プロフィール

【指揮】レナート・パルンボ
Conductor:Renato Palumbo
イタリア・モンテベッルーナ出身。ピアノ、指揮、作曲などを学んだ後、18歳の時『イル・トロヴァトーレ』で指揮デビューし、ボン、ケルンなどで指揮者としてのキャリアを積む。1989年から94年までイスタンブール・オペラ音楽監督、93年から98年までケープタウン歌劇場首席指揮者、2006年から09年までベルリン・ドイツ・オペラの音楽監督などを務める。2000年シカゴ・リリック・オペラ『アッティラ』でアメリカ・デビュー、02年には『ルクレツィア・ボルジア』でミラノ・スカラ座に、『椿姫』でウィーン国立歌劇場にそれぞれデビュー。そのほか、ミラノ・スカラ座、トリノ歌劇場、フィレンツェ歌劇場、フェニーチェ歌劇場、ロッシーニ音楽祭、ワシントン・オペラ、英国ロイヤルオペラ、パリ・オペラ座、ニース歌劇場、バルセロナのリセウ劇場、ビルバオ歌劇場など世界各地で指揮している。イタリア・オペラを得意とし、レパートリーは特に定評のある『ナブッコ』『アイーダ』『運命の力』などヴェルディ作品のほか、ロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティ、プッチーニ、モーツァルト、ビゼー、オッフェンバック、ウェーバー、ワーグナーに至るまで幅広い。新国立劇場では1999年『リゴレット』、2005年『蝶々夫人』を指揮している。

【演出】ジルベール・デフロ
Production:Gilbert Deflo
ベルギーのフランドル地方生まれ。ブリュッセルで学んだ後、ミラノ・ピッコロ・テアトロで、ジョルジョ・ストレーレルに師事、現在まで通じる芸術的原点となる。フランクフルトでの『3つのオレンジへの恋』演出を皮切りに、『ボリス・ゴドゥノフ』『セビリアの理髪師』、ハンブルクでの『ル・グラン・マカーブル』、ウェルシュ・ナショナル・オペラでの『影のない女』などを演出。その後、モンテヴェルディからツェムリンスキー『夢見るゲールゲ』に至るまで、150作品ものオペラ演出を手掛けてきた。ベルリン・ドイツ・オペラ、ミラノ・スカラ座、チューリッヒ歌劇場、ヴェローナ野外劇場など、世界の歌劇場を舞台に著名な指揮者や、すぐれた美術・衣裳デザイナーと活躍。2009年はパリ・オペラ座で『仮面舞踏会』、バルセロナのリセウ歌劇場で『イル・トロヴァトーレ』(オヴィエド歌劇場、トゥールーズ歌劇場の共同制作)、11年チューリヒ歌劇場『リゴレット』などを演出。新国立劇場では11年3月『マノン・レスコー』が震災のため初日を目前にして公演中止となったため、待望の初プロダクションとなる。

<カヴァレリア・ルスティカーナ/Cavalleria Rusticana>
【サントゥッツァ】ルクレシア・ガルシア
Santuzza:Lucrecia Garcia
ベネズエラ出身。ヴァイオリニストとして活動した後に声楽を学び始める。1998年にスペインに移り、A.クラウスとT.ベルガンサに師事。その後数多くのコンサートに出演して研鑽を積む。2001年に『コジ・ファン・トゥッテ』フィオリディリージでオペラデビュー。スペイン各地、シアトル・オペラ、アテネ歌劇場、ヴェローナ野外音楽祭、ベルリン・ドイツ・オペラ、フランクフルト・オペラなどに出演している。最近では12年7月に『アッティラ』オダベッラでサンフランシスコ・オペラにデビュー、その後ヴェローナ野外音楽祭『アイーダ』タイトルロール、パレルモ『二人のフォスカリ』ルクレツィア・コンタリーニなどに出演。13年の予定としては、ベルリン州立歌劇場(2月)とパリ・オペラ座(9月)で『アイーダ』タイトルロールのほか、フランクフルト・オペラ『仮面舞踏会』、ミラノ・スカラ座『ナブッコ』アビガイッレと『マクベス』マクベス夫人、アン・デア・ウィーン劇場『アッティラ』オダベッラなどがある。新国立劇場初登場。

【トゥリッドゥ】ヴァルテル・フラッカーロ
Turiddu:Walter Fraccaro
イタリア・カステルフランコ生まれ。1994年にバルセロナのリセウ劇場『ナブッコ』でオペラデビュー。以来、ミラノ・スカラ座、バイエルン州立歌劇場、ハンブルク州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、マドリッドのレアル劇場、メトロポリタン歌劇場、英国ロイヤルオペラなど世界各地の歌劇場に出演。現在、世界最高のドラマティック・テノールとして『アイーダ』ラダメス、『仮面舞踏会』リッカルド、『ナブッコ』イズマエーレ、『運命の力』ドン・アルヴァーロ、『オテロ』タイトルロール、『イル・トロヴァトーレ』マンリーコ、『ドン・カルロ』タイトルロール、『蝶々夫人』ピンカートン、『トスカ』カヴァラドッシ、『カルメン』ドン・ホセ、『カヴァレリア・ルスティカーナ』トゥリッドゥなど幅広いレパートリーを誇る。最近ではサンティアゴ・テアトロ・ムニシパル『アッティラ』フォレスト、メトロポリタン歌劇場『トゥーランドット』カラフなどに出演。2013年は、ニース歌劇場『蝶々夫人』ピンカートン(3月)、サンディエゴ・オペラ『アイーダ』ラダメス(8月)などの出演が決まっている。新国立劇場には03年『アイーダ』ラダメス、08年『トゥーランドット』カラフ、11年『イル・トロヴァトーレ』マンリーコ、12年『オテロ』タイトルロールに出演し豊かな声量と輝かしい高音で観客を魅了した。

<道化師/I Pagliacci>
【カニオ】グスターヴォ・ポルタ
Canio:Gustavo Porta
アルゼンチンのコルドバ生まれ。1996年にブエノスアイレスのコロン劇場でデビュー。これまでにベルリン・ドイツ・オペラ、ライプツィヒ・オペラ、フランクフルト・オペラ、パレルモのマッシモ歌劇場、マドリッドのレアル劇場、スウェーデン王立歌劇場などに出演。『アイーダ』ラダメス、『ナブッコ』イズマエーレ、『仮面舞踏会』リッカルド、『トスカ』カヴァラドッシ、『蝶々夫人』ピンカートン、『西部の娘』ジョンソン、『マノン・レスコー』デ・グリュー、『カヴァレリア・ルスティカーナ』トゥリッドゥ、『愛の妙薬』ネモリーノ、『アンドレア・シェニエ』タイトルロール、『カルメン』ドン・ホセなどをレパートリーとする。2012年は、『道化師』カニオでウィーン国立歌劇場デビュー、ライプツィヒ・オペラ『マクベス』マクダフ、『トスカ』カヴァラドッシでライン・ドイツ・オペラ(デュッセルドルフ/デュイスブルク歌劇場)などに出演。13年は、デュッセルドルフ歌劇場『トスカ』カヴァラドッシ(2月)、ニュー・イスラエル・オペラ『オテロ』タイトルロールなどに出演予定。新国立劇場には11年3月『マノン・レスコー』デ・グリューで出演を予定していたが東日本大震災により公演中止となったため、今回が待望の初登場となる。

【ネッダ】ラケーレ・スターニシ
Nedda: Rachele Stanisci
イタリア・ブリンディシ生まれ。数々のコンクールでの優勝によりロンバルディア歌劇場『ラ・ボエーム』ミミとムゼッタ、『トルコのイタリア女』フィオリッラで出演し好評を博す。その後も『道化師』ネッダ、『ファルスタッフ』フォード夫人アリーチェ、『ジャンニ・スキッキ』ラウレッタなどを歌う。2000年から『ドン・カルロ』エリザベッタ、『アイーダ』タイトルロール、『アッティラ』オダベッラ、『ナブッコ』アビガイッレ、『ルイザ・ミラー』タイトルロール、『ノルマ』タイトルロール、『ファウスト』マルグリート、『マノン・レスコー』タイトルロール、『修道女アンジェリカ』タイトルロール、『カルメン』ミカエラなど、ドラマチックな役柄にまでレパートリーを広げる。これまでにバイエルン州立歌劇場、ハンブルク州立歌劇場、フランクフルト・オペラ、モネ劇場、パリ・オペラ座、シャンゼリゼ劇場、フェニーチェ歌劇場、パレルモのマッシモ歌劇場、バルセロナのリセウ劇場などに出演。最近では11年3月ヴェローナ歌劇場『イリス』タイトルロール、アテネ国立歌劇場、10月『マノン・レスコー』タイトルロールなどに出演。13年はヴェローナ野外音楽祭『アッティラ』に出演予定。新国立劇場初登場。

【トニオ】ヴィットリオ・ヴィテッリ
Tonio:Vittorio Vitteli
イタリアのアスコリ・ピチェーノ生まれ。1996年にプラシド・ドミンゴ・オペラリア声楽コンクールにおいて優勝後、国際的なキャリアをスタート。プッチーニ、ヴェルディを主なレパートリーとしてフェニーチェ歌劇場、ボローニャ歌劇場、フィレンツェ歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、ニース歌劇場、マドリッドのレアル劇場、ワシントン・オペラ、ウィーンのクラングボーゲン音楽祭、マチェラータ音楽祭などヨーロッパを中心に活躍。『ラ・ボエーム』マルチェッロ、『マノン・レスコー』レスコー、『アイーダ』アモナズロ、『オテロ』イアーゴ、『イル・トロヴァトーレ』ルーナ伯爵、『椿姫』ジェルモン、『シモン・ボッカネグラ』タイトルロール、『カヴァレリア・ルスティカーナ』アルフィオ、『道化師』トニオなど幅広いレパートリーを持ち、一流指揮者や演出家との共演を重ねている。最近はライプツィヒ・オペラ『リゴレット』タイトルロール、マルセイユ歌劇場でドニゼッティの『ポリウト』セヴェーロ、ジェノヴァのカルロ・フェリーチェ歌劇場『マクベス』タイトルロールなどに出演。2014年にはリセウ歌劇場『トスカ』(新制作)スカルピアなどが予定されている。新国立劇場には11年『イル・トロヴァトーレ』ルーナ伯爵で初登場、艶のある美声と存在感ある舞台姿で客席を魅了した。

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