プロフィール

【指揮】十束尚宏
Conductor : Totsuka Naohiro

東京都出身。桐朋学園大学指揮科及び研究科修了。故森正、小澤征爾、秋山和慶、尾高忠明の各氏に師事。在学中の1982年第17回民音指揮者コンクール第一位入賞。翌年夏、タングルウッド音楽祭にフェローシップ・コンダクターとして招かれ、クーセヴィツキー賞指揮大賞を受賞。84年、ボストン交響楽団に副指揮者として招かれ研鑽を積み、新日本フィルハーモニー交響楽団定期演奏会で日本デビュー。同年ベルリンに留学、その間も再びタングルウッド音楽祭に招かれバーンスタイン、プレヴィン、スラットキン等の各氏に師事。89年NHK 交響楽団定期演奏会を指揮。海外では、ストックホルム・フィル、ゾーリンゲン、ニュルンベルクの各歌劇場管弦楽団、リスボン・グルベンキアン管弦楽団等に客演し好評を博す。97年、フランス・ノルマンディーの10月音楽祭に広島交響楽団と共に招かれる。近年ではフランス国立モンペリエ管弦楽団、フランス国立リル管弦楽団、ドイツ・ヘッセン州立劇場管弦楽団、ベルリン・コーミッシェ・オパー、ブリュッセル・モネ劇場管弦楽団などに客演。88年に群馬交響楽団の指揮者に就任、翌年より92年まで正指揮者を務める。92年から97年まで東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団常任指揮者、94年から98年まで広島交響楽団音楽監督を務める。2002年よりウィーン国立歌劇場にて研鑽を積む。その精緻な指揮と濃密な音楽作りで、今後の国内外での活躍が益々期待されている。新国立劇場初登場。

【演出】岩田達宗
Production : Iwata Tatsuji

神戸市出身。東京外国語大学フランス語学科卒業。大学卒業後、劇団「第三舞台」を経て、舞台監督集団ザ・スタッフでオペラの舞台製作に携わる。1991年より栗山昌良に演出助手として師事。98年より2年間渡欧、ドイツ、イギリスを中心に研鑽を積む。帰国後、本格的にオペラ演出家として活動開始。日生劇場、新国立劇場、びわ湖ホール、藤原歌劇団、日本オペラ協会、コレギウム・ムジクム、藤沢市民オペラ、愛知県文化振興事業団、神戸市演奏協会、大阪音楽大学ザ・カレッジ・オペラハウス、関西二期会、関西歌劇団、広島オペラルネッサンスなど各地のオペラ・プロダクションで作品を発表し、高い評価を得る。2007年より、いずみホール・オペラのプロデューサーを兼任。堺シティオペラ『三部作』、いずみホール『カルメル会修道女の対話』は、音楽クリティック・クラブ賞、大阪府舞台芸術賞を受賞。同じく堺シティオペラ『三部作』と愛知万博開催記念オペラ新実徳英作曲『白鳥』で佐川吉男賞を受賞。06年オペラ演出家として音楽クリティック・クラブ賞を初受賞。佐藤美枝子とのモノオペラ『幻想のルチア』、尾崎比佐子プロデュースによる『ロメオとジュリエッタ』、三木稔作曲『幸せのパゴダ』などの少人数による実験的な小劇場オペラでは台本を担当。最近の主な演出作品は、藤原歌劇団『ラ・ボエーム』『ラ・ジョコンダ』、愛知県芸術劇場『ファルスタッフ』、東京文化会館50周年記念フェスティバル記念オペラ『古事記』など。全国各地のオペラ公演を成功に導き多忙を極め、“行列のできる演出家”の異名を持つ人気演出家。新国立劇場では2000年小劇場オペラの第1回『オルフェオとエウリディーチェ』『シャーロック・ホームズの事件簿〈告白〉』を演出、また『夕鶴』『エウゲニ・オネーギン』の演出助手や、新国立劇場オペラ研修所の研修公演『中国人の偶像〜リードロ・チネーゼ〜』で演技指導を務めている。

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