「パルジファル」いよいよ開幕!注目の見どころご紹介

新制作『パルジファル』がついに初日を迎えました。 

演出家ハリー・クプファーのもと、各方面の総力を結集して創り上げた舞台は、見どころ満載。

公演をご覧になるにあたり、ぜひ注目いただきたいポイントをご紹介します。

 

 

LEDの色鮮やかな「光の道」

クプファー演出『パルジファル』のメインの舞台装置は、なんといっても「光の道」です。「誰もが探し求める解放への道」を象徴する「光の道」は舞台中央に置かれて"舞台上の舞台"となりますが、注目は、床。膨大な数のLEDが敷き詰められたスクリーンになっていて、第1幕の前奏曲の最初の1音が鳴り始めた瞬間から、映像が流れていきます。「光の道」に流れる映像は場面ごとに変化し、時に無常を感じさせたり、時に崇高さを感じさせたり。圧巻は第2幕、魔法の花園の場面にご注目を。

 


「メッサー」の厳かなたたずまい

「光の道」と並ぶ、クプファー演出『パルジファル』の代表的な舞台装置が「メッサー」。聖槍の先端の象徴でもある、8トンにも及ぶ巨大な舞台装置は、要所で登場します。黒く光り、まるで意思を持っているかのように静かに厳かに動くさまは、畏敬の念すら感じさせます。「メッサー」の上部もLEDパネルが設置されていて、力強い光を発すると存在感をさらに増します。

 


巨大な1枚布の紗幕

『パルジファル』の注目のシーンのひとつが、聖杯の儀式。このとき舞台前方・後方に紗幕が降りて、美しく幻想的な場面を演出します。この紗幕は、巨大な1枚の布でできていて、まったく継ぎ目がありません。これだけ巨大なサイズの布が日本で使われるのは非常に稀。細部まで美しさを追求している、こだわりの舞台です。

 


迫(せり)のダイナミックな動き

今回の『パルジファル』では迫(せり)を効果的に使用しています。人生の道は平らではないことを象徴するかのように、物語に合わせて「光の道」に段差がついたり、道が断絶したり。特に、騎士団登場の場面は迫力満点。新国立劇場の舞台機構を存分にお楽しみください。

 


アマゾネスの妖艶な衣裳

第2幕、魔法の花園の場面では、花の乙女たちはオーケストラ・ピットで歌い、舞台上にはアマゾネスが登場します。パルジファルを誘惑するアマゾネスの刺激的な衣裳は、衣裳担当ヤン・タックスのアイデアが詰まった力作。たとえば腕飾りですが、日本に持ってきたのは、皮や装飾品のパーツ。それを俳優にフィッティングさせながら立体に仕上げていきました。劇中だと暗くて見えないときは、カーテンコールでご確認を。

 


1幕・第3幕の前奏曲

オーケストラだけが演奏する前奏曲の最中、舞台上では芝居が繰り広げられます。そこで何が物語られるのか、クプファーの解釈が光る大切な場面です。音楽に耳をしっかり傾けながら、舞台もじっくりご覧ください。

 


騎士団の振る舞い

「騎士団に対する批判をワーグナーは『パルジファル』に織り込んでいる」と解釈するクプファー。騎士団がアムフォルタスに対してどのような態度をとるのか、ぜひ注視してください。

 


気になる結末は......

『パルジファル』で、クプファーが描く結末とは? パルジファル、アムフォルタス、グルネマンツ、クンドリーそれぞれにとっての救済とは? 幕が下りたあと、周りの人と思わず意見を交換したくなることでしょう。どんな結末か、ぜひ劇場でお確かめください。

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