プロフィール

【指揮】下野竜也
Conductor : Shimono Tatsuya

1969年鹿児島生まれ。2000年東京国際音楽コンクール優勝と齋藤秀雄賞受賞、01年ブザンソン国際青年指揮者コンクールの優勝で一躍脚光を浴び、以降国際的な活動を展開。国内の主要オーケストラに定期的に招かれる一方、ミラノ・ヴェルディ交響楽団、ストラスブール・フィルハーモニー管弦楽団、ボルドー管弦楽団、ロワール管弦楽団、ウィーン室内管弦楽団など各国のオーケストラに次々と客演を重ね、09 年はローマ・サンタ・チェチーリア管弦楽団、チェコフィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会に招かれ好評を博した。10年3月にはシュトゥットガルト放送交響楽団へのデビューを飾り、10月はカンヌPACA 管弦楽団に再客演。11年は南西ドイツ・フィルハーモニー交響楽団へのデビューが決定している。10年のサイトウ・キネン・フェスティバル松本では、レジデント・コンダクターとして、子どものための音楽会などを担当したほか、小澤征爾氏に託され、代役としてオーケストラ演奏会4公演を指揮。責務を見事に果たし、フェスティバルに貢献した。06年より読売日本交響楽団の初代正指揮者を務めている。07年からは上野学園大学音楽・文化学部教授として後進の指導にも情熱を注いでいる。新国立劇場初登場。


【演出】宮田慶子
Production : Miyata Keiko

東京都出身。1980年、劇団青年座(文芸部)に入団。83年青年座スタジオ公演『ひといきといき』の作・演出でデビュー。翻訳劇、近代古典、ストレートプレイ、ミュージカル、商業演劇、小劇場と多方面にわたる作品を手がける一方、演劇教育や日本各地での演劇振興・交流に積極的に取り組んでいる。新国立劇場演劇研修所講師・サポート委員。社団法人日本劇団協議会常務理事、日本演出者協会副理事長。2008年9月1日より新国立劇場演劇芸術参与、10年9月新国立劇場演劇芸術監督に就任。主な受賞歴に、1994年第29回紀伊国屋演劇賞個人賞、97年第5回読売演劇大賞優秀演出家賞、98 年芸術選奨文部大臣新人賞、2001年第43回毎日芸術賞千田是也賞、第9 回読売演劇大賞最優秀演出家賞など。上記以外の主な演出作品に、『妻と社長と九ちゃん』『千里眼の女』(青年座)、『愛は謎の変奏曲』『恋の三重奏』『紫式部ものがたり』『ガブリエル・シャネル』(松竹)、『ノイゼズオフ』『エレファントマン』(ホリプロ)、『ふたたびの恋』『LOVE30』(パルコ)、『伝説の女優』(アトリエ・ダンカン)など。新国立劇場では上記『ディア・ライアー』のほか、『かくて新年は』『美女で野獣』『屋上庭園』『ヘッダ・ガーブレル』を演出している。本作品がオペラの初演出となる。


【ロドリゴ】小餅谷哲男
Rodrigo : Komochiya Tetsuo

大阪音楽大学首席卒業、同大学院オペラ研究室修了。第3回新人音楽コンクール第1位、第25回イタリア声楽コンコルソテノール特賞、大阪府芸術劇場奨励新人賞受賞。ミラノ・国立ヴェルディ音楽院、アカデミア・ヴェルディアーナでカルロ・ベルゴンツィに師事。1996年ポーランド第35 回モニュシュコ・フェスティバルに招聘され、ポーランドの国民オペラ『ハルカ』に初の日本人テノールとして主演。これまでに『愛の妙薬』ネモリーノ、『アイーダ』ラダメス、『トスカ』カヴァラドッシ、『フィデリオ』フロレスタン、『ナクソス島のアリアドネ』テノール歌手/バッカス、『さまよえるオランダ人』エリックなどに出演。2003年ザ・カレッジ・オペラハウス公演『沈黙』ロドリゴ役で音楽クリティック・クラブ賞、大阪文化祭賞グランプリを受賞。新国立劇場には05 年地域招聘公演ザ・カレッジ・オペラハウス『沈黙』ロドリゴに出演し、文化庁芸術祭大賞を受賞。関西二期会会員、関西歌曲研究会会員。


【ロドリゴ】小原啓楼
Rodrigo : Ohara Keiroh

東京藝術大学声楽科卒業。卒業時に第10回松田トシ賞受賞。同大学院修士課程オペラ科及び、博士号取得。日伊声楽コンコルソ第3位並びに歌曲賞受賞。その他のオペラでは『カプレーティ家とモンテッキ家』テバルド、『ナクソス島のアリアドネ』舞踏教師、『こうもり』アルフレート、『ジャンニ・スキッキ』リヌッチョ、『ラ・チェネレントラ』王子ラミーロ、『イドメネオ』イダマンテ、『フィガロの結婚』バジリオ、東京二期会公演『蝶々夫人』ピンカートン、『オテロ』カッシオで高い評価を得ている。いずれも存在感と華のある美声と演唱を印象付け、『夕鶴』与ひょう、『愛の妙薬』ネモリーノへの出演へと続く。新国立劇場には10年『鹿鳴館』久雄に出演。こどものためのオペラ劇場への出演も多く06年『スペース・トゥーランドット』キャプテン・レオで好演、07年再演、08年『ジークフリートの冒険』ジークフリートにも出演、11年2月『夕鶴』与ひょうで出演予定。二期会会員。


【フェレイラ】久保和範
Ferreira : Kubo Kazunori

東京藝術大学、及び同大学院修士課程独唱科修了。文化庁オペラ研修所修了。平成7年度文化庁派遣芸術家在外研修員としてニューヨークに留学。第3回奏楽堂日本歌曲コンクール奨励賞受賞。第1回ヴォーチェブリランテコンクール第1 位優勝。高松短期大学学長賞受賞。兵庫県知事賞受賞。第6 回奏楽堂日本歌曲コンクール第1位入賞。芸大オペラ『ドン・ジョヴァンニ』の騎士長でオペラデビュー以後、愛知万博開催記念特別公演オペラ『カーリュウリバー』(豊田市)に渡守、東京二期会公演『フィガロの結婚』タイトルロール、『天国と地獄』神々の王ジュピター、『椿姫』ドゥフォール男爵、『ドン・ジョヴァンニ』レポレッロ、『蝶々夫人』シャープレス、Bunkamura オペラ『トゥーランドット』、新国立劇場にはオープニング公演『建・TAKERU』稲置、『天守物語』武田播磨守、『トスカ』シャルローネ、『リゴレット』マルッロ、『光』イシダ、08年『ドン・ジョヴァンニ』マゼットで出演している。二期会会員。


【フェレイラ】与那城 敬
Ferreira : Yonashiro Kei

桐朋学園大学音楽学部演奏学科ピアノ専攻卒業。大学卒業後才能を認められ声楽に転向、同大学研究科声楽専攻修了。二期会オペラ研修所第46 期本科修了。修了時に奨励賞を受賞。新国立劇場オペラ研修所第5 期修了。文化庁派遣芸術家在外研修員としてイタリア・ミラノへ留学。奏楽堂日本歌曲コンクール第1 位、中田喜直賞受賞。マリオ・デル・モナコ国際声楽コンクール(イタリア・マルサラ)第3 位(1 位なし)入賞。2006 年、東京二期会公演『コジ・ファン・トゥッテ』グリエルモ、『エウゲニ・オネーギン』オネーギン役に抜擢される。常に期待に応え重責を果たしている。新国立劇場には10 年の『愛の妙薬』ベルコーレ役で海外の著名な歌手たちとの共演でも際立つ存在感を示した。また『鹿鳴館』影山悠敏伯爵に抜擢された。二期会会員。


【ヴァリニャーノ】成田博之
Valignano : Narita Hiroyuki

国立音楽大学声楽学科卒業。同大学院オペラコース修了。二期会オペラ研修所修了。文化庁オペラ研修所修了。第8回日本声楽コンクール第1位。第69回日本音楽コンクール第3位入賞。同時に木下賞を受賞。第5回藤沢オペラコンクール第2位入賞など、数々の栄誉に輝く。文化庁派遣芸術家在外研修員としてイタリアにて研修を積む。2003 年アテネで開催された「国際ミトロプーロス声楽コンクール」で最高位入賞(順位なし)。『フィガロの結婚』アルマヴィーヴァ伯爵、『セビリアの理髪師』フィガロ、『イル・トロヴァトーレ』ルーナ伯爵、『カルメン』エスカミーリョなどのほか、『祝い歌が流れる夜に』や『那須与』等にも出演。また東京二期会『ラ・ボエーム』マルチェッロ、『賢い女』ラバを連れた男といずれも好評を博す。新国立劇場には07年『西部の娘』ベッロ、10年『アンドレア・シェニエ』ルーシェ、『トリスタンとイゾルデ』舵取りなどに出演。二期会会員。


【ヴァリニャーノ】大沼 徹
Valignano : Onuma Toru

東海大学教養学部芸術学科音楽学課程卒業、同大学院修了。大学院在学中、東海大学海外派遣留学生としてベルリン・フンボルト大学へ留学。二期会オペラ研修所第51期マスタークラス修了。修了時に最優秀賞及び川崎靜子賞受賞。2010年秋よりドイツ・マイセンへ留学。第17回日本声楽コンクール第3位。第75回日本音楽コンクール(歌曲部門)入選。第7回藤沢オペラコンクール奨励賞。09 年第14 回日本モーツァルト音楽コンクール声楽部門第1位受賞。第21 回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。オペラでは『セビリアの理髪師』フィガロ、『ヘンゼルとグレーテル』ペーター、『ラ・ボエーム』マルチェッロ、『ウリッセの帰還』ウリッセ等に出演。10 年には東京二期会『オテロ』イアーゴに大抜擢され、スケールの大きな演唱は絶賛を浴びた。続く『魔笛』パパゲーノでも聴衆を魅了。東京二期会『サロメ』ヨハナーンに出演予定。新国立劇場初登場。二期会会員。


【オハル】高橋薫子
Oharu : Takahashi Nobuko

国立音楽大学卒業、同大学院修了。文化庁オペラ研修所第7期修了。田島好一氏に師事。第23回ジロー・オペラ賞新人賞、第26回モービル音楽賞洋楽部門奨励賞受賞など受賞多数。1991年から93年まで五島記念文化財団の奨学生としてミラノに留学。90年藤原歌劇団公演『ドン・ジョヴァンニ』ツェルリーナで本格的オペラデビュー。2001年チョン・ミョンフン指揮『魔弾の射手』、02年東京室内歌劇場プーランク作曲『声』、07年『アルチーナ』にも出演。最近では09年びわ湖ホール・神奈川県民ホール『トゥーランドット』リュー、藤原歌劇団公演『愛の妙薬』アディーナ、10年『タンクレーディ』アメナイーデに出演し歌唱力と演技力を高く評価されている。新国立劇場には1998年『魔笛』パパゲーナで初登場、2000年と01年、08年『ドン・ジョヴァンニ』ツェルリーナ、『セビリアの理髪師』ロジーナ、02年『ヘンゼルとグレーテル』グレーテルに出演。藤原歌劇団団員。


【オハル】石橋栄実
Oharu : Ishibashi Emi

大阪音楽大学卒業。同大学音楽学部専攻科声楽専攻修了。オペラデビューである1998年『ヘンゼルとグレーテル』グレーテル役で好演し、ドイツ・ケムニッツ市立歌劇場に同役で招聘される。その後も関西中心に出演し、いずれも高い評価を得る。オハル役で出演したザ・カレッジ・オペラハウス2003年公演『沈黙』は、大阪文化祭グランプリ及び音楽クリティック・クラブ賞、05年10月の再演は文化庁芸術祭大賞を受賞した。これまでに『イドメネオ』イーリア、『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・アンナ、ツェルリーナ、『フィデリオ』マルツェリーネ、『こうもり』アデーレ、『火刑台上のジャンヌダルク』ジャンヌダルク、『アルバート・へリング』エミー、『電話』ルーシー、『ヒロシマのオルフェ』若い娘のちに看護婦、『欲望という名の電車』ステラなどを演唱。また、リサイタルや、モーツァルト『レクイエム』、ベートーヴェン『第九』などのソリストとしても活躍。大阪音楽大学助教。

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