プロフィール

【指揮】フレデリック・シャスラン
Conductor:Frederic Chaslin
パリ生まれ。ピアノと指揮を学んだ後、1989年パリとバイロイトでダニエル・バレンボイムのアシスタントとして指揮活動を開始。91年にはパリのアンサンブル・アンテルコンテンポランでピエール・ブーレーズのアシスタントを務めた。93年ブレゲンツ音楽祭で国際的デビューを飾る。99年から2002年までウィーン国立歌劇場のレジデンス・コンダクターとして110を越える公演を指揮。その後、メトロポリタン歌劇場、バイエルン州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、ハンブルク州立歌劇場、マドリッドのレアル劇場、バルセロナのリセウ劇場、フェニーチェ歌劇場、ブレゲンツ音楽祭などに登場。05年からマンハイム州立歌劇場音楽監督、10年からサンタフェ・オペラの音楽監督を務める(13年まで)。『セビリアの理髪師』『椿姫』『トスカ』『アイーダ』『ファルスタッフ』『イル・トロヴァトーレ』『ナブッコ』『夢遊病の女』『清教徒』『ニーベルングの指環』『サムソンとデリラ』『ウェルテル』『カルメン』『トロイ人』『ホフマン物語』など幅広いオペラ・レパートリーを誇り、同時に新しい作品の開拓や作曲家としても活躍している。新国立劇場では09年『トスカ』、10年『アンドレア・シェニエ』で好評を博す。

【演出・美術・照明】フィリップ・アルロー
Production, Scenery Design and Lighting:Philippe Arlaud
パリ生まれ。ストラスブール国立劇場演劇大学で演出、舞台美術、美術史を学ぶ一方で、ストラスブール大学医学部で精神医学を修め、外科医の資格も持つ。これまでにパリ・オペラ座、ウィーン国立歌劇場、ミラノ・スカラ座、ベルリン・ドイツ・オペラ、マリインスキー劇場、ブレゲンツ、スポレートなどの音楽祭で『ドン・ジョヴァンニ』『チェネレントラ』『トリスタンとイゾルデ』『影のない女』『ルサルカ』などの演出、舞台美術、照明を手がける。2002年から07年までバイロイト音楽祭で『タンホイザー』を演出。12年にはスロヴェニア国立マリボル劇場、香港オペラ、上海オペラの共同制作『カルメン』を手掛けている。新国立劇場では03年『ホフマン物語』演出・美術・照明を担当。“光の魔術師”の異名にたがわぬ鮮烈な視覚効果で、作品の幻想性を浮き彫りにした。さらに05年『アンドレア・シェニエ』に続き2010/2011シーズンオープニングの『アラベッラ』新演出で観客を魅了している。

【ホフマン】アルトゥーロ・チャコン=クルス
Hoffmann:Arturo Chacón-Cruz
メキシコ生まれ。これまでにベルリン州立歌劇場、ハンブルク州立歌劇場、ケルン歌劇場、ボローニャ歌劇場、フェニーチェ歌劇場、ナポリのサン・カルロ歌劇場、ワシントン・オペラ、ヒューストン・グランド・オペラ、リヨン歌劇場などに出演。『ラ・ボエーム』ロドルフォや、『蝶々夫人』ピンカートンを得意とし、ほかにも『リゴレット』マントヴァ公爵、『椿姫』アルフレード、『ロメオとジュリエット』ロメオ、『エウゲニ・オネーギン』レンスキー、『ウェルテル』タイトルロール、『ジャンニ・スキッキ』リヌッチオ、『ファウスト』タイトルロールなどのレパートリーを持つ。2012年末にはボリショイ・オペラ『椿姫』アルフレードに出演。日本では、10年9月に愛知県芸術文化センターにおけるあいちトリエンナーレ2010『ホフマン物語』タイトルロールを歌っている。新国立劇場初登場。

【ニクラウス/ミューズ】アンジェラ・ブラウアー
Nicklausse, La Muse:Angela Brower
アメリカ出身。アリゾナ州立大学ならびにインディアナ大学で学ぶ。2008年から09年までバイエルン州立歌劇場のヤング・アンサンブルのメンバーとなり、『ヘンゼルとグレーテル』眠りの精、『ルクレツィア・ボルジア』オルシーニ、『イタリアのトルコ女』ツァイーダなどを歌う。現在、バイエルン州立歌劇場のアンサンブル・メンバー。2011/2012シーズンは、『ホフマン物語』ニクラウス、『ニーベルングの指環』ヴェルグンデ、『パルジファル』花の乙女、『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラ、『フィガロの結婚』ケルビーノ、『魔笛」第二の侍女などに出演。2012/2013シーズンは、同歌劇場で『セビリアの理髪師』ロジーナ、『ヘンゼルとグレーテル』ヘンゼル、ミュンヘン・オペラ・フェスティバルの『ニーベルングの指環』ヴェルグンデで出演。新国立劇場初登場。

【オランピア】幸田浩子
Olympia:Kouda Hiroko

東京藝術大学首席卒業。同大学院及び文化庁オペラ研修所修了後ボローニャとウィーンで研鑽を積む。数々の国際コンクールで上位入賞後、欧州の主要歌劇場へ次々とデビュー。ベッリーニ大劇場『清教徒』エルヴィーラ、ローマ歌劇場『ホフマン物語』オランピア、シュトゥットガルト歌劇場『皇帝ティートの慈悲』セルヴィーリア等主要な役を演じて活躍後、2000年にはウィーン・フォルクスオーパーと専属契約。専属を離れてからも『魔笛』夜の女王等で客演。日本では二期会『ばらの騎士』ゾフィーなど主役級を演じるほか、主要オーケストラとの共演や全国各地でのリサイタル、更にはNHK-FM「気ままにクラシック」で4年間パーソナリティを務めるなど多彩な活動を展開。12年10月からはBSフジ「レシピ・アン」にMCとしてレギュラー出演中。新国立劇場には『ナクソス島のアリアドネ』ツェルビネッタ、『ホフマン物語』オランピア、『チェネレントラ』クロリンダ、『鹿鳴館』顕子などに出演している。2013/2014シーズンは、『鹿鳴館』顕子にも出演を予定している。二期会会員。HP<http://columbia.jp/koudahiroko/>

【アントニア】浜田理恵
Antonia:Hamada Rie

東京芸術大学卒業、同大学院修士課程修了。パリ留学。91年パリ・シャトレ座にて『アリアーヌと青髭』でオペラ・デビュー、UFAM主催国際声楽コンクール第1位。92年第19回パリ国際声楽コンクールオペラ部門第1位。パリ・オペラ座で『火刑台上のジャンヌ・ダルク』で聖母マリア、94年『カルメン』のミカエラを歌う。以後フランスで『ラ・ボエーム』ミミ、『蝶々夫人』タイトルロール、『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィーラ、『ファウスト』『トゥーランドット』などの多くのオペラに出演。97年パリ・シャトレ座にて『北緯60度線』(世界初演)出演。出光音楽賞受賞。99年、2000年、04年びわ湖ホール・プロデュース・オペラのほか、名古屋での新作オペラ『白鳥』、東京文化会館50周年記念オペラ『古事記』などに出演、最近では「スーパー・コーラス・トーキョー特別公演」にソロ出演し絶賛を博した。新国立劇場にはコンサート・オペラ『ペレアスとメリザンド』メリザンド、同年『トゥーランドット』リュー、『カルメン』ミカエラに続いて4回目の登場。2013/2014シーズンは『カルメン』ミカエラにも出演予定。フランス在住。

【ジュリエッタ】横山恵子
Giulietta:Yokoyama Keiko

東京音楽大学卒業、同大学研究生修了。ウィーン国立歌劇場宮廷歌手ミリャコヴィッチ女史との出会いを契機に1992年渡欧、同年ドイツ・バイエルン州立コーブルク歌劇場に認められ『ドン・カルロ』エリザベッタ役でヨーロッパデビューを果たす。その後ドイツを中心にヨーロッパ各地でプッチーニ、ヴェルディ作品のタイトルロールなど数多くの公演に出演、中でも蝶々夫人役は高く評価されており、小澤征爾指揮、浅利慶太演出の『蝶々夫人』は東京、大阪、北京で出演。びわ湖ホール・ヴェルディシリーズ『アッティラ』『スティッフェリオ』など、二期会公演『エジプトのヘレナ』(日本初演)のほか、『マノン・レスコー』『オテロ』『二人のフォスカリ』『トゥーランドット』『トスカ』『ワルキューレ』『タンホイザー』『ナクソ島のアリアドネ』などのオペラの主要な役に出演し、常に高い評価を得ている。2009年びわ湖ホール・神奈川県民ホール共同制作『トウーランドット』タイトルロールに出演し絶賛を浴びた。11年3月『アイーダ』にも主演している。新国立劇場には『修禅寺物語』夜叉王の娘かつら、『神々の黄昏』グートルーネのほか、高校生のためのオペラ鑑賞教室『トスカ』タイトルロールなどに出演している。東京音楽大学教授。二期会会員。

【リンドルフ/コッペリウス/ミラクル博士/ダペルトゥット】マーク・S・ドス
Lindorf, Coppélius, Miracle, Dapertutto:Mark S. Doss

アメリカ出身。10ヶ国語もの原語による歌唱をこなし、『カルメン』エスカミーリョ、『サロメ』ヨハナーン、『ルル』シェーン博士/切り裂きジャック、『ドン・カルロ』フィリッポ二世、『トスカ』スカルピア、『ピーター・グライムズ』バルストロード船長など、幅広いレパートリーを誇る。55もの役柄でこれまでに、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場、英国ロイヤルオペラ、パレルモのマッシモ歌劇場、シカゴ・リリック・オペラ、サンフランシスコ・オペラなど、60ヶ所を超える世界各地の歌劇場に出演している。2012/2013シーズンは、トリノ歌劇場で『さまよえるオランダ人』タイトルロール、『カルメン』エスカミーリョ、セビリアのマエストランツァ歌劇場で『カヴァレリア・ルスティカーナ』アルフィオ、ナポリのサン・カルロ歌劇場『さまよえるオランダ人』タイトルロール、サン・ディエゴ・オペラで『アイーダ』アモナズロなどの出演が決まっている。1993年にグラミー賞ベストオペラ録音賞を受賞。新国立劇場初登場。

【アンドレ/コシュニーユ/フランツ/ピティキナッチョ】高橋 淳
Andrès, Cochenille, Frantz, Pitichinaccio:Takahashi Jun

東京音楽大学卒業、同大学院及び二期会オペラスタジオマスタークラス修了。2001年『ホフマン物語』で二期会オペラデビュー後、『イェヌーファ』『魔笛』などに出演。06年には『皇帝ティートの慈悲』(P.コンヴィチュニー演出)タイトルロール、08年6月には『ナクソス島のアリアドネ』で、これまでのキャラクターとは一線を画すテノール歌手・バッカス役を演じ絶賛された。その他、びわ湖ホールや東京二期会公演の『サロメ』ヘロデ王、日生劇場ヤナーチェク『マクロプロス家の事』、東京文化会館50周年記念公演フェスティバル記念オペラ『古事記』スサノヲなど多くの公演で活躍している。新国立劇場には02年小劇場オペラ『賢い女』で初登場。05年『ルル』アルヴァ06年『コジ・ファン・トゥッテ』フェッランドでいずれも急遽代役として舞台に立ち、その後も『さまよえるオランダ人』『タンホイザー』『軍人たち』『ラインの黄金』『ムツェンスク郡のマクベス夫人』などに出演している。二期会会員。

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