オペラ公演関連ニュース

オペラ『さまよえるオランダ人』指揮者、出演者変更のお知らせ


2021/2022シーズンオペラ『さまよえるオランダ人』に出演を予定していた招聘指揮者、キャストは、入国制限措置により出演が不可能となりました。このため、下記のとおり出演者を変更して上演致します。



指揮:ジェームズ・コンロン        → ガエタノ・デスピノーサ

ゼンタ:マルティーナ・ヴェルシェンバッハ → 田崎尚美

エリック:ラディスラフ・エルグル     → 城 宏憲

オランダ人:エギルス・シリンス      → 河野鉄平



ガエタノ・デスピノーサ (Gaetano D'ESPINOSA)

デスピノーサgDEspinosa- (c) Carmen Kronspiess_240330.jpg

イタリア・パレルモで生まれ、ピアノ、ヴァイオリン、作曲を学ぶ。92年ヴィットリオ・ヴェネト、96年ロヴェレ・ドーロ国際音楽コンクールで最高位を獲得し、ヴァイオリニストとしてキャリアをスタート。03年から08年までザクセン州立歌劇場コンサートマスターを務める。ファビオ・ルイージと出会い08年以降指揮者としての活動に専念、クレメラータ・バルティカ、プラハ・フィルハーモニア管弦楽団などに客演。フェニーチェ歌劇場管弦楽団、フィレンツェ五月祭管弦楽団、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団、トリノRAI交響楽団などに一気にデビューを飾る。オペラでは10年ザクセン州立歌劇場『椿姫』、翌年ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ歌劇場『道化師』を指揮し成功を収め、リヨン歌劇場、グラーツ歌劇場、フェニーチェ歌劇場、ローマ歌劇場、ザクセン州立歌劇場などに登場。13年~17年、ミラノ・ヴェルディ交響楽団首席客演指揮者。NHK交響楽団などに招かれ度々来日しており、16年あいちトリエンナーレ『魔笛』、17年二期会『蝶々夫人』を指揮している。新国立劇場初登場。






田崎尚美 (TASAKI Naomi)

tasa田崎尚美_240330.jpg

東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。卒業時にアカンサス音楽賞及び同声会賞を受賞。同大学院修士課程オペラ科修了。二期会オペラ研修所第53期マスタークラス修了。修了時に優秀賞を受賞。東京二期会公演に12年『パルジファル』クンドリーでデビュー。16年東京二期会『ナクソス島のアリアドネ』プリマドンナ/アリアドネ、17年11月日生劇場『ルサルカ』タイトルロール、18年びわ湖ホール『ワルキューレ』ジークリンデ、日生劇場『魔笛』侍女Ⅰ、19年東京二期会『サロメ』タイトルロール、20年グランドオペラ共同制作『トゥーランドット』タイトルロール、21年東京二期会『タンホイザー』エリーザベトと出演を重ねており、東京・春・音楽祭では子どものためのワーグナー『さまよえるオランダ人』ゼンタ、『パルジファル』クンドリーに出演。NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」、NHKニューイヤーオペラコンサートに出演。コンサートではベートーヴェン「第九」、マーラー「交響曲第四番」「千人の交響曲」などのソリストとしても活躍している。技巧と強い声を併せ持つ稀有な声質で、将来を嘱望されている。今回が新国立劇場デビューとなる。二期会会員。









城 宏憲 (JO Hironori)

Jo_城宏憲_240330.jpg

東京藝術大学卒業。新国立劇場オペラ研修所第10期修了。文化庁新進芸術家海外研修制度にてイタリアへ留学。16年東京二期会『イル・トロヴァトーレ』において急遽代役としてマンリーコを歌い二期会デビュー。17年二期会『トスカ』カヴァラドッシ、18年同『ノルマ』ポリオーネ、グランドオペラ共同制作『アイーダ』ラダメスの各役で出演。19年には二期会『エロディアード』ジャン、グランドオペラ共同制作『カルメン』ドン・ホセとフランス・オペラでも活躍。20年二期会『椿姫』アルフレード、21年東京・春・音楽祭『マクベス』マルコムと話題の公演への出演が続く。第84回日本音楽コンクール声楽部門第1位並びに岩谷賞(聴衆賞)、第8回静岡国際オペラコンクール三浦環特別賞、岐阜県芸術文化奨励賞、市民特別奨励賞(岐阜県関市)受賞。新国立劇場では『ドン・カルロ』レルマ伯爵/王室の布告者に出演している。二期会会員。









河野鉄平 (KONO Teppei)

河野鉄平-2_240330.jpg




クリーブランド音楽院大学卒業、同大学院修了。2003年サンフランシスコオペラ・メローラオペラプログラム参加。同年『フィガロの結婚』フィガロでオペラデビュー。06年、シカゴ芸術大学ディプロマコース及びシカゴ・オペラ・シアター研修プログラム修了。同年シンガポールでも『フィガロの結婚』に出演。アメリカで23年間過ごし、帰国後は17年小澤征爾音楽塾『カルメン』スニガ、18年セイジ・オザワ松本フェスティバル『ジャンニ・スキッキ』ベットなどで好評を博す。これまでに『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロール/騎士長、『カルメン』エスカミーリョ、『ドン・カルロ』フィリッポ二世、『シモン・ボッカネグラ』フィエスコ、『アイーダ』ランフィス、『ファウスト 』(ハイライト)メフィストフェレス、『エウゲニ・オネーギン 』グレーミン公爵などに出演。21年には二期会『タンホイザー』ラインマル、『魔笛』弁者、武士2に出演。新国立劇場では20年『夏の夜の夢』パック(台詞役)に出演したほか、『アルマゲドンの夢』フォートナム/ジョンソンのカヴァーを務めた。22年4月には『魔笛』ザラストロに出演予定。二期会会員。