プロフィール

【指 揮】アンフレッド・マイヤーホーファー Conductor : Manfred Mayrhofer
オーストリア生まれ。ドイツ国内で合唱指揮、カペルマイスター等を歴任し、1985年から92年リンツ州立劇場オペラ監督およびリンツブルックナー管弦楽団首席指揮者に就任。その後、ウィーン・フォルクスオーパーでヨハン・シュトラウス、モーツァルト、ヤナーチェク作品を中心に客演。また、ケルン歌劇場ではコルンゴルト『死の都』などを指揮。ベルリン・ドイツ・オペラ、ドレスデン州立歌劇場、ハンブルク州立歌劇場、シュトゥットガルト歌劇場、コペンハーゲン王立歌劇場、フィラデルフィア、オスロなど世界各地の劇場で『ばらの騎士』『こうもり』『ニーベルングの指環』などを指揮している。また、合唱作品の大作や、ブルックナー、マーラー、リヒャルト・シュトラウスなどを指揮活動の重点に置き、メシアン、チェルハ、カリツケといった現代音楽作品にも積極的に取り組んでいる。新国立劇場初登場。

【演 出】ジョナサン・ミラー Production : Jonathan Miller
ロンドン生まれ。医学博士、作家、TVプロデューサー、演劇・オペラ・映画の演出など幅広い分野で国際的に活躍。演劇演出家として、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの『ヴェニスの商人』『じゃじゃ馬馴らし』や、1988年から90年まで芸術監督を務めたオールドヴィック劇場での『リア王』、80年からBBC が制作したシェイクスピアシリーズなど、シェイクスピア作品の演出で高い評価を得る。オペラ演出は74年のアレクサンダー・ゲアーの『Aeden Must Die』イギリス初演に始まり、その後もイングリッシュ・ナショナル・オペラなどで活躍、『ミカド』『リゴレット』『ねじの回転』『ばらの騎士』『カルメン』等で大成功を収める。また、ミラノ・スカラ座、メトロポリタン歌劇場、ベルリン州立歌劇場、ウィーン国立歌劇場、英国ロイヤルオペラ、ザルツブルク音楽祭など世界各地で活躍している。新国立劇場では『ファルスタッフ』、『ばらの騎士』を演出。

元帥夫人:アンナ=カタリーナ・ベーンケ Die Feldmarschallin : Anna-Katharina Behnke
ドイツ・ヴッパータール生まれ。ミュンヘン音楽大学在学中にウィーンカンマーオーパーでデビュー。プラハ国立歌劇場、パリ・オペラ座、ボローニャ歌劇場、ライン・ドイツ・オペラなどで『ルチア』『ルル』『サロメ』『アイーダ』のタイトルロール、『ばらの騎士』元帥夫人、『オテロ』デズデーモナなどを演じる。2002年サロメでミラノ・スカラ座デビュー、パリ・シャトレ座『アラベッラ』タイトルロール、エッセン・アールト劇場『ローエングリン』エルザ、フランダース・オペラで『フィデリオ』(ベートーヴェンによる3版全て)を歌う。 その後、ボリショイ劇場『さまよえるオランダ人』ゼンタ、ザクセン州立歌劇場初登場の『ナクソス島のアリアドネ』タイトルロール、『ヴォツェック』(グルリット)マリーでマドリッドのレアル劇場デビューなど世界各地で活躍。最近では『タンホイザー』ヴェーヌス、『エレクトラ』タイトルロール、『トリスタンとイゾルデ』イゾルデなどを演じている。日本には04年新日フィル定期『サロメ』タイトルロールに出演、12年には読響との共演が予定されている。
新国立劇場初登場。

オックス男爵:フランツ・ハヴラタ Der Baron Ochs auf Lerchenau : Franz Hawlata
ドイツのアイヒシュテット生まれ。1994年よりウィーン国立歌劇場と契約し、これまでに200公演以上に出演。メトロポリタン歌劇場、パリ・オペラ座、英国ロイヤルオペラ、ベルリン・ドイツ・オペラ、バイロイト音楽祭、ザルツブルク音楽祭などに出演。レパートリーは『ドン・ジョヴァンニ』レポレッロ、『魔笛』パパゲーノとザラストロ、『フィガロの結婚』フィガロ、『フィデリオ』ロッコ、『さまよえるオランダ人』ダーラント、『ヴォツェック』タイトルロール、『影のない女』バラク、『ばらの騎士』オックス男爵、『魔弾の射手』カスパールなど。2009/2010シーズンは、サンパウロで『ばらの騎士』などが予定されている。新国立劇場初登場。

オクタヴィアン:井坂 惠 Octavian : Isaka Megumi
武蔵野音楽大学卒業。同大学大学院修了。二期会オペラスタジオ、およびオペラ研修所修了。1992年渡独。カールスルーエ国立音楽大学大学院、モーツァルテウム音楽大学大学院(墺)においてドイツリートを中心に研鑽を積み96年帰国。98年東京二期会公演『フィガロの結婚』ケルビーノでオペラデビューを果たし、『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラ、『魔笛』パパゲーナ、『ばらの騎士』(G.クレーマー演出)オクタヴィアンなど多くのオペラに出演。ドイツ留学時よりオラトリオや『戴冠ミサ』、『第九』などのソリストとしても活躍。新国立劇場には、02年『椿姫』フローラ、『ナクソス島のアリアドネ』ドリアーデに出演。01年には新国立劇場オペラ研修所公演『ザネット』タイトルロールに賛助出演している。二期会会員。

ファーニナル:小林 由樹 Herr von Faninal : Kobayashi Yoshiki
国立音楽大学卒業。1999年〜01年日本音楽コンクール3年連続入賞。第32回イタリア声楽コンコルソ金賞。これまでに、『カルメン』エスカミーリョ、『椿姫』ジェルモン、『ラ・ボエーム』マルチェッロ、『カプリッチョ』伯爵、『ロメオとジュリエット』マキューシオに出演、イギリスで『ミカド』ピシュタシュ、『コックス&ボックス』バウンサー軍曹に出演し、演技力を要するオペレッタで喝采を浴びる。新国立劇場には、04年『カルメン』エスカミーリォ、06年『カヴァレリア・ルスティカーナ』アルフィオ、04年と11年『椿姫』ドゥフォール男爵、10年『アンドレア・シェニエ』フキエ・タンヴィル、06年『愛怨』孟権、07年『蝶々夫人』ヤマドリ、08年『軍人たち』オディー大尉、09年『ムツェンスク群のマクベス夫人』軍曹などのほか、小劇場オペラや校生のための鑑賞教室にも出演している。日本演奏連盟会員。

ゾフィー:安井 陽子 Sophie : Yasui Yoko
桐朋学園大学卒業、同大学研究科修了。二期会オペラスタジオ修了。その後文化庁在外研修員としてウィーンに留学。ウィーン国立音楽大学研究課程声楽科を修了。クラーゲンフルト市立劇場のヘンツェ『若き貴族』イーダで欧州デビュー。その後、フォアアールベルク音楽劇場『魔笛』夜の女王、ブレゲンツ音楽祭およびザンクト・ペルテン音楽祭のオッフェンバック『青ひげ』ロザリンデで好演。国内では2008年東京二期会公演『ナクソス島のアリアドネ』ツェルビネッタで国内本格デビュー。新国立劇場では09年『魔笛』夜の女王、10年『ジークフリート』森の小鳥、10年『鹿鳴館』顕子、また03年小劇場オペラ『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・アンナおよびヒメーナ、10年のバレエ公演『カルミナ・ブラーナ』にも出演している。二期会会員。

Copyright (C) 2003-2007 New National Theatre, Tokyo. all rights resrved.