ラ・ボエーム

  • 2011/2012シーズン
  • Giacomo Puccini : La Bohème
    ジャコモ・プッチーニ/全4幕
    【イタリア語上演/字幕付】

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  • オペラ劇場

パリの屋根裏部屋に灯った恋。プッチーニの青春賛歌。

オペラハウスになくてはならないスタンダードな名作として、プッチーニによる甘く切ない永遠の青春オペラ『ラ・ボエーム』を再演します。詩人ロドルフォとお針子ミミとの純愛物語に加え、画家マルチェッロとその恋人ムゼッタとを対照的に描きながら、当時のパリの若者たちの生活ぶりを全4幕、起承転結の流れでまとめ上げた世界的人気作品。どの人物も写実的な手法で生き生きと描かれ、『トスカ』や『蝶々夫人』と並びプッチーニの三大名作オペラともいわれています。2003年の新国立劇場初演では、演出の粟國淳がパリの街を俯瞰するように紗幕や舞台装置を効果的に使用し、薄幸のヒロイン、ミミの涙を誘う最期のシーン等の演出が高く評価されました。上演を重ねる度に話題の指揮者や歌手が登場し、“レパートリー作品のオペラ観劇”の楽しみ方も浸透してきています。

ものがたり

1830年頃、パリのラテン区。クリスマス・イブ、画家マルチェッロと詩人ロドルフォは屋根裏部屋に集まり、そこに哲学者コッリーネが加わる。音楽家ショナールも食料を持ってやってくる。友人たちが出かける中、ロドルフォはひとり仕事のために残ると、そこにろうそくに火を求めるため現れたミミと出会う。二人はたちまち恋に落ちる。仲間がカフェ「モミュス」に集まる中、ミミがロドルフォから贈られた帽子をかぶったいでたちで現れ、仲間に紹介される。そこにムゼッタが初老のパトロン、アルチンドロと現れるが、昔の恋人であるマルチェッロを見ると、彼とのよりを戻して去る。何週間か後、ロドルフォといさかいをしたミミはマルチェッロに助言を求めるが、ロドルフォがもう彼女とは一緒に生きていけないと語るのを聞く。ロドルフォもまた彼女が肺病であることを知り、死を予感していた。2人は春になったら別れることで同意。季節が変わりロドルフォとマルチェッロは屋根裏部屋に戻って、自分たちが捨てた女性を思う。コッリーネとショナールが入ってくるとそこにムゼッタがやってきて、ミミがパトロンを失い重体だと告げる。ミミは自分の残された時間をロドル
フォと過ごしたいと願っていた。瀕死のミミが連れてこられロドルフォと抱き合うが、すぐに息絶える。彼女の亡骸に取りすがるロドルフォが残される。