プロフィール

【作・演出】鄭義信(ちょん・うぃしん)
93年に『ザ・寺山』で第38回岸田國士戯曲賞を受賞。その一方、映画に進出して、同年『月はどっちに出ている』の脚本で、毎日映画コンクール脚本賞、キネマ旬報脚本賞などを受賞。98年には、『愛を乞うひと』でキネマ旬報脚本賞、日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第一回菊島隆三賞、アジア太平洋映画祭最優秀脚本賞など数々の賞を受賞した。さらに平成13年度芸術祭賞大賞受賞ほか受賞を受賞した『僕はあした十八になる』(01/NHK)などテレビ・ラジオのシナリオでも活躍する一方、エッセイ集『アンドレアスの帽子』なども出版。現在も、文学座、こんにゃく座ほかに戯曲を提供する傍ら、自身も作・演出を努めるユニット<海のサーカス>に参加している。
昨年10月には新国立劇場『たとえば野に咲く花のように―アンドロマケ―』の脚本を手がける。

【演出】梁正雄(ヤン・ジョンウン)
ソウル芸術大学文学創作科卒業。戯曲「美室」(月刊文学)でデビュー。多目的劇団「LASENKAN INTERNATIONAL THEATRE」の団員としてヨーロッパ、アジアなどで活動。帰国後、<劇団旅行者>を結成、代表、演出をつとめる。
主な演出作品は、演劇『夏の夜の夢』『縁―カルマ』『幻(マクベス)』『美室』『遠足』『大地の娘たち』『椅子』『ソウルの善女(セツアンの善人)』ほか多数、舞踊『インポッシブル・ドリーム』『人間病棟』、ミュージカル『カルメン』、バレエ・ミュージカル『沈清』、オペラ『天生縁分』『ヴォツェック』など。
日本では、03年に『真夏の夜の夢』を三百人劇場にて上演。同作品でロンドンバービカンセンターに招聘され、エディンバラ、シドニー、香港アートフェスティバルなどでも上演される。05年には、ク・ナウカ劇団との合作公演『トロイアの女たち』で静岡春の芸術祭、名古屋国際芸術フェスティバルに参加。07年6月に韓国オペラ団公演『ソヒャンの結婚―天生縁分』も東京文化会館にて上演。

千葉哲也(ちば・てつや)
演劇企画集団「THE・ガジラ」に旗揚げから参加。『仮釈放』『令嬢ジュリー』『アーバンクロウ』『ルート64』『チェンジリング』『桜の園』『闇に咲く花』『OUT』『ハイ・ライフ』『新・乾いて候 そなたもおなじ野の花か』『ひかりごけ』など、さまざまな舞台で活躍。最近の舞台に、THE・ガジラ『かげろふ人』、新感線プロデュース『IZO』、tpt『スラブ・ボーイズ』(演出・出演)『黒蜥蜴』『ここからの距離〜The Distance from Here』(演出・出演)など。1998年、第5回読売演劇大賞優秀男優賞受賞。2004年度第39回紀伊国屋演劇賞個人賞受賞。2006年度第14回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。新国立劇場では『リア王』『虹を渡る女』『カストリ・エレジー』『新・雨月物語』『キーン 或いは狂気と天才』『THE OTHER SIDE/線の向こう側』『胎内』『カエル』に出演。

笑福亭銀瓶(しょうふくてい・ぎんぺい)
1988年、笑福亭鶴瓶に入門。大阪を中心にテレビ・ラジオ・落語と精力的に活動を行う。2004年の秋に映画『血と骨』(崔洋一監督・鄭義信脚本)をきっかけに、自らの中に韓国の血が流れていることを再認識し、独学で韓国語の勉強を始める。習い始めて3ヶ月で韓国語落語にチャレンジし、2005年2月に大阪朝鮮高級学校で、初めて韓国語落語を行う。2005年から毎年、韓国ソウルで公演を行い、2007年秋には「日韓交流お祭り in Seoul」にも出演。韓国語落語に対する周囲の反応は大きく、テレビ東京「ザ・ドキュメンタリー」や、日本テレビ「プラスワンサタデー」NHK大阪「おはよう関西」など多数出演。韓国語落語では「動物園」「時うどん」「宿題」(作:桂 三枝) にチャレンジし、現在も様々なネタに取り組んでいる。

申哲振(シン・チョルジン)
1976年劇団文芸劇場の『西国のでこ坊』でデビュー。演劇『アベルだけの裁判』『夜の酒幕』『アンティゴネ』など約60本の作品に出演するベテラン俳優。映画作品として『私の頭の中の消しゴム』『チ・ジニ×ムン・ソリ 女教授』『里長や郡守』『影』『同い年同士からのレッスン』など数多くに出演。2007年ヒソ演劇賞受賞。

高秀喜(コ・スヒ)
1998年劇団コルモッギル(路地)に入団、1999年『青春礼賛』(パク・グニョン作・演出)で舞台デビュー。以来、所属する劇団公演以外にも活躍する。主な出演作に『六分の陸』『西側の波止場』『ケイドウの花』『キョンスギ、キョンスギのお父さん』などがある。2000年『ほえる犬は噛まない』で映画デビュー、その後『ピンクの靴』『親切なクムジャさん』『ユア・マイ・サンシャイン』『四字成語』『グエムル 漢江の怪物』など日本でも公開され話題となった作品に多数出演。2006年東亜演劇賞受賞。

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