プロフィール

【指揮】ウルフ・シルマー
Conductor:Ulf Schirmer
ドイツのエッシェンハウゼン生まれ。ハンブルク音楽大学でホルスト・シュタイン、クリストフ・フォン・ドホナーニ、ジェルジ・リゲティの各氏に師事。ウィーン国立歌劇場、ミラノ・スカラ座、パリ・オペラ座、ベルリン・ドイツ・オペラ、ザルツブルク音楽祭、ブレゲンツ音楽祭などで指揮。2009年8月より、ライプツィヒ歌劇場の音楽監督を、11年からは同劇場の総監督を兼任している。
オペラのみならず、オペレッタ、映画音楽など幅広いレパートリーを持ち、世界各地の著名なオーケストラの指揮者として活躍。若い世代の育成にも力をいれており、ハンブルク演劇アカデミーで音楽分析と音楽ドラマトゥルギーを教えている。新国立劇場には03年『フィガロの結婚』、04年『エレクトラ』、07年『西部の娘』、10年『アラベッラ』に続き5度目の出演となり、好評を博した『フィガロの結婚』で待望の再登場となる。

【演出】アンドレアス・ホモキ
Production:Andreas Homoki
ドイツのマール生まれ。1987年から92年までケルン歌劇場でアシスタント・ディレクターを務める。ジュネーヴ歌劇場1992/1993シーズン開幕の『影のない女』の演出で大成功を収める。その後、ハンブルク州立歌劇場『リゴレット』、デンマーク王立歌劇場『ドン・ジョヴァンニ』、バーゼル歌劇場『エレクトラ』、バイエルン州立歌劇場『アラベッラ』、ネザーランド・オペラ『ルル』などヨーロッパを中心に活躍。2002/2003シーズンからベルリン・コーミッシェ・オーパーの首席演出家に就任し、『フィレンツェの悲劇』『金鶏』『マハゴニー市の興亡』『ハムレット』などを取り上げ話題となった。2012年エクサンプロヴァンス音楽祭でのシャルパンティエ『ダビデとヨナタン』の洗練された演出で好評を博している。2012/2013シーズンからチューリヒ歌劇場総監督に就任。日本では08年びわ湖ホール・神奈川県民ホール共同制作『ばらの騎士』などを手掛けている。新国立劇場では03年『フィガロの結婚』、07年『西部の娘』を演出している。

【アルマヴィーヴァ伯爵】レヴェンテ・モルナール
Il Conte Almaviva:Levente Molnár
ルーマニアのトランシルヴァニア生まれ。後にハンガリーに移り14歳から声楽を学ぶ。2003年よりハンガリー国立歌劇場のオペラ・スタジオに所属し、オペラ歌手としてのキャリアをスタート。06年1月同歌劇場に『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロールでデビュー。その後も『コジ・ファン・トゥッテ』グリエルモ、『ドン・パスクワーレ』マラテスタ、『道化師』シルヴィオ、『愛の妙薬』ベルコーレ、『フィガロの結婚』アルマヴィーヴァ伯爵、『ラ・ボエーム』マルチェッロ、『チェネレントラ』ダンディーニ、『エウゲニ・オネーギン』タイトルロールなどに出演し、レパートリーを広げる。08年『ドン・ジョヴァンニ』マゼットで英国ロイヤルオペラに出演。2009/2010シーズンよりバイエルン州立歌劇場の専属歌手として『ドン・ジョヴァンニ』『コジ・ファン・トゥッテ」『蝶々夫人』『カルメル会修道女との対話』『ラ・ボエーム』『ファルスタッフ』などに出演。他にもウィーン国立歌劇場、シュトゥットガルト歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、パリ・オペラ座、デンマーク王立歌劇場などに出演している。13年はバイエルン州立歌劇場で『ラインの黄金』ドンナー、『蝶々夫人』シャープレス、『セビリアの理髪師』フィガロのほか、シュトゥットガルト歌劇場『パルジファル』アンフォルタスなどへの出演が決まっている。新国立劇場初登場。

【伯爵夫人】マンディ・フレドリヒ
La Contessa:Mandy Fredrich
ドイツ、ベルツィヒ生まれ。ベルリン芸術大学ならびにライプツィヒ音楽演劇大学で学ぶ。学生時代にバイエルン州のホーフ劇場にて『魔笛』夜の女王を歌ってオペラ・デビュー。これまでにベルリン・ドイツ・オペラ、チューリヒ歌劇場、ミラノ・スカラ座、ライプツィヒ歌劇場、エッセン・アールト劇場などに出演。2012年夏に、アーノンクール指揮、ヘルツォーク演出の『魔笛』夜の女王でザルツブルク音楽祭に初登場し、観客の心をつかむ歌唱力が高く評価された。2012/2013シーズンは、既にハンブルク州立歌劇場で『魔笛』夜の女王のほか、グルックの『アウリスのイフィゲニア』タイトルロールでシュトゥットガルト歌劇場にデビュー、今後のさらなる活躍が期待される若手ソプラノ。新国立劇場初登場。

【フィガロ】マルコ・ヴィンコ
Figaro:Marco Vinco
イタリア・ヴェローナ出身。2001年エクサンプロヴァンス音楽祭「フィガロの結婚」でオペラ・デビュー。その朗々とした美声と力強い演技で世界中にその名を知られるようになる。英国ロイヤルオペラ、パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座、マドリッド・レアル劇場、バルセロナ・リセウ劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、ザルツブルグ音楽祭、ロッシーニ・オペラ・フェスティバルなど世界の一流歌劇場や音楽祭に出演。2012/2013シーズンは、ミラノ・スカラ座、英国ロイヤル・オペラ「ラ・ボエーム」コッリーネ、ザクセン州立歌劇場「愛の妙薬」ドゥルカマーラ、サンフランシスコ・オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」ドン・アルフォンソなどに出演。今後の予定には、パレルモ・マッシモ歌劇場「ドン・ジョヴァンニ」レポレッロ、ウィーン国立歌劇場「アンナ・ボレーナ」エンリーコなどがある。日本では2009年サントリーホール「ドン・ジョヴァンニ」レポレッロなどに出演。新国立劇場初登場。

【スザンナ】九嶋香奈枝
Susanna:Kushima Kanae
東京藝術大学卒業。卒業時にアカンサス賞を受賞。新国立劇場研修所第4期修了。文化庁派遣芸術家在外研修員としてミラノへ留学。第54回全日本学生音楽コンクール大学・一般の部全国1位受賞。HIMSコンクール第1位受賞。2005年にはギリシャ・アテネ新国立劇場オープン記念公演ミヒャエル・ハンペ演出『魔笛』に招聘され15公演に出演し好評を博す。07年東京二期会公演『魔笛』パパゲーナ役で出演。新国立劇場では『トスカ』羊飼い、『愛の妙薬』ジャンネッタ、『フィガロの結婚』バルバリーナ、『コジ・ファン・トゥッテ』(演奏会形式)デスピーナ、高校生のための鑑賞教室『カルメン』フラスキータ、こどものためのオペラ劇場『ジークフリートの冒険』森の小鳥、『スペース・トゥーランド』タムタムなど数多く出演。12年『ドン・ジョヴァンニ』ツェルリーナでは、存在感あるチャーミングな演唱で注目を集めた。二期会会員。

【ケルビーノ】レナ・ベルキナ
Cherubino: Lena Belkina
ウクライナ出身。キエフとライプツィヒで学ぶ。2012年までライプツィヒ・オペラの専属歌手として『エウゲニ・オネーギン』オルガ、『イタリアのトルコ人』ザイーダなど数多くの作品に出演。12年はデュイスブルク劇場『セビリアの理髪師』ロジーナなどに出演、2012/2013シーズンからウィーン国立歌劇場の専属となり、10月に『フィガロの結婚』ケルビーノで初登場。今後同歌劇場で、『皇帝ティートの慈悲』アンニオ、『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラ、『セビリアの理髪師』ロジーナ、『チェネレントラ』アンジェリーナ、『ばらの騎士』オクタヴィアン、『ナクソス島のアリアドネ』作曲家、『ボリス・ゴドゥノフ』フョードルなどに出演予定。新国立劇場初登場。

【マルチェッリーナ】竹本節子
Marcellina:Takemoto Setsuko
大阪音楽大学卒業。これまでに『カルメン』タイトルロール、『ファルスタッフ』クイックリー夫人、『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラ、『チェネレントラ』タイトルロールなどを演じる。マーラー『復活』、ヴェルディ『レクイエム』などのソリストとしても活躍、東京都交響楽団をはじめ、国内の主要オーケストラのソリストとしても出演を重ね、デプリースト、セゲルスタム、ロジェストベンスキーなど、多くの著名な指揮者から確かな実力を認められている。新国立劇場では『フィガロの結婚』マルチェッリーナ、『アンドレア・シェニエ』マデロン/コワニー伯爵夫人、『さまよえるオランダ人』マリー、『神々の黄昏』第一のノルン、『アラベッラ』アデライデなどに出演。2013/2014シーズンは『アラベッラ』アデライデで出演予定。二期会会員。

【バルトロ】松位 浩
Bartolo:Matsui Hiroshi
大阪音楽大学卒業、同大学院修士課程歌劇専攻を全秀の成績で修了。ベルリン芸術大学在学中よりヴュルツブルク市立劇場、ダルムシュタット州立歌劇場との専属契約を経て、ザールラント州立劇場首席バス歌手として招聘され現在に至る。また2002年ザルツブルク祝祭劇場『トリスタンとイゾルデ』マルケ王で指揮者・演出家のみならず国内外のメディアからも非常に高い評価を得る。『ドン・カルロ』フィリッポ二世、『ラ・ボエーム』コッリーネ、『パルジファル』グルネマンツ、『エウゲニ・オネーギン』グレーミン公など充実したレパートリーを誇り、ヨーロッパで活躍している。10年びわ湖ホール『トリスタンとイゾルデ』マルケ王では存在感のある歌唱で好評を博した。新国立劇場には06年『さまよえるオランダ人』ダーラント、09年『魔笛』ザラストロ、12年『オテロ』ロドヴィーコに出演し高い評価を得、13年4月には再び『魔笛』ザラストロに出演予定。

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