プロフィール

【指揮】ケリー=リン・ウィルソン
Conductor:Keri-Lynn Wilson
カナダのウィニペグ生まれ。ジュリアード音楽院でフルートを学び、21歳でカーネギーホールにデビュー。その後、同音楽院で指揮を学び始め、23歳で指揮者としてデビュー。卒業後、ダラス交響楽団の副指揮者としてキャリアをスタートさせる。これまでにウィーン国立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、マリインスキー劇場、ボリショイ劇場、ヴェローナ野外音楽祭、ローマ歌劇場、オスロのノルウェー国立オペラ、ワシントン・ナショナル・オペラ、ロサンゼルス・オペラ、ニュー・イスラエル・オペラなど世界各地に出演。『トスカ』『椿姫』『ナブッコ』『シモン・ボッカネグラ』『アイーダ』『オテロ』『ラ・ボエーム』『トゥーランドット』『蝶々夫人』などのイタリアオペラを中心に、『スペードの女王』『エウゲニ・オネーギン』『ムツェンスク郡のマクベス夫人』『ウェルテル』など幅広いレパートリーを持つ。コンサート指揮者としても活躍。最近では、2012年11月モントリオール・オペラ『さまよえるオランダ人』を指揮し、舞台上の動きへの細やかな配慮や、示唆に富むシャープな指揮さばき、牽引力が高く評価された。日本では、11年MET日本公演でのバーバラ・フリットリのリサイタルを指揮している。13年はニュー・イスラエル・オペラ『ボリス・ゴドゥノフ』(3月)、チューリヒ歌劇場『椿姫』(5月)などを予定している。新国立劇場初登場。

【演出】栗山民也
Production:Kuriyama Tamiya
早稲田大学文学部演劇科卒業。主な演出作品に、『ゴドーを待ちながら』『阿国』『獅子を飼う』『GHETTO /ゲットー』『海の沸点』『エヴァ、帰りのない旅』『太鼓たたいて笛ふいて』『マリー・アントワネット』「私はだれでしょう」『ロマンス』『かもめ』『闇に咲く花』『赤い城 黒い砂』『きらめく星座』『BLACK BIRD』『炎の人』『組曲虐殺』『海をゆく者』などがある。紀伊國屋演劇賞、読売演劇大賞最優秀演出家賞、芸術選奨文部大臣新人賞、毎日芸術賞第1回千田是也賞、第1回朝日舞台芸術賞などを受賞。平成23年には第62回芸術選奨(演劇部門)文部科学大臣賞を受賞している。新国立劇場では『今宵限りは……』『ブッダ』『キーン』『夜への長い旅路』『欲望という名の電車』『ピカドン・キジムナー』『夢の裂け目』『ワーニャおじさん』『櫻の園』『浮標』『夢の泪』『涙の谷、銀河の丘』『世阿彌』『胎内』『喪服の似合うエレクトラ』『箱根強羅ホテル』『母・胆っ玉とその子供たち』『夢の痂』『CLEANSKINS/きれいな肌』『氷屋来たる』『まほろば』、オペラ『夕鶴』『蝶々夫人』を演出。2000年から7シーズン新国立劇場演劇芸術監督を務め、現在は新国立劇場演劇研修所所長。

【蝶々夫人】アレクシア・ヴルガリドゥ
Alexia Voulgaridou
ギリシアのカバラ生まれ。ミュンヘン音楽大学に学び、プリンツレーゲンテン劇場『フィガロの結婚』スザンナでデビュー、続いてバイエルン州立歌劇場『ばらの騎士』ソフィーに出演し注目を集める。その後、マンハイム州立劇場、ボン市立歌劇場などドイツを中心に活躍。2003 年ローマ歌劇場『ファウスト』マルガリータ、ジュネーヴ歌劇場『ラ・ボエーム』ミミなどで大好評を博し、その後ミラノ・スカラ座、ベルリン・ドイツ・オペラ、英国ロイヤルオペラ、バレンシア州立歌劇場などの一流歌劇場に定期的にゲスト出演。レパートリーには、『オテロ』デズデーモナ、『椿姫』タイトルロール、『シモン・ボッカネグラ』アメーリア・グリマルディ、『マノン』タイトルロール、『トスカ』タイトルロール、『トゥーランドット』リュー、『道化師』ネッダ、『ロミオとジュリエット』ジュリエット、『友人フリッツ』スーゼル、『カルメン』ミカエラ、『フィデリオ』マルツェリーネなどがあり、中でも『ラ・ボエーム』ミミはミラノ・スカラ座、トリエステ・ヴェルディ歌劇場、パレルモ・マッシモ歌劇場、英国ロイヤルオペラ、ベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン州立歌劇場、ハンブルク州立歌劇場、マンハイム州立歌劇場などに出演し高く評価されている。12 年11月にはハンブルク州立歌劇場の『蝶々夫人』タイトルロール初役を成功裡に収めており、13 年には同役でジュネーヴ歌劇場への出演が決まっている。新国立劇場初登場。

【ピンカートン】ミハイル・アガフォノフ
Pinkerton:Mikhail Agafonov
モスクワ生まれ。ロシア・パフォーミング・アーツ・アカデミーで学び、1993年にボリショイ劇場の専属歌手として様々なレパートリーを身につける。これまでにウィーン国立歌劇場、ウィーン・フォルクスオーパー、バイエルン州立歌劇場、ベルリン州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、英国ロイヤルオペラ、パリ・オペラ座、リヨン国立歌劇場、スウェーデン王立歌劇場、マンハイム州立歌劇場、トロントのカナディアン・オペラなど世界の一流歌劇場に出演している。『エルナーニ』タイトルロール、『愛の妙薬』ネモリーノ、『リゴレット』マントヴァ公爵、『アイーダ』ラダメス、『ドン・カルロ』タイトルロール、『トゥーランドット』カラフ、『ラ・ボエーム』ロドルフォ、『蝶々夫人』ピンカートン、『西部の娘』ジョンソン、『ボリス・ゴドゥノフ』グリゴリー、モリーノ、『金鶏』占星術師など幅広いレパートリーを誇る。12年の年末からザクセン州立歌劇場『トスカ』、ヘルシンキのフィンランド国立歌劇場『仮面舞踏会』に出演、13年はアントワープのヴラームゼ・オペラ『ナブッコ』イズマエーレ(2月)、エッセン・アールト劇場で『アイーダ』ラダメスなどが出演予定となっている。新国立劇場には10年『アンドレア・シェニエ』タイトルロールで初登場し絶賛を博した。

【シャープレス】甲斐栄次郎
Sharpless:Kai Eijiro
東京藝術大学卒業、同大学院修了。ニューヨークとボローニャでの研鑽後、2003年よりウィーン国立歌劇場の専属歌手として40演目、300公演を超える公演にソリストとして出演している。『シモン・ボッカネグラ』(T.ハンプソン主演)パオロ役の代役として急遽出演し、緻密な表現力で存在を深く印象付けた。同役では、L.ヌッチ、P.ドミンゴとも共演している。グルベローヴァとの共演で、歌唱、演技共に高い評価を得た『ロベルト・デヴェリュー』ノッティンガム公爵をはじめ、『ランメルモールのルチア』エンリーコ、『愛の妙薬』ベルコーレ、『ラ・ファヴォリータ』アルフォンソ11世、『蝶々夫人』シャープレス、『ラ・ボエーム』マルチェッロ、『マノン・レスコー』レスコーなどのイタリアオペラにおいて特に高い評価を得ている。国内では、二期会『フィガロの結婚』フィガロ、小澤征爾音楽塾特別演奏会『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロール、東京文化会館50周年記念フェスティバル記念オペラ『古事記』イザナギ役などに出演。『第九』『ドイツ・レクイエム』などのソリストとしても活躍。新国立劇場には04年『鳴神』鳴神上人、11年『蝶々夫人』シャープレスに出演している。

【スズキ】大林智子
Suzuki:Obayashi Tomoko
東京藝術大学卒業。同大学院修了。二期会オペラスタジオ第31期修了。1986年日伊声楽コンソルソ入賞2005年文化庁在外研修員としてドイツ・ミュンヘンに留学。二期会公演『ワルキューレ』グリムゲルデでオペラ・デビューを果たす。その後『ヘンゼルとグレーテル』『神々の黄昏』『修道女アンジェリカ』『蝶々夫人』などに出演。『戴冠ミサ』『第九』などのソリストとしても活躍し、NHK 交響楽団定期公演『エレクトラ』などに出演している。新国立劇場には、01年、09年『ラインの黄金』フロスヒルデ、02年、09年『ワルキューレ』ヴァルトラウテ、03年、10年『神々の黄昏』フロスヒルデ、07年『ファルスタッフ』ページ夫人メグ、07年、11年『蝶々夫人』スズキ、11年『鹿鳴館』女中頭草乃など数多く出演。日本人離れした歌唱力と演技力を高く評価されている。二期会会員。

【ゴロー】内山信吾
Goro:Uchiyama Shingo
武蔵野音楽大学、同大学大学院に学ぶ。第36回日伊声楽コンコルソ入選。グスタフ・クーンの招きでドイツに渡り、ブランシュヴァイク歌劇場と契約、ソリストとして研鑽を重ねる。帰国後『カルメン』ドン・ホセ、『椿姫』アルフレード、『蝶々夫人』ピンカートン、『カヴァレリア・ルスティカーナ』トゥリッドゥ、『魔笛』タミーノ、『夕鶴』与ひょう等に出演。また『第九』などのソリストとしても活躍。新国立劇場では2003年『ホフマン物語』ナタナエル、04年『椿姫』ガストン子爵、05年『マクベス』マルコム、07年『蝶々夫人』ゴロー、09年『ムツェンスク郡のマクベス夫人』ジノーヴィー・ボリゾヴィチ・イズマイロフ、09年と12年『オテロ』ロデリーゴのほか、高校生のための鑑賞教室『蝶々夫人』ゴローなど多くの公演に出演している。

【ボンゾ】志村文彦
Lo zio Bonzo:Shimura Fumihiko
武蔵野音楽大学卒業、同大学大学院修了。第27回日伊コンコルソ第1位入賞など受賞多数。二期会公演に『ドン・ジョヴァンニ』騎士長でデビュー以来、『コジ・ファン・トゥッテ』『チェネレントラ』『ワルキューレ』『ファルスタッフ』『メリー・ウィドウ』などに出演。新国立劇場では1998年『魔笛』ザラストロ、2002年『ナクソス島のアリアドネ』かつら師、04年『椿姫』医師グランヴィル、05年『蝶々夫人』ボンゾ、05年『ニュルンベルクのマイスタージンガー』夜警、06年『愛怨』隆祥、10年『フィガロの結婚』アントーニオ、02年、11年『サロメ』兵士1、12年『トスカ』堂守など出演を重ねている。二期会会員。

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