プロフィール

【指揮】ジャン・レイサム=ケーニック Conductor : Jan Latham-Koenig
1953年ロンドン生まれ。ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックで学ぶ。オペラおよびコンサートの指揮者として世界各地で活躍。88年に『マクベス』でウィーン国立歌劇場に初登場。ほかにも英国ロイヤルオペラ、パリ・オペラ座、ベルリン・ドイツ・オペラ、ローマ歌劇場、デンマーク王立歌劇場、フィンランド国立歌劇場、ブエノスアイレスのコロン劇場などでオペラを指揮。日本には91年より、東京都交響楽団や、オーケストラ・アンサンブル金沢、新日本フィルハーモニー交響楽団に客演。最近ではすみだトリフォニーホールでのファジル・サイ・プロジェクトin TOKYO 2008に参加。モーツァルト、ヴェルディ、プッチーニ、ビゼー、ワーグナー、R.シュトラウス、ブリテン、ドビュッシー、ヤナーチェクなど幅広いオペラレパートリーを持つ。新国立劇場初登場。

【演出】マリオ・マルトーネ Production : Mario Martone
ナポリ生まれ。前衛演劇でキャリアをスタートさせ、演劇グループFalso Movimento」と「Teatri Uniti」を設立。1992年からは映画監督としても活躍。複数の映画がカンヌ映画祭で上映されている。オペラでは、英国ロイヤルオペラ、マドリッドのレアル劇場、ナポリ、フィレンツェ・テアトロ・コムナーレ、シャンゼリゼ劇場などで演出を手掛けている。これまで演出した作品は、コジ・ファン・トゥッテ』『ルル』『ドン・ジョヴァンニ』『仮面舞踏会』『フィガロの結婚』『ファルスタッフ』などが挙げられる。映画監督としての手腕とその実績としては、 91年『あるナポリの数学者の死』が代表作でありヴェネツィア映画祭のグランプリを始め数々の賞を受賞している。また、第48回カンヌ国際映画祭(95年5月)では、『L’amore molesto』がコンペティション部門において上映されている。第53回カンヌ国際映画祭(2000年5月)では審査委員を務めている。新国立劇場には09年の本プロダクションで初登場となった。

【オテロ】ヴァルテル・フラッカーロOtello : Walter Fraccaro
イタリアのカステルフランコ生まれ。1994年にバルセロナのリセウ劇場の『ナブッコ』でオペラデビュー。以来、ミラノ・スカラ座、バイエルン州立歌劇場、ハンブルク州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、マドリッドのレアル劇場、メトロポリタン歌劇場、英国ロイヤルオペラなど世界各地の歌劇場に出演。『アイーダ』ラダメス、『仮面舞踏会』リッカルド、『運命の力』ドン・アルヴァーロ、『オテロ』タイトルロール、『イル・トロヴァトーレ』マンリーコ、『ドン・カルロ』タイトルロール、『蝶々夫人』ピンカートン、『トスカ』カヴァラドッシ、『カルメン』ドン・ホセ、『カヴァレリア・ルスティカーナ』トゥリッドゥなど幅広いレパートリーを持つ。新国立劇場には2003年『アイーダ』ラダメス、08年トゥーランドット』カラフに出演。2011/2012シーズンは『イル・トロヴァトーレ』マンリーコにも出演。

【デズデーモナ】マリア・ルイジア・ボルシDesdemona : Maria Luigia Borsi
イタリア中部ソーラ生まれ。ピエトロ・マスカーニ音楽院で学ぶ。2002年サンレモ国際声楽コンクールで第1位を獲得、「2002年最高のオペラ歌手」賞を得る。04年フェニーチェ歌劇場にマゼール指揮『椿姫』ヴィオレッタでデビュー。同年ミラノ・スカラ座『トゥーランドット』リュー、パレルモ・マッシモ歌劇場の『カルメン』ミカエラに出演。その後、ザルツブルク音楽祭とローマ歌劇場での『オテロ』(ムーティ指揮)デズデーモナ、ボローニャ歌劇場『ラ・ボエーム』ミミ、『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・アンナ、『蝶々夫人』タイトルロールのほか、欧米の主要歌劇場や音楽祭に数多く出演している。12年2月-3月はバルセロナのリセウ劇場『ボエーム』ミミに出演し、その後『オテロ』出演のために新国立劇場に急行することとなった。今後の予定には、12年5月アトランタ・オペラ『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィーラ、7月フランス・アヴィニョン歌劇場『トゥーランドット』リュー、10月デンマーク王立歌劇場『蝶々夫人』タイトルロールなどが予定されている。日本では08年アンドレア・ボチェッリ日本公演、09年チョン・ミュンフン指揮『椿姫』(コンサート形式)ヴィオレッタ、09年西本智実指揮『オペラ・アリア・ガラ』などで来日している。新国立劇場には、キャンプ場を舞台に斬新な演出で話題となった『コジ・ファン・トゥッテ』(2011年)フィオルディリージに出演し、揺れ動く女心を生き生きと描き好評を博した。

【イアーゴ】ミカエル・ババジャニアンIago : Mikael Babajanyan
アルメニアのエレヴァン生まれ。同市の国立音楽院で声楽と指揮を学ぶ。その後ドイツでもさらに研鑽を積む。アルメニア国立歌劇場のアンサンブルメンバーとしてオペラデビュー。これまでにケルン歌劇場、ライプツィヒ歌劇場、エッセンのアールト劇場、ハノーファー州立歌劇場、ボン歌劇場、サヴォンリンナ・オペラフェスティバルなどに出演。『ドン・ジョヴァンニ』タイトルロール、『ラ・ボエーム』マルチェッロ、『蝶々夫人』シャープレス、『椿姫』ジェルモン、『オテロ』イアーゴ、『アイーダ』アモナズロ、『ファルスタッフ』フォード、『エウゲニ・オネーギン』タイトルロール、『スペードの女王』エレツキー公爵など幅広いレパートリーを持つ。新国立劇場初登場。

【ロドヴィーコ】松位 浩Lodovico : Matsui Hiroshi
京都市生まれ。大阪音楽大学卒業、同大学院修士課程歌劇専攻を全秀の成績で修了。ベルリン芸術大学在学中よりヴュルツブルク市立劇場、ダルムシュタット州立歌劇場との専属契約を経て、ザールラント州立劇場首席バス歌手として招聘され現在に至る。また2002年ザルツブルク祝祭劇場『トリスタンとイゾルデ』マルケ王で指揮者・演出家のみならず国内外のメディアからも非常に高い評価を得る。ザールラント州立劇場『ドン・カルロ』フィリッポ二世、『ラ・ボエーム』コッリーネなど、ヨーロッパで活躍している。10年びわ湖ホール『トリスタンとイゾルデ』マルケ王は存在感のある歌唱で好評を博した。新国立劇場には06年『さまよえるオランダ人』ダーラント、09年『魔笛』ザラストロに出演している。

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