を集め、2006年には野間文芸新人賞候補（2005年とも）・三島由紀夫賞候補、昨年７月には『グレート生活アドベンチャー』が芥川賞候補となる。著書に『愛でもない青春でもない旅立たない』（講談社）、『恋愛の解体と北区の滅亡』（講談社）。『グレート生活アドベンチャー』（新潮社）『誰かが手を、握っているような気がしてならない』（講談社）がある。
【演出】白井晃（しらい・あきら）
演出家・俳優
「遊☉機械／全自動シアター」（1983〜2002）を主宰。劇団活動を経て、現在は、さまざまな舞台に演出活動の場を広げている。1994年に演出した『ラ・ヴィータ』が文化庁芸術祭賞を受賞。また2001年の舞台演出活動全般と2002年『ピッチフォーク・ディズニー』『クラブ・オブ・アリス』で第９回・第１０回の読売演劇大賞優秀演出家賞を連続受賞。主な演出作品に『ムーン・パレス』『宇宙で一番速い時計』『溺れた世界』（遊機械オフィス）、『銀河鉄道の夜』『星の王子さま』『ファウスト』『ルル〜破滅の微笑み〜』『ヒステリア』『血の婚礼』『三文オペラ』などがあり、ストレートプレイから音楽劇まで幅広いジャンルを手がけている。新国立劇場では『うら騒ぎ／ノイゼズ・オフ』を演出。
國村隼（くにむら・じゅん）
1955年生まれ。大阪出身。映画・テレビドラマ・舞台と幅広く活躍、圧倒的な存在感と確かな演技力で近年ますます評価を高めている。舞台は２０年振りにチェーホフ作『三人姉妹』に出演後、『ふたたびの恋』、『エレンディラ』など多彩な作品に出演。新国立劇場へは初めての出演となる。映画では、カンヌ国際映画祭カメラ・ドール賞受賞作品『萌の朱雀』の主演をつとめ、『KILL BILL vol.1』『ブラック・レイン』など多数の海外作品にも出演。今年も『銀色のシーズン』『SILK』『チーム・バチスタの栄光』などが公開され、さらに『隠し砦の三悪人』『神様のパズル』『パコと魔法の絵本』『イエスタデイズ』『宮城野』『k-20 怪人二十面相・伝』などが公開予定。テレビドラマに『芋たこなんきん』『人間の証明』『冬の運動会』など多数。今年４月よりWOWOW連続ドラマ『パンドラ』が放送される。
橋爪遼（はしづめ・りょう）
2004年、映画『恋は五・七・五！』でデビュー。その後主に映像で活躍。主な作品にテレビドラマ『１リットルの涙』『ガチバカ！』『黒い太陽』『のだめカンタービレ』『ジャッジ〜島の裁判官奮闘記〜』など。映画に『男たちの大和』『うん、何？〜やまたのおろち伝説』『クローズZERO』など。最近は舞台にも意欲的に出演している。出演作品に『歩兵の本領』『FABRICA[12.0.1]』『わらしべ夫婦双六旅』がある。新国立劇場初出演。
初音映莉子（はつね・えりこ）
1998年にＣＭデビュー。多数のＣＭに出演。最近は女優として映像や舞台で活躍している。主な舞台にKERA・MAP『ヤング・マーブル・ジャイアンツ』、劇団、本谷有希子『無理失理』、城山羊の会『若い夫のすてきな微笑み』、小指値『霊感少女ヒドミ』など。映画に『うずまき』『押切』『ＢＯＭ！』『１３０３号室』など。テレビドラマに『マッチポイント！』『純情きらり』など。新国立劇場へは初めての出演。
南果歩（みなみ・かほ）
1984年、映画『伽倻子のために』でデビュー。テレビや映画、舞台で幅広く活躍。第35回エランドール新人賞、第32回ブルーリボン賞助演女優賞、第19回高崎映画祭最優秀助演女優賞受賞。主な作品に、映画『ＴＯＭＯＲＲＯＷ・明日』『蛍』『エンジェルダスト』『おもちゃ』『ニライカナイからの手紙』など。テレビドラマに『元禄繚乱』などのほか、舞台は『ロミオとジュリエット』『幻の光』『ガラスの動物園』『マクベス』『短編集』『キレイ』『グリークス』『アンチゴーヌ』『ミレナ』『アンコントロール』『メアリー・スチュアート』などに出演。新国立劇場へは『母たちの国へ』『涙の谷、銀河の丘』以来の出演。